連載:気まぐれゲーム雑記 第345回:グリーが希望退職者の募集を始めて何かと大変らしい
気まぐれゲーム雑記
第345回:グリーが希望退職者の募集を始めて何かと大変らしい
なるべくしてなったのです?
栄枯盛衰は世の習い
最近、眠さと共に頑張って作業する日々が続いていて、体調管理が出来ていない様が露呈したAZです。うん、ちゃんと体調管理する事をお奨めします。
ところで、先日ソーシャルゲームなどで一世を風靡したグリーが、希望退職者を募集しているという事が話題になりました。
希望退職者募集に関するお知らせ
当社は、平成25年10月2日開催の取締役会において、希望退職者の募集を実施することについて、下記の通り決議いたしましたのでお知らせいたします。
記
1.希望退職者募集の理由
当社グループは、厳しい経営環境の下、収益性の改善を重点課題に掲げ事業の選択と集中を推進して参りましたが、事業規模の適正化及び経営資源の効率化を一層推進すべく、希望退職者の募集を実施することを決定いたしました。
2.希望退職者募集の概要
(1)募集人員単体従業員200名程度(平成25年6月30日現在の単体従業員数1,762名、連結従業員数2,364名)
(2)募集期間平成25年10月9日~平成25年10月28日
(3)退職日 平成25年11月30日
[引用元:グリー希望退職者募集に関するお知らせより(PDFなので注意)]
なお、東洋経済ONLINEによれば、これらの200人は開発や営業ではなく、管理部門が中心との事です。ついでに、去年開設されたばかりの大阪支店が閉鎖とあって、中々に大変な状態へと移りつつあります。
大阪オフィスの閉鎖に続き、初の希望退職実施にも踏み切る。募集人員は、単体従業員の1割強に当たる約200名。対象となるのは管理部門が中心で、開発や営業部門は該当しない。
[引用元:東洋経済ONLINEさん]
現時点でグリーは現金を結構残してはいるのでしょうが、じり貧状態になったからこその希望退職者募集となっているのは想像に容易く、どのくらい希望退職者が出るか次第で社内での状況というのが垣間見られる事となります。ちなみに、東洋経済ONLINEでは「有力社員流出のおそれ」として、「古参の有力社員に権利付与したストックオプションの待機期間切れという問題」を取り上げています。
2008年12月の上場時点で存在した新株予約権による潜在株式の所有者77名(一部退職者含む)は、2013年12月をもって全てのストックオプションの権利行使が可能になる。所有株の売却益が実際に払い込まれる2014年2月には、「これに該当する大方の社員が売却益を手にして会社を去るのではないか」(グリー関係者)という声が出ている。
[引用元:東洋経済ONLINEさん]
この有力社員の動向というのは非常に大切で、開発の音頭を取る社員がいなくてはゲーム開発はままならないというのは当たり前です。ネイティブアプリが主軸になっていく傾向が強くなった市場において、セガを中心にスマホ市場でゲーム連合を結成するなどの動きもあり、結局ゲームをヒットさせないといけなくなったグリーとしてはどれだけ優秀な社員をつなぎ止めて置けるかがポイントになりそうなところでしょうか? なんにせよ、企業として踏ん張りどころであるには違いありません。
「栄枯盛衰は世の習い」とはいえど、ゲーム市場においてこのようなバブリーで栄枯盛衰を具現化している企業はそんなに多くもないでしょう。最終的には、多くの人がプレイしてくれるようなゲーム作りができるかどうかの一点に掛かっていますが、それがうまくいくのかどうかは未知数であるとしか言い様がありません。今後グリーがどうなっていくのかを、ファミ通GREEがどうなるのかもこっそりと心配しながら、事の経緯を生暖かく傍観させて頂こうと思う所存です。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:なにやらグリーが希望退職者を募ってるよーってお話です。
:まぁ、無茶な海外事業展開とかそういった感じだったのかね?
:んー。色んな要因があるんじゃないかな。でも、ゲーム屋はゲーム作りがベースなんだから、プラットフォームに胡座をかいてちゃいけないってのは、ソニーや任天堂、マイクロソフトが示しているはずなのにね。あとはもう、なるようにしかならないっしょ。……ほんと、ソーシャルバブルって弾けたのねぇ……。
:2年前からは想像もつかない話だよなぁ。
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