連載:気まぐれゲーム雑記 第455回:アナリスト曰く「PS4は2014年夏までに100万台の可能性」「任天堂はゲーム機を作り続けるべし」

気まぐれゲーム雑記
第455回:アナリスト曰く「PS4は2014年夏までに100万台の可能性」「任天堂はゲーム機を作り続けるべし」

論調が一個にまとまる事ほど怖いモノはないと思うのです。

広い目で見る事の大切さを知りましょう

AZです。ちょっとした野暮用だったはずなのに、やることなすこと間違いだらけでちょっとした惨事に発展してしまったのが最近最大の失敗です。

ところで、あの日経新聞の電子や通信分野に特化した情報サイト「Tech-On!」が、PS4やWii Uについてアナリストの前田栄二氏の意見を掲載しています。

PS4は、欧米など海外で先行して発売され、2013年内で420万台の実売を記録しており好調だ。日本では2014年2月22日に発売される。日本でも順調な滑り出しをみせると思う。実際、同年1月の時点で、店頭割り当て分の約65%が既に予約で埋まっていると聞いた。もしかしたら、2月に入って追加割り当てがあるかもしれない。そのため、日本でのPS4の売れ行きも期待できる。おそらく日本では発売から2日間で30万~50万台が売れるだろう。日本だけで2014年夏までに100万台、2014年内に300万台に到達する可能性がある。

[引用元:Tech-On!さん]

前田栄二氏と言えば、任天堂が赤字を発表した際に「任天堂の不振はゲーム専用機市場の縮小が原因ではなく、ゲームファンを取り込めない任天堂自体の問題だ」と指摘した、よく出てくるアナリストとはちょっと違った視点をお持ちな印象もある御仁です。少なくとも、「すべてのゲームはスマホに集約される」論をお持ちの新清士氏とは一線を画したご意見であるのは間違いないでしょう。

PS4の出だし予想が2日間で30~50万台というのも、Vitaの時が似た様な数字でしたし無難なところかとは思います。その後続くかどうかはタイトルラインナップ次第にも思えますが、少なくともタイトルを切らさずに発売し続けるといっていますし、多くの人がプレイしたがるであろう日本向けなタイトル群が早期に出てきてくれる事を願いたいモノです。

一方で前田栄二氏は任天堂やWii Uについて

現在Wii Uが不振なため、アナリストや報道機関の中には、「ゲーム専用機の時代は終わった。任天堂はゲーム機開発から撤退して、ゲームソフトの開発に集中し、スマートフォンを含めたさまざまな機器にゲームを展開した方がいい」という意見が散見される。

この意見には反対だ。個人的には、任天堂はゲーム機を作り続けた方がいいと考えている。かつて、セガは「メガドライブ」や「セガサターン」、「ドリームキャスト」などのゲーム機を作っていたが、販売不振に陥って止めてしまった。このときも、「他のゲーム機にもセガのゲームを出せば、売上増を見込める」という期待が背景にあった。ところがふたを開けてみると、他のゲームに埋もれてしまい、期待したほどセガのゲームは売れなかった。

[引用元:Tech-On!さん]

と、かつてのセガを例に挙げてありがちな任天堂ソフトをスマホで出す論に反論しています。アナリストとしてはかなりゲームを理解している御仁にも思わせてくれますし、大筋そこまでズレた話でもないように感じさせるのは流石でしょうか。少なくとも、任天堂のゲームは任天堂ハードに最適化されたモノになっていますし、他ハードに参戦する方がアレなところかもしれません。まぁだからこそ、失敗している現状をどう打破するかが最大の課題なわけでもありますが。

両者を対立させる論調ではなく、良い所は良しとし駄目な所は駄目出しをするような現状を上手く反映させた論調に仕上がっている文章は、中々読みどころがありました。このような意見は、メディアとしては珍しい意見に感じられます。ジャーナリストやアナリストといった方々で信用できそうな人はそうもいないゲーム業界に思えてなりませんが、今後も冷静な分析をするようなメディアが増えていって欲しい限りですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんか、アナリストさんとして結構優秀な方なのかな? って思える記事があったのでご紹介してみました。

しゃきーんさん:ふむ。まぁゲーム市場の話になると、大抵スマホやら何やらに回帰して終わりって論調ばっかだからな。

しょぼーんさん:PS4についても、任天堂についても納得できそうなアプローチの記事で、こういうのが書けるアナリストさんもいたのだなぁと関心しました。特に、PS4についてはあと数日で発売だから、最後までアピールし続けて欲しいものです。……まぁ、日本向けタイトルがそこまで多くないから、出だしは緩やかかもしれないけど。

しゃきーんさん:PS4もWii Uも、今後のラインナップに期待するって人が一番多いんじゃネーの?

連載:気まぐれゲーム雑記 第455回:アナリスト曰く「PS4は2014年夏までに100万台の可能性」「任天堂はゲーム機を作り続けるべし」に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

コメント (3)

名無しのゲーマーさん

PS4の売り上げ予想はかなり盛ってるように思いますね。
初週は20万ぐらいは売れるでしょうけど、そこから先は勢いが続かないと思います。
そもそも、日本で売れると思っているのなら発売日がこんなに遅くなるなんてことはなかったでしょうし。
ゲーム好きとしてはアナリストの予想通り売れてくれると嬉しいんですけどね。

名無しのゲーマーさん

このアナリストは以前の記事で見たような…。毎日新聞で任天堂について言及していた方でしたっけ。
記事の文章を読むと、ライターはバリバリのゲーマーなんだろうなぁと感じます。

AZ@管理人

PS4の場合、初週はさておいてその後続くかどうかが一番のポイントでしょうね。
とりあえず、PS4じゃないと楽しめない日本向けゲームが少ないというのが当面の問題でしょう。緩やかなスタートなのかな? という印象はあります。
もっと、盛りあがって欲しいという気持ちもありますけど、売れるゲームを作らないことには始まりませんしね……。(´・ω・`)
>毎日新聞で任天堂について言及していた方
その通りです。しっかりとゲームをして判断するアナリストなのかもしれません。少なくとも、ゲーム業界でゲームの事を書くならば、しっかりとゲームをして判断すべきだと思っております。
こういう方が増えてくれることを切に願いたいモノですね。

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