気まぐれゲーム雑記
第431回：日本ゲーム市場は海外の盛りあがりを引き継げるか？

ハイスペックならPCが上ではありますが、さて……？

ハイスペック据え置き機についていけるかどうかが勝負どころ

今度こそ風邪を駆逐せんとばかりに、厚着をしつつ更に半纏と暖房、そして加湿器と飲み物という完全武装で戦いを挑んでいるAZです。……大人しく寝てろというお優しい答えは華麗にスルーです。

さて、久々の表舞台登場な気はしますが、CESAの会長である“鵜之澤伸”氏が2013年のゲーム業界を振り返っておられます。

「2年ぐらい前から、『据え置き型ゲーム機は終わったのではないか』と言われ、我々自身もスマートフォンなどに置き換わっていくものと洗脳されていたところがある。しかし、PS4とXbox Oneの立ち上がりは想像を超え非常に好調。高機能化する新型ゲーム機に、ちゃんとお客様がついてきてくれることが見えた」

［引用元：日経トレンディネットさん］

中々に言いますねぇ。

据え置き機から大半はスマホに移行するといった、言わば国内据え置き機滅亡論のような論調があるのは事実です。そういうこともあってか、各ゲームメーカーはスマホやらブラウザゲームやらに注力していますし、ゲームメディアもそちら方面に注力するようになりました。特にファミ通に限ってはファミ通グリーを出すなど、相当力を入れていたはずです。……いやまぁ、そのファミ通グリーもVol.9にしてその後出なくなったようですが。

話を戻しまして。“鵜之澤伸”氏の「洗脳」とは中々にアレな言い方ではありますが、良くも悪くも躍らされたというところでしょうか。大半の論調が、スマホに移行するといったものだったのでそういう見通しになってしまうのもわからないでもありません。それに、ゲーム専用機好きにとってはスマホのゲームの印象が悪いかもしれませんが、パズドラみたいな普通に楽しめるモノが存在しているのも確かです。

しかし、「PS4とXbox Oneの立ち上がりは想像を超え非常に好調」というのはあくまでも海外の話であり、日本でこの流れをそのまま受け取れるかどうかが2月22日発売のPS4で試されます。いくら日本で海外ゲームが受け入れられるようになったとはいえ、日本向けコンテンツがない事には難しい状況であるのはわかっている人も多いことでしょう。当然ながら私個人は盛りあがって欲しいと考えていますが、コンテンツ産業である以上はコンテンツがでてこないと始まらないというのをWii Uを見ながら再確認した人もいるはずです。

また、ちょっと気になるところとしては、携帯機が主流らしい日本ゲーム市場においては少々見えづらい存在のPCゲーム市場で猛威を振るうダウンロードプラットフォームことSteamですが、Valveのゲイブ氏が2014年のサポート通貨に“円”が含まれている事を発表しました。

現在Steamでサポートされている通貨は、USドル、英ポンド、ロシア・ルーブル、ブレジルレアル、そしてユーロで、新たに豪ドル、カナダドル、インドネシアルピア、NZドル、マレーシアリンギット、フィリピンペソ、メキシコペソ、シンガポールドル、ウクライナグリブナ、ノルウェークローネ、タイバーツ、そして日本円が追加されるようです。

［引用元：Game*Sparkさん］

これが今後どう影響するかはわかりませんが、ハイスペックという事を言ってしまえばPCの方が上回るのは確かでしょう。もちろん、しっかりお金をかけてゲーミングPCを組んだ事を前提にしないといけませんし、PCに詳しくないとお話にならないケースは多々存在しますけど。当然ながら、お手頃感ならPS4の方が圧倒的です。とはいえ、円もサポートするというSteamが今後浸透するのかどうかは注目どころかもしれません。

ともあれ、日本のゲーム市場を見ていく上で、“鵜之澤伸”氏が言うとおり「新型ゲーム機に、ちゃんとお客様がついてきてくれる」のかどうかは重要なポイントとなります。是非、海外の盛りあがりを引き継ぐような、その高機能な性能に見合った面白いコンテンツで賑わせていって欲しいモノですね。