連載:気まぐれゲーム雑記 第346回:開発費と販売価格のバランスは、作り手が何を作るか次第

気まぐれゲーム雑記
第346回:開発費と販売価格のバランスは、作り手が何を作るか次第

色んなゲームがあるというのを知っておきましょう。ついでに、自分の好みも。

販売形態が増えた事は喜ばしい事

暑さ寒さも彼岸まで、という言葉をよく使うAZです。快適に過ごせる季節が一番好きです。

さて、良くゲームの開発費が話題になったりしていて、日本でも10月10日に発売されるGTA5の開発費が約264億円である事がほのかに話題になりました。

国内発売までいよいよ1ヶ月となるRockstar Gamesの大作シリーズ最新作『Grand Theft Auto V』ですが、本作の開発費とマーケティング費用の合計が2.65億ドル(約264億円)となっていた事が明らかとなりました。

[引用元:Game Business.jpさん]

これはまた素晴らしい開発費の高さです。大作映画並であるのは間違いなく、コケたりしたら洒落になりません。しかし、すでに発売された海外では3日で10億ドル、日本円にして1000億円を回収した事も発表されました。

つい先日、『グランド・セフト・オートV』が海外で発売初日に8億ドルを売り上げる大ヒットを記録したことをお伝えしたが、今度は発売3日で10億ドルに到達したことが発表された。

[引用元:ファミ通.comさん]

これまた、恐ろしいくらいキラータイトルだった様がよくわかります。

これら開発費の情報は、我らゲーマーにとって「面白い」と思う人と「どうでも良い」と思う人の2者がいます。当然、面白ければソレで良い、というのは至極真っ当で間違った意見ではありません。また、ゲーム業界そのものに興味がある人は、このような話題を面白いと眺める事ができる、という事になります。

そんな開発費の話題ですが、「Saints Row IV」のシニア・プロデューサーJim Boone氏が、開発費と販売価格のバランスが崩れていると語っているようです。

Jim Boone: 開発費の高騰でパブリッシャーはリスクを避けるようになり、革新性が失われている。つまり、山ほどのお金を費やしてベストを尽くさないといけないわけだが、仮にそれがベストの出来でない場合、消費者は大金を掛けたゲームを買うだけになってしまうということだ。

[引用元:Choke Pointさん]

この話題は言い得て妙で、日本でもそのような現象が起きています。大作、続編などなどのタイトルばかりが売れ、新作は売れにくいという話題は、ちらほらと目にした事があるのではないでしょうか。それでいて、続編にガッカリして更なる続編がうれなくなるというケースも発生したりすると、実に世知辛い気分にさせてくれます。

だからといって、メーカーがリスクを背負って出した完全新作が、ターゲットとしたユーザーの需要を正しく捉えているかはまったくの別問題です。少なくとも、大手メーカーの完全新作は需要に応えられないケースが存在します。ですが、インディーズのように自分が面白いと思うからこそ他者も面白いと感じてくれるはず、といった直感的に作られるゲームが面白かったという事もあり、どこにどういった需要があるのかは非常に難しい問題です。インディーズも、ヒットするより知られないまま消えていくモノが多いという事が言えますし。

漠然とお金をかければ売れるような時代ではなく、大手メーカーからインディーズまで、ゲームを開発する人がどういうスタンスで開発をしているか次第で、ユーザーからの見られ方は変化します。大手なら大作志向に見られるでしょうし、インディーズならインディーズらしくアイディア勝負の作品が多いです。そういう、各開発の在り方というのをユーザーに知ってもらうというのが大切な気がしてなりません。

今、ゲーム業界はパッケージからダウンロード版、F2Pなど在り方が色々と増えています。そういったビジネスモデルが、開発費や販売価格などのバランスを左右していく事になるのでしょう。日本の大手メーカー様におかれましては、願わくばユーザーに対して面白いゲームを排出してくれる事を心よりお願い申し上げる次第です。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:すでに開発費と販売価格のバランスが崩れてるよーって話題があったんで、開発がどういうスタンスでユーザーに接する気なのかって事次第じゃなかろうか? と思ったわけですよ。

しゃきーんさん:まぁ、そういうものだろうな。ユーザーに対してゲームを売るわけだし。

しょぼーんさん:そういう事かと。ユーザーが何を持ってして面白いかと思うのかは人それぞれだけど、ゲームを作っている人はたくさんいるんだから、自分がどういうのが好きなのかをしっかりと見極めた方が良いでしょうな。……わたくし、PCゲームとインディーズなんですけど……。

しゃきーんさん:……仮にも据え置き機をメインにしたブログをやっているんだから、据え置き機も入れておけ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第346回:開発費と販売価格のバランスは、作り手が何を作るか次第に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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