連載:気まぐれゲーム雑記 第254回:マイクロソフトがXbox Oneでやりたかったこと、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第254回:マイクロソフトがXbox Oneでやりたかったこと、と言う話題
さて、どうなることやら……。
やむなしの方針転換
マイクロソフトが、Xbox Oneのサービスポリシーを変更しました。
わかりやすく言えば方針転換です。方針転換の内容はすでに紹介していますが、改めて取り上げます。
- 24時間に1回のオンライン認証の撤廃
- オンライン認証撤廃により、ディスク版をプレイする場合はディスクを挿入したままにする必要がある
- 加入店のみ中古売買が可能とされていた制限の撤廃
- リージョンロックの解除
- ダウンロード版のシェアや転売は不可能
- 家族間でのシェアは撤廃
今回の方針転換がユーザーの声に押された形であるのは、誰の目にも明らかでしょう。当然ながら、マイクロソフトとしては柔軟な対応ができる企業として立派な判断とも見る事ができますが、そもそもになぜマイクロソフトはXbox Oneでこのような施策に出たのかが結構重要なポイントだったりします。そこらへんの部分を管理人の妄想と共にお届けしようかと思う次第です。
中古問題、海賊版対策に挑んだマイクロソフト
マイクロソフトがXbox Oneで発表したサービスは、非常にややこしいものでした。
中古対応、24時間ごとのオンライン認証、クラウドでの共有化とディスクレス。ディスクレスは便利そうだったので良しとしても、今までの据え置きゲームの常識からは外れたものだったがゆえに、ユーザーからの反発はすごいものでした。E3のカンファレンスでソニーが「ネット認証も中古対策はしない」と言った時に一番盛りあがったという話題が出てしまったのも事実です。しかし、Xbox Oneがやりたかった中古対応やら何やらは、ちょっとした未来の展望でもあります。
実は、今回Xbox Oneがやろうとした事に似たサービスを展開をしているプラットフォームがあります。PCゲーマー御用達のSteamです。Steamは、常時オンライン必須ではありませんがログインするには必要ですし、そもそもPCなら常時オンラインが基本の時代となっています。また、中古売買は不可能ですし、リージョンロックは「おま国」として有名でしょう。さらに、アカウントさえあれば一度認証したゲームはどのPCからもDLしてプレイ可能です。Xbox Oneが目指そうとした方向は、その方向を向いていたと言えるのではないでしょうか。まぁ、Steam自体カードが必要だったり「おま国」対応がアレだったりと色々ありますけど。
マイクロソフトがサービス内容について方針転換せざるを得なくなったのは、そういった可能性をユーザーに提示することができなかったから、の一言に尽きます。中古対策や事実上の24時間常時接続、なんて言われたらユーザーから反発が出るなんていうのはわかりきった話で、重要なのは「なぜそれをするのか」というのと、その先にある「どれ位ユーザーにとってメリットがあるのか」を説明しなかったマイクロソフトの失策でしょう。こういった話は、話に尾ひれが付くなんていうのは当たり前です。販売する予定がある国に対して、すべてをきちんと説明すればここまでの事態にはなっていなかったかもしれません。……PCゲームが主流でない日本だと、どういう反応になったのかはわかりませんが……。
Xbox Oneは今のところネガティブな印象を持たれてしまいましたが、サービス面ではPS4とほとんど変わりがないサービスに変更となりました。依然としてネガティブな印象は付いて回るかもしれませんが、一応はPS4と同じ土俵に上がった事になります。すでにE3は終わってしまっていますが、GamescomやTGSなどアピールの場はまだまだありますので、今後どういったゲームタイトルを見せてくれるのか、楽しみにしたいものですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今日はやっぱり、Xbox Oneの話題っしょ! ということで、結局Steamに似てるシステムを構築したかったんだよーってお話に結論付けてみました。
:まぁ、言われてみればそんな感じか。
:Xbox OneでSteamのような事ができるってなれば、PCゲーマーとかは興味を示したかもしれないんだけどね。まぁ、最初から分かり辛い説明だったし、何のメリットがあるのかも説明しない方が悪いとしか言いようがないわけで。……ま、結局現行機とほとんどかわらんサービスなんだから、ゲームタイトルで良いモノを出して下さいって事っすな。
:ふむ……。マイクロソフトが折れるほどに反発の声が強かったってことか。まぁ思惑とは違う展開なんだろうが、マイクロソフトも柔軟に対応したんだし、あとはタイトルで魅了してほしいもんだな。
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