連載:気まぐれゲーム雑記 第267回:ゲーセンの「時間課金制」が検討されているらしい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第267回:ゲーセンの「時間課金制」が検討されているらしい、と言う話題

それはそれで仕方がない訳で……。

アミューズメント事業はどこも厳しい

アミューズメント、とどのつまりはゲーセン事業ですが。
以前から客離れが叫ばれ続けています。ゲームメーカーでアミューズメント事業を抱えているのはバンナム、セガ、スクエニ(旧タイトー)が主立ったところだとは思いますが、カプコンもさりげなく展開している感じでしょうか。ところによっては、ゲーセンの客離れは一区切りしつつあるという見方も出ていますが、一定層にアピールするための変化をしなければいけないというのはどこも変わりはないように思えます。

そんなゲーセン事業ではありますが、バンダイナムコHDの社長である石川祝男社長が「時間課金制」を検討しているという記事が掲載されました。詳しくはこちら
まとめると次の様な感じ。

ゲームセンター事業について

  • 消費税増税で一番影響を受けるのがゲームセンター事業なので、1時間500円程度の時間課金制導入やイベント開催、グッズ販売を絡めて全体の底上げを図る
  • 1回100円のゲーム機利用料の引き上げには慎重

海外事業について

  • 海外ではブラジルに新会社を作ったが、海外事業の売上高は17%にとどまっているので、早い時期に50%を目指すとしている
  • 地域別だと、アジアは4割、北米と欧州は3割くらい
  • 7月にシンガポール、8月にカナダと開発拠点を開設し、この2箇所次第ではさらに増やす可能性もある

ゲーム事業について

  • 売上の1割を占めるソーシャルゲームは、国内市場は頭打ちなので、消費者の好みが日本と似ているアジア市場を伸ばす

だいたいこんな感じでしょうか。
大手だからこそ海外市場云々というのはありますが、うまくいくかどうかはまだまだわからないのでそちらはおいておくとしまして。
本日はゲームセンター事業についてアレやコレやと書いてみようかと思う次第です。

変わらなきゃやってけない?

さらっと決算を眺めてみたところ、客離れから始まったゲーセン不況はどのメーカーも不採算店舗の見直しなどで改善しつつあるのが現状のようです。ゆっくりとではありますが、大体は「選択と集中」が上手く機能し始めているというのが増えているという印象でしょうか。

そんな中での「時間課金制」の提案ですが、個人的意見としましては必然の流れのようには思えます。ゲーセンに行かなければプレイできない、というものは「UFOキャッチャー」だったり一部の「格闘ゲーム」「リズムゲーム」「シューティング」だったりするわけです。ですが、その一部の「格闘ゲーム」「リズムゲーム」「シューティング」は、結局据え置き機やら何やらでプレイできる環境が提供されてしまいます。
特に格闘ゲームは、対戦になった場合1戦数分での勝負に100円を投じるわけです。場合によっては、その数分しか楽しめません。それなら、据え置き機やら何やらでプレイした方が……となってしまうのは仕方がないところでしょう。当然、それでもなおゲーセンで頑張る! というアツイプレイヤーや、ゲーセンの雰囲気が好きという方もいらっしゃるとは思いますが、格闘ゲームに関してはプレイヤーのレベル差も相まって難しい問題を醸し出しているわけで、中々一筋縄にはいかないでしょう。

そういった中での時間課金制は、ちょっとした魅力に映ってきます。もちろん、一部のハイレベルな方々にとっては100円で長時間格闘ゲームを嗜む事ができるとは思いますが、多くの方々は中々そうもいきません。家でやるよりも、ゲーセンに行きたくなるような魅力を提供しないといけないわけです。それならば、時間課金制は勝っても負けても時間内なら延々とプレイできるわけですし、上手い施策になる……かもしれないということになります。

こういった施策は、ゲーセンにどうやって人を呼ぶかというのが最大のポイントになっています。先ほども書いたとおり「家でやるよりも、ゲーセンに行きたい気持ちにさせる」ようなものを提供しないと、一部の人達のみに愛されているだけではそれ以上の利益を生まない場所になってしまうからです。当然、その一部の人達にとっても変わらず良い場所であり続けるのが理想ですが。
ゲーセンも、緩やかですが変化しつつあるようにも思えます。昔大いに賑わっていた時期を知っているだけに、今後どうやって賑わいを取り戻していくのかも、単なるゲーム好きとしてはちょっとくらい興味を持って見守ろうと思う次第です。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ゲーセンで「時間課金制」の導入を検討してるよーって記事があったんで、思うところをごにょごにょしました。

しゃきーんさん:ゲーセンか。最近は全然行かなくなっちまったなぁ。

しょぼーんさん:近くにないってのが一番のアレだけどね。まぁゲーセン市場はそろそろ落ち着きを見せそうだから、今度はどうやって収益に変えていくかって話になるんじゃないかな。その第一歩としての「時間課金制」だろうし、楽しめる場が増えるのは良い事です。……それでも近場にないってのが一番アレなんだけどネー。

しゃきーんさん:不採算の店舗はどんどんなくなっただろうから、遠出してでも行きたくなるような魅力を提供しないといけない、ってのが課題かねぇ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第267回:ゲーセンの「時間課金制」が検討されているらしい、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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