連載:気まぐれゲーム雑記 第344回:稲船氏が手がける「Mighty No.9」のkickstarterキャンペーンが384万ドルを集めて終了、ペイパルでも資金を集め400万ドルを突破している件
気まぐれゲーム雑記
第344回:稲船氏が手がける「Mighty No.9」のkickstarterキャンペーンが384万ドルを集めて終了、ペイパルでも資金を集め400万ドルを突破している件
こりゃまたかなり集めました。
Mighty No.9の資金調達が4億円突破、おめでとうございます
ジメっと暑い昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。わたくしAZは、除湿するかしないかを悩んで結局暑苦しいまま過ごしております。
さて、稲船氏のロックマンライクな新作「Mighty No.9」のkickstarterキャンペーンが384万ドルを集めて終了しました。
さらに、ペイパルでも20万ドルを集めていて、合計で400万ドルを超えたことになります。日本円にして大体4億円となるわけです。……一度くらい、それくらいの札束を目にしてみたいものです。
正直、終盤になってこの勢いを見せるのは予想外でした。ネットオークションみたいなものでしょうか。最初と最後の加速が凄かったわけですが、これで現時点で発売されているハード(PC・PS3・Xbox 360・Wii U・Vita・3DS)に、発表済みのハード(PS4・Xbox One)すべてのプラットフォームから発売となります。発売予定は、2015年春となっています。
ユーザーから直接資金調達する手段は「日本で」流行るのか?
今回のこの一件は、ロックマンや稲船氏の海外での人気を知らしめるには格好の話題となったのは間違いありません。ですが、以前から当ブログではクラウドファンディングについてちらほらと紹介してきましたが、クラウドファンディングというユーザーが支持する事でゲーム開発が行われるケースもある、というのが日本でも少しは浸透したのではないでしょうか。
少し前までは、クラウドファンディングはインディーズの資金調達手段でした。しかし、自由なゲーム開発をしたいと大手メーカーを退職した海外の著名クリエイター達(リチャードギャリオット氏やピーターモリニュー氏など)が、kickstarterで資金を集めるといった手段に出るのは珍しい事でもなくなっています。kickstarterで資金を集めるという事自体が、一つの宣伝にもなっていると言えるでしょう。
この流れが日本で流行るかと言えば、インディーズの流れが来ているとはいえどまだ難しいようにも見られます。日本では、インディーズアクションゲームの「モンケン」やVitaのサンドボックス型アクション「Airship Q」、ソーシャルカードゲームの「バトルタンクガールズ」などがクラウドファンディングをしていますが、kickstarterのようなクラウドファンディングとして強い影響力を持ったサービスがないというのが現状です。もっとメジャーなサービスへとなっていけば状況も変わってくるでしょうが……。
クラウドファンディングは、著名クリエイターのみの場としてでは無くインディーズが成り上がるための資金調達の場としても機能して欲しいところです。そうなる為には、ユーザーへどのように認知してもらうのか、日本でどういったサービス展開をするのが望ましいのか、より簡単で安全なお金の支払い方法は? などなど課題は多い事でしょう。ゲーム業界にとって、よりよいサービスが日本でも始まる事を切に願いたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:「Mighty No.9」がトータルで400万ドル集めているよーってお話です。
:クラウドファンディングは日本で流行るかどうか、って話ね。
:んー。まだ土壌ができてないのかなーって思うよね。やっぱり、日本だとPCゲーム市場がアレな立ち位置だから、ゲーム機での開発が主軸になるとメーカーから発売されてナンボだって感じの部分もあるんだろうし。そういう意味じゃ、まだまだ先なのかなぁと。……今こそPCゲーム市場が盛り返す時ではなかろうかと!
:……まぁ、そう思うのは自由……だよな。実際そうなるかどうかはさておいて。
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