連載:気まぐれゲーム雑記 第372回:ゲームをするための選択肢がもの凄く増えた件
気まぐれゲーム雑記
第372回:ゲームをするための選択肢がもの凄く増えた
時代の変化なのです。
どのようにアピールするのか
新しい事をしてみたい症候群のAZです。その新しい事が思いつかないというのは、良くある話です。
さて、任天堂の決算が発表され、その質疑応答も公開されました。その中で少々気になる事があったので、ちょっとご紹介しておこうかと思います。
気になる質問は次の様な感じ。
スマートフォンやタブレットが急激に普及し、無料アプリなどが氾濫している状況で、「時間とお金の取り合いが激しくなっている」とよく言われていると思う。一方で、「ゲーム専用機の市場がどんどん縮小していくのではないか」という危機感も私たちは持っている。こういった外部環境の変化のスピードに対して社長はどう認識しているか。
[引用元:任天堂 2013年10月31日(木) 第2四半期決算説明会より]
良くあるタイプの、スマートフォンとタブレットの普及でゲーム専用機市場が縮小している気がしないこともないけど、そこのところはどうお考えで? と言うヤツです。
その答えとして任天堂の岩田社長は、日本では今年も500万台のセールスを突破できる自信があるとして、スマホが普及するとゲーム専用機市場が縮小する事を否定しました。しかし、アメリカやヨーロッパではソニーやマイクロソフトが新ハードを出すので買い控えが起きていて、そのために市場は縮小しているがこの傾向は続くとは考えていない、と説明しています。
で、その次の部分が気になりまして。
一方で、あらゆるゲームをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わったと思います。
[引用元:任天堂 2013年10月31日(木) 第2四半期決算説明会より]
任天堂がこういう事を言うというのは、ある意味正しく時代の流れを把握出来ているというところでしょうか? PCゲーム大好きっ子達からみるとちょっと遅かったように見る事もできますが、そこらへんと競合する気はないでしょうからそこまでズレてもいないでしょう。
この後岩田社長は、スマートデバイスの方が優れている点と、ゲーム専用機の方が優れている点双方を挙げて、スマートデバイスをゲーム専用機ビジネス拡大のために上手く活用していく考えである事を強調しています。要するに、スマートデバイスでゲームをするという部分でやり合うのではなく、情報を広げていくための手段として捉えたという事です。ここらへんは、過去のインタビューでも何となく出ていた話題のような気はします。
昨今の時代の流れは早く、遊ぶ側としてはPCやスマートデバイス、ゲーム専用機などなど遊べる選択肢がかなり増えました。電子機器以外にも、昨今話題になっている人狼やリアル脱出ゲームも間違いなくゲーム体験が可能な遊びです。そういった様々なモノがある中で、ゲーム専用機は今後どのようにアピールするかが非常に重要になるでしょう。
すでにゲーム専用機でのビジネスは、コアな方々のみを相手にしたビジネスだけでは成立し難くなっています。昨今のDLC情勢などを見ていれば、それを色濃く感じられるのではないでしょうか。それでも私はゲーム専用機が一番好きではありますが、業界全体としてどのような方向へと進むのかを生暖かく見守りたいものですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ゲームをするというための選択肢って増えたなぁと思うわけですよ。
:ふむ。まぁ、色々状況が変化したもんな。
:人狼なんてUO内でするだけの遊びかと思ってたけど、実際リアルでも広がりを見せたわけだし。いろーんな遊びが増えている中で、ゲーム専用機ってのはしっかりとアピールしていかないと普及し辛くなっているのかなぁとは思うのです。……ま、それ以前に専用機なんだからすんげぇ面白いソフトがない事にゃ人の食指も動かないけどネー。
:ハードとソフトが一つになってこそ、意味がある遊びだからな……。Wii Uもそうだが、今後出てくるPS4もXbox Oneも、頑張ってアピールして欲しいモノだわ。
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