連載:気まぐれゲーム雑記 第398回:ブランド力が低下する理由は至ってシンプルではなかろうか?

気まぐれゲーム雑記
第398回:ブランド力が低下する理由は至ってシンプルではなかろうか?

いつまでも、納得できないブランドにぶら下がってちゃいけません。

ブランド力の低下は、ゲームがつまらないと起こる

AZです。制作物が山場を迎えております。

ところで、ゲーム業界でもブランドの摩耗が著しく激しいと叫ばれている昨今でございますが、コールオブデューティシリーズで知られているActivisionの最高経営責任者Eric Hirshberg氏がコールオブデューティシリーズ最新作「Call of Duty: Ghosts」の売上が前作から50%も落ちたという事について言及しています。

Activision Publishingの最高経営責任者Eric Hirshberg氏は、セールスの減少はあくまでコンソール移行が原因であると語っている。

Eric Hirshberg: コンソール移行の年には困難が付き物であり、これがあくまで短期的なものに過ぎないと考えていることに関しては、我々はこの1年間ずっと公言し続けてきた。コンソール移行の難しさと、フランチャイズの健全性に関する何らかの兆候を混同することは間違いだと考えている。

[引用元:Choke Pointさん]

流石にちょっと違うような気がしてなりませんね。

コンソールの移行が原因というのは、何とも理解し難いところです。次世代機が出ようと出まいと買う人は買いますし、「Call of Duty: Ghosts」はどのハードも網羅した形で発売しています。GTA5だって、日本でも結構な結果を残したのです。それをコンソールの移行、の一言で片付けてしまうのも少々アレな感じが否めません。

そして、フランチャイズのブランド力について、

『Call of Duty』の年刊化がフランチャイズのブランド力を低下させているとする声に、Hirshberg氏は真っ向から反論している。

Eric Hirshberg: いや、勿論そんなことはないし、批評家には賛同できない。『Call of Duty』が好き嫌いの分かれるフランチャイズだということは重々承知しているし、全ての批評家が毎年新作を出す我々の戦略を快く思っていないのは明白だが、ありがたいことに我々のファンは喜んでくれている。

[引用元:Choke Pointさん]

といった具合に、決してブランド力が落ちているわけじゃなく、ファンは喜んでいるという感じに語っておられます。

私の意見ではありますが、Call of Dutyシリーズに限らずゲームタイトルのブランド力が低下する理由はたった一つのシンプルな答え。それは、多くの人がつまらないと感じるからだと考えています。このつまらないというのは厄介です。何を持ってしてつまらないとするのか、個人の采配で異なります。しかし、ブランドタイトルの場合、一定の基準が出来ているのです。

プレイヤーは、ブランドタイトルだとそれ相応の楽しさ、面白さが「確約されている」と錯覚しているケースが多いです。ですので、「ドラクエ」「FF」「モンハン」などなど、どれも聞いた事があるタイトルなら「これくらいの面白さなら納得する」というラインがうっすらと線引きされています。ですが、制作側は必ずしもその意図を汲んでくれるとは限りません。そのラインを超えられなかった時、期待が裏切られるわけですからその反動も凄いものになるのは想像に容易いでしょう。私は好きでしたけど、「アンリミテッド:サガ」はその類と言えちゃいます。

他にも、ゲームの評価で「つまらない」という言葉は色んな意味を持ちます。マンネリ化をつまらないと思う人もいれば、システムそのものが面白くないと思う人もいるでしょう。そういうつまらないが集まって来て、全体的に「つまらない作品」という烙印が押されてしまうと、ある程度の面白さが確約されていたはずのブランドタイトルだからこそ余計にブランド力が低下するという事が言えるのではないでしょうか。もちろん、多くの人にとって「つまらない」ものであったとしても、自分にとって面白ければそれはそれで良い事だも思いますが。

昨今は、大手メーカーがブランドタイトルばかりに注力している事もありますが、プレイヤーは尚のことクオリティについて良く見ている事でしょう。昔とは違い、プレイヤーも目が肥えています。目が肥えていない人達に向けて商売するのも大変よろしゅうございますが、ブランド力が低下する事がないようにしっかり舵取りをして欲しいものですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なにやらブランド力の話があったので、思いの丈を書いておきました。

しゃきーんさん:ふむ……。まぁ、ブランドを作っていくのも大変だっつーのはわかるがな。

しょぼーんさん:ぶっちゃけてしまえば、消費者にそういったのはさほど関係なくて、面白いか否かのみで判断されるのが現実だと思うのですよ。だから、つまらないものを作ればブランドだってあっという間に溶けるわけです。……ま、しっかりそのブランドらしい面白さの作品を作れってことで。

しゃきーんさん:どのメーカーも奮って欲しいところではあるよな。

連載:気まぐれゲーム雑記 第398回:ブランド力が低下する理由は至ってシンプルではなかろうか?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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