連載:気まぐれゲーム雑記 第415回:2013年を総括してみよう:PCゲーム編
気まぐれゲーム雑記
第414回:2013年を総括してみよう:PCゲーム編
PCゲームも盛りあがりをみせた……?
相変わらずSteamの圧倒的な強さ
AZです。今年もあと5日程度で終わるのかと思うと、今年は一体何ができたのかを考えるのが憂鬱です。
さて、先日のスケジュール通り、本日はPCゲームを振り返ることにします。今年の……と言わずとも、日本のPCゲーム市場は相変わらず絶妙に微妙すぎる物になりました。ですが、Steamでのインディーズタイトル台頭は、PCゲームをこよなく嗜む方々にとってはより嬉しかった、というところでしょうか。
まずは、日本市場を見てみましょう。今年、最後の最後にサイバーフロントが盛大に解散宣言を発動しました。サイバーフロントと言えば、日本のPCゲーム市場において「高いローカライズプライスを取りながらも日本語版を出してくれる」企業の一つだったのは、間違いない事でしょう。ちょっと脇にそれますが、Vitaから発売予定でエクスペリエンスが開発を手がけた「東京新世録 オペレーションアビス」に関しては、いまいちどうなるのかわからない状況のようです。……さいばぁふろんとぉ……!
……話を戻しまして。
日本市場はサイバーフロントの解散というニュースがありましたが、すでにPCゲームをこよなく嗜む人達にとってSteamは手放せないものとなっています。Steamでの強力なセールや海外DLキー販売サイトのインディーズバンドルなど、日本から見れば恐ろしいくらい低コストで海外ゲームが出来る魅力こそ、他の据え置き機などにはない魅力と言えるでしょう。特に、インディーズは今年も結構話題になったような気はします。
常々書いておりますが、通常価格1000円程度のPC版テラリアを、日本語ローカライズしたからといって4000円で売ったスパイクチュンソフトのような商売は、サイバーフロントの二の舞になりかねない要素を含んでいます。フォローするわけではありませんが、一応スパイクチュンソフトは「セインツロウ4」をDLC全部入りで海外の定価と同じ額にしてきた(追記:スパイクチュンソフトが発売するのはPS3版、360版のみで、日本語PC版は解散決定しているサイバーフロントが家庭用機よりも1000円増しで発売する予定です)あたり、一抹の良心も感じました。いずれにせよ、PCゲームはスクエニやセガ、バンナムなど日本の大企業なのに「おま国」を発動させているメーカーは多く、金銭的な価値のバランスがガラパゴスなのも日本ではお馴染みなところをどうにかしない事には、一歩先にいく事ができません。まぁすでに数年もそんな状況なので、割り切った方が手っ取り早いわけですが。
今年プレイしたPCゲーム
では、ここらへんで閑話休題的に、私が今年プレイしたPCゲームを一覧にしておきます。
- テラリア(PS3版が出たのでつい……)
- Cube World
- メゾンド魔王
- Mark of Ninja
- Rogue Legacy
- Gnomoria
- Starbound
- Civ5 Brave New World
- 信長の野望・創造
どのタイトルもクセはありますが、インディーズが多いのが特徴となっています。なお、レビューしていないタイトルについては、新年のネタがないときに使おうと思っておりますので、そのうち出てくると思って下さい。
この中で、あえてイチオシするなら、「Starbound」でしょうか。また、ローグライクなアクションゲーム「Rogue Legacy」もオススメです。両方共に、インディーズだからこそ出来る味があります。しかし、古くさいインディーズらしさが苦手な人はオススメできません。……いやまぁ、そういう人は余りPCゲームという選択をしないかもしれませんが……。
他には、Civ5と信長は両方ともに人を選ぶタイプなのですが、「きちんと考えてシミュレートしながら自分の思い描く勝利をしたい」ならCiv5。「ざっくりシミュレートしながらある程度決まった戦略で勝利したい」なら信長といったところでしょうか。……ま、信長はSteamじゃどうにもなりませんし、他のPCタイトルに比べたら圧倒的に高いわけですけど。ちなみに、価格的な事を言ってしまうと「信長の野望・創造」1個の定価で、他8タイトルをセール中に狙えば買えそうな勢いです。このような価格も魅力なのがPCゲームであるというのを、再認識させてくれました。
やっぱり話題の中心はSteam
話を本筋に戻しまして……。
今年、PCゲーム市場で注目を浴びたのは、やはりSteam Machineでしょう。SteamコントローラにSteam OSとPCゲームを家庭用機としてリビングに持ち込ませようというValveの新しい試みです。日本じゃ一部の方々のみの間でしか話題にはなっていませんが、これもまた次世代機と数えて間違いはないかもしれません。
Steam Machineの場合、スペック的な問題から見ればハードとしてある程度値が張ってしまう予感がするのは仕方がない事でしょう。その分、セールなどで大きな魅力を引き出せます。日本じゃ絶賛おま国が発動している事を考えると世知辛いモノを感じずにはいられませんが、PCゲームをリビングに持ち込ませる作戦が上手くいくのかどうかは生暖かく見守りたいものです。
PCゲーム市場は、Steamがインディーズ発表の場としても機能していることから、インディーズの盛りあがりも相まって今後もどんどん盛りあがっていきそうです。まぁ、そのPCゲーム市場の中に日本は含まれていないと思った方が、釈然とするものもありますが。日本でも盛りあがっていって欲しい市場の一つですので、来年は次世代機も登場する事ですしPCゲーム市場も何かしらの動きが見えて欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:2013年を振り返るということで、本日はPCゲームです。
:主にSteamとか「おま国」とか、ローカライズプライスとかインディーズの話題が中心だな。
:日本でもPCゲーム市場は確かに存在すると思うんだよね。決して、洋ゲー好きばかりが集まっちゃう市場ってわけじゃないと思っておりましたし。PCゲーム市場は日本メーカーから冷遇されちゃってるけど、来年は多少良い方向も向いて欲しいわけですよ。……毎年思っている事ですので、願望に終わりそうですけど!
:……まぁ、現実は非情なモノだしな。
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>>一応スパイクチュンソフトは「セインツロウ4」をDLC全部入りで海外の定価と同じ額にしてきたあたり
Saints Row IVはサイバーフロント(見事空中分解した)が発売する予定じゃなかったっけ? 代理店が変わったのでしょうか。
ボードゲーは苦手で、Civはニコニコで某教授とスパイの人のプレイ動画を見るだけで満足しちゃってるなぁ。核武装したガンジーやCivのアイドルモンちゃんと相対してみたい。