連載:気まぐれゲーム雑記 第320回:ゲームメーカーは世間を恐れる?

気まぐれゲーム雑記
第320回:ゲームメーカーは世間を恐れる?

恐るるな! それが地雷ゲーであろうとも! ……と言える時代が懐かしいです。

バランスの問題……なのですかね?

誰にでも誠実にありたいと考えつつも、プライドはそんなに高くないゲームブロガーことAZです。
提灯記事が書けるくらい本音と建て前はうまく使い分けろと、昔エライ人から教わりました。実践できているかどうかはわかりませんが、ある程度楽しめる内容にしようとは心がけています。

さて、本日はメーカーは世間を恐れている? という話題です。PS3で発売されたHeavy Rainの開発元であるQuantic DreamのDavid Cage氏が、以前マイクロソフトとHeavy Rainの仕事をしようとした時の話をしています。

David Cage:ソニーを含めた様々なパブリッシャーに『Heavy Rain』を売り込んでいる時、Microsoftにも話を持ちかけた。彼らとはとても長い議論を重ねたし、『Fahrenheit』を非常に気に入ってくれていたので、Microsoftは我々との仕事を望んでいたんだ。

~中略~

私にとっては、とても興味深いサインだった。私がやろうとしていることを理解していないのだから、仕事はできない、という感じだったよ。彼らはスキャンダルを恐れた。「子供が誘拐されるゲームを作っているのか」と批判されるのを恐れていたんだ。

[引用元:Choke Pointさん]

昨今においては過剰な反応のようにも思えますが、メーカーとしてスキャンダルを恐れるのはある程度仕方がないという部分もあるという事でしょう。かといって、マイクロソフトのこの姿勢が本当なら、映画も小説も何かに付けてスキャンダルを恐れないといけないことになり、エンターテイメントとは如何に? という何ともややこしい話に発展してしまうわけですが。

かつてPS時代はソニーもグロい表現などに対して厳しい姿勢を取っていました。個人的名作である「デストロイオールヒューマンズ」は、元々グロいタイプのゲームでしたが、日本に持ち込まれる際にセガが昭和風の馬鹿っぽいSFに仕立て上げるというローカライズを施したことで難を逃れる事になります。そういった時代から見れば、PS4やVitaでHOTLINE MIAMI2が出るというのは何とも感慨深いモノです。……日本で出るんですかね? HOTLINE MIAMI2は。

それはさておき、メーカーは世間の目を恐れているというのはよくある話のようにも思え、やはりネガティブな話題が出てくるのはよろしくないというのはどのメーカーも一緒でしょう。まぁ最近騒がれたジョジョASBの場合は、メディアとメーカー、ユーザーの関係やバランスがWin-Winじゃないところに問題があるのでしょうけど……。

娯楽産業とは、メディアとメーカー、ユーザーの3者が上手いバランスの上に成り立っています。マイクロソフトの場合、世間の目やメディアがどう伝えるかを気にしすぎて信用できなかった事に問題があったのでしょう。
ジョジョASBもそうですが、3者のバランスは信用があってこそ上手く取れていくものになります。メーカーもメディアもユーザーも、多くの人がゲームを楽しめるような関係であって欲しいですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:以前「Heavy Rain」はマイクロソフトにも話を持っていったけど、世間の目を恐れて出せなかったんだよーっていうんで、やっぱ信用って大切じゃね? と思う次第です。

しゃきーんさん:まぁ、マイクロソフトの言う世間ってのは、ゲームとは無関係な人達も含めてなんだろうけどな。

しょぼーんさん:そこをきちんと伝えていくのはメディアの役割じゃなかろうか? とも思うわけで。まぁそういうのは、今日本で話題のジョジョASBにも言える事なんだろうなーと。……ま、結局のところみんなが楽しんでプレイできるゲームこそ最強ってことで!

しゃきーんさん:そういうタイトルがたくさん増えていく事を願うしか出来ないってのが、ユーザーとしては悶々とするところなんだろうけどな。

連載:気まぐれゲーム雑記 第320回:ゲームメーカーは世間を恐れる?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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