連載:気まぐれゲーム雑記 第469回:社内インディーゲームとは実に深い話である
気まぐれゲーム雑記
第469回:社内インディーゲームとは実に深い話である
これもまた、純粋なモノ作りの形なのかもしれません。
「ゲームを作りたいからゲームを作る」が最高の理由である
AZです。そろそろ増税もありますし本気で買い物をしたら、一ヶ月は籠城できそうなくらいの量になりました。
ところで、「Mighty No.9」で注目されている稲船氏ですが、自身が監修をする新作「蒼き雷霆 ガンヴォルト」が発表されました。
これはこれで良いアクションになりそうですかね?
横スクロールアクションなので好みが色々と出そうな作品ですが、本作はインティ・クリエイツの津田祥寿氏が一人でコツコツと作ってきた作品である事が明かされています。ちなみに、津田祥寿氏は「ロックマンX2」「ロックマン7」などに関わった御仁とのことです。
ガンヴォルトはもともと津田氏が個人的に思い立ち,空いた時間を使って1年半ほどかけてコツコツと開発してきた,いわば「社内インディーゲーム」だった。
[引用元:4Gamer.netさん]
その手の人が作るなら、こういった路線になるのも頷けるところでしょうか。
話の一番のポイントは、津田祥寿氏が一人で空いた時間を使いながらコツコツと作ってきた、というところです。会社からは企画としてOKがでなかったのか、それとも趣味で作っていたのかはわかりませんが、いずれにせよ従来の業務とは違った思惑で作ってきたという事になります。最初から企画できなかったあたりはちょっと物寂しさを感じたりもしますが、好きなゲームを作りたいのか、それとも金稼ぎしたいからゲームを作るのかは随分と印象が違います。そういう意味では、インディーゲームであると言える作品に違いありません。
こうなると、予算はどうなっているのかといった話題もでますが、
「インディーズでも,ちょっとメジャー感のある,強い形のゲームを目指しています。でもそういうゲームを作れる会社は少ない。インティは,そういう数少ない会社だと思っているので,しっかりした,メジャー感のあるインディーズゲームをやっていきましょう」と締めた。
……と思ったのだが,會津氏が「予算規模はインディーズです」と補足すると,稲船氏もしみじみと「そうだね」と同意していた。
[引用元:4Gamer.netさん]
といったように、決して多いとは言いがたい規模のようです。ニンテンドーeショップでのDLタイトルとなりますので、それ相応の規模だという事でしょう。しかし、大手じゃないからこそ可能なフットワークなのかもしれませんし、大手と比較するならばカプコンがなぜロックマンを作らないのか、という問題の答えに行き着きそうな気がしないこともありません。
稲船氏がKickstarterを成功させた「Mighty No.9」や、今回の「蒼き雷霆 ガンヴォルト」といったゲームが面白くなるのかどうかはさっぱりわかりません。ですが、少なくとも大手よりはしっかりと売り切りのゲームを作ろうとしているという意思が感じられるような気はします。一方大手と言えば、大きくなった会社をどう支えようとしているのか、F2PやDLCなどで色々と大変である状況が垣間見えます。もちろん、大手は大手しかできないような事をしていけばよろしいとも感じますが。
F2PやDLCなど、昨今のゲーム市場はビジネス模様が色濃くなっている傾向にあります。その善し悪しはケースバイケースでしょう。ですが、一番良いのは「ゲームをする人が納得してお金を出す」という事でしょうから、どのゲームもプレイする人達に納得してもらえる様なゲームを提供していって欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:何やら「蒼き雷霆 ガンヴォルト」が社内インディーゲームみたいな感じで始まったというのだから、やっぱ「こういうゲーム好きだから作ってみた!」って言われた方がプレイヤーとしては興味が持てるかなぁと。
:ま、大手もそうなっているはずなんだが、最近はビジネス色が濃いところも多いからな。
:大手は新規タイトルをあまり作らなくなったからね。まぁ色んな思惑があるだろうししょうがないんじゃない? でもまぁ、こういう形で出来上がっていくゲームには、期待はしてみたいかなぁと。……なんだかんだと、横スクロールのクラシックな雰囲気がするアクションも需要はあると思うんだけどねぇ。
:需要の大きさと開発規模の問題じゃね? ま、この作品でそれ相応の結果は出して欲しいもんだわな。
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