連載:気まぐれゲーム雑記 第273回:IT政策担当大臣がドラクエ10内を視察したらしい、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第273回:IT政策担当大臣がドラクエ10内を視察したらしい、と言う話題
やはり政(まつりごと)は面倒だなぁ。
ゲームもくーるじゃぱんな件
ゲームはいわゆるサブカルチャーという類の文化でした。
他にも、アニメや漫画など日本が得意芸的にしているものは、サブカルチャーと言われてきたジャンル達です。……まぁ、車とか町工場の技術力とか伝統芸とかも日本の得意芸には思えますが。
話を戻しまして、「サブ」というだけあってメインにはなれない存在で、その昔は中々大衆に溶け込めない時期もありました。ゲームが悪と呼ばれたり、マンガを読んだりゲームをしてたらバカになると言われたり。そういう意味では随分と成長したとは思うモノの、そんなゲームやらマンガやらアニメやらを「くーるじゃぱん」なるモノとして海外へ売りだそうという国の政策は、他にやることあるんじゃなかろうか? とか、日本のアニメは世界じゃアレですよ? とか、政治家とは実に理解し難きものである、と痛感させてくれます。……いや、ほんとに。
そんなややこしい時代ではありますが、IT政策担当大臣の山本一太氏がスクエニを訪問し、ドラクエ10内を視察する(現時点ではすでに終えています)という事を発表して何となく話題になっているようです。詳しくはこちら。
まとめると次の様な感じ。
- スクエニに訪問して、オンラインゲームのドラクエ10内を見させてもらう
- 以前から、この分野にずっと注目していた
- IT選挙が解禁されたタイミングでドラクエ内を視察させてもらうことにはとても意味がある
- ゲームも代表的なクールジャパンの一つ
こんなところでしょうか。
まぁ、そんなに取り立てて騒ぎ立てる内容でもない気もしますが、これらについて思う事をアレやコレやと書いておこうかと思う次第です。……政治家嫌いですので政策やら何やらに言及するつもりは毛頭ありませんけどね。
ゲームと選挙が絡みつく?
IT選挙が解禁されたタイミングで視察をしたということは、アピールの意味合いが強いように思えます。
そもそも、ドラクエ内で選挙活動をする事自体はスクエニのアカウント規約で禁止(第26条の10)されている行為に値しますので、この話題をドラクエ10内で選挙活動どうこうに結びつけるのはちょっと無理があるような気はしてなりません。となれば、ゲームの内情がどういったものなのか、またMMOをするようなユーザー層に対してのアピールであると考えるのが無難な回答でしょうか? もしくは、IT選挙と絡めてどのような事ができるのか、というのを見るためという路線もありな感じはします。
こういった選挙とゲームを絡めた動きというのはアメリカではすでに行われていて、オバマ大統領はEAのゲームで再選支持を訴える(当時はまだ再選に向けての選挙中でした)広告を多数出しました。詳しくはこちら。
EAとしては、広告料さえ払えば広告に問題がない限り共和党候補でも広告を出せる、としています。やはり、ゲームと若者を結びつけるのは誰もが考えることで、そこに政治家が目を付けないわけはありません。どの国でも考える事は同じようです。
当然ながら個人の考えは十人十色で、そういった動きに賛同する人もいれば、賛同しない人も多くいます。ですが、個人的な意見ではありますが、現実逃避で楽しむためのゲームにリアルな事を持ち込まれると冷めた雰囲気になってしまいますし、願わくばアニメや漫画やゲームなどは手助けする気がないなら政治は関わらないで欲しい、とも思うわけです。……特に漫画は児ポ法改正案の話もありますしね。
とはいえ、ネット選挙が解禁されたということで、今後ゲームというメディアと絡めようといった動きに発展する可能性はなきにしもあらずです。現にIT政策担当大臣が動いた以上は、そういった可能性もあることは視野に入れておくべきでしょう。今後それらがどういった動きになるのかはわかりませんが、ユーザーにとって一番望ましい形が結果として出てくる事をいち有権者として切望したいものですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:なんだかわからんけど、政府の大臣様がネット選挙解禁されたからドラクエ10内を視察したよってな話題があったんで、思うところを書いておきました。
:視察ってだけで、ゲーム内で何かをしでかすとかそういう流れではないんだよな?
:そうみたいね。まぁよくわからんけど、ドラクエ10のユーザー層にアピールしたいんじゃね? わたくし、政治家様のお考えになることはよくわからんので、触れないでいてくれたらソレで良いと思うんだけどね。
:それでも政治を多少知らないと訳の分からん話がまかり通っちまうから困るよなぁ……。
:
:
:
: