気まぐれゲーム雑記
第411回：大作続編の売上が減少しているそうですが、面白さがどうなっているのかは問うてみたい

今年は中々豊作だった気がします。……何がとは言いませんが。

面白さが伴っているかどうかが重要じゃないの？

AZです。寒いのは苦手だけど、初雪は見たいという我が侭です。

そんな寒いジャパンではありますが、海外では大作や続編の売上が減少している事について、Game Informerが掘り下げる記事を書いています。

しかし、売り上げ減少の要因を世代移行だけに押し付けてしまうのは間違いだ。コンソールの各世代は基本的に核となる複数のフランチャイズに支配されるが、その支配を世代を超えて持ち越すことは往々にして困難だ。『Final Fantasy』や『Gran Turismo』のような成功例もあれば、『Crash Bandicoot』や『鉄拳』、『Spyro』、そして『Kingdom Hearts』のように姿を消してしまうフランチャイズもある。それには定期的なリリースがないという自業自得な面もあるが、大衆の好みの変化やジャンルの競争に付いて行けなくなったという側面もある。

［引用元：Choke Pointさん］

まぁ、要するに次世代機に移行しているから今は売れないという理由に限定するのはまかり通らない、といった内容です。

ここらへんの理由としては以前「ブランド力が低下する理由は至ってシンプルではなかろうか？」という記事を書いたとおりで、要するにゲームとしてつまらないから売上が下がると思っております。

つまらないと思う理由は人それぞれです。1年に一回大作を出すというスタンスなら乱発が招いたマンネリ化かもしれませんし、クオリティ不足かもしれません。思い描くゲームをさせてくれないという人もいるでしょう。飽きるタイミングに個人差はありますが、ゲームの魅力として「以前あった売上ほど人を惹きつける事ができない」という結果を招いているのは間違いのない事でしょう。逆に、今年日本でもしっかりと結果を残したGTA5はそのハードルを見事に越えたと言う事が言えます。

一方で、ビジネスモデルの変化としてF2Pへとシフトする動きが見られます。私の立ち位置は、F2Pであろうとも「ゲームとしてお金を払ったなりの価値が見出せる面白さならソレで良い」です。しかして、現実はそうじゃないものがF2Pには多いとも痛感します。F2Pは、ゲームで面白くしつつ納得がいく課金にしないと今後は厳しいと思っておりますが、海外ではストーリーメインのゲームにとってF2Pは有害であるという記事が掲載されています。

世界中のパブリッシャーが、基本プレー無料こそが未来だと考えている。物語主導のコンテンツに関して彼らに話を持ちかけると、酷いことになる。基本プレー無料のビジネス・モデルというのは、プレーヤーが望むだけお金を注ぎ込めるようなゲーム・デザインが必須だからだ。つまり、プレーヤーが望むならどんな大金でも費やせるようなシステムが不可欠になってくる。私はそれが根本的に間違っていると考えている。

基本プレー無料ゲームを手掛ける殆どのパブリッシャーやデベロッパーは、基本プレー無料メカニックと物語を融合させるのは極めて困難であると認めるだろう。物語主導型のコンテンツというのは開発にお金がかかるし、当然ながら序盤、中盤、終盤が存在する。体験に終わりが存在するというのは、収益化の機会にも終わりが存在するということになる。

［引用元：Choke Pointさん］

F2P嫌いな方々の意見を代弁しているような雰囲気もあり、納得も出来る話です。ゲームをしたい人はゲームがしたいわけであって、企業のために課金したいわけじゃありません。F2Pであろうとも、ゲーム好きならそのゲームシステムが面白くて課金したくなるように仕上がっていれば結果も出せるでしょう。

結局のところ、F2Pであれ大作であれ続編であれ、プレイする人が納得できるくらい面白いモノを提供して欲しいと言う一点に尽きます。メーカー側が、「ゲームが売れなくなっている」という発言をたまに見たりもするわけですが、そもそも定価を出して買うのは消費者です。金額に見合うだけの面白さを求めるのは、当然の成り行きとも言えるでしょう。売れる売れないだけではなく、面白さとしてどうだったのかをしっかりと吟味していきたいものですね。