連載:気まぐれゲーム雑記 第233回:スクエニが第2四半期決算説明会概要を公開している、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第233回:スクエニが第2四半期決算説明会概要を公開している、と言う話題

回転率を上げるのです。

問題が山積中

スクエニが赤字になってどうこうといった話題はすでにしましたが、改めて決算説明会の概要が公開されているのでざっと見てみようかと思います。詳しくはこちら
まとめると次の様な感じ。

  • 欧米パッケージソフト販売での価格政策費用と広告宣伝費が非常に重くなったことで売上が非常に厳しい結果となった
  • これは一過性のモノではなく構造的な問題であり、収益モデルとしてのパッケージソフト販売だけでは、投資に見合った利益を十分に確保するのが難しくなってきている
  • 長期大規模開発の見直しとして、数年間かけての開発はユーザーとの接点が減ってしまい不誠実なので、KickstarterやSteam Greenlightを参考にしてユーザーとの接点を増やす開発をできるようにする
  • すでにスマートデバイス向けにストーリー性のシングルプレイをするようなタイプのゲーム開発を行っている
  • スマートデバイスは、収益モデルを考えないといけない
  • スクウェアエニックスの誤算は、大型タイトルを全世界で大きく売るという前提で進めてきた点で、2013年3月期に中止や見直しをしたタイトルの多くはそのような考えだったので、今後は地域性も考慮する
  • 今までは、シングルプレイのハリウッドスタイルのシネマティックな大型ゲームをAAAタイトルと定義してきたが、そこから見直しを図る

ざっとこんなところでしょうか。
というわけで、本日はそんなスクエニの改革の出だしを見てみようかと思う次第です。

何に注力するのか?

FFやドラクエなどのIPを抱えるスクエニではありますが、長期の開発を見直す傾向にあるというのが書かれています。とはいえ、ちゃんと投資すべきところはしていくでしょうし、ドラクエとFFは同社の看板タイトルですのでこちらは問題なく長期開発での投資が行われるでしょう。

気になるのはスマートデバイスの考え方でしょうか。ゲーム屋だからこそ、ストーリー性があるようなシングルプレイのゲームを出すということですが、どれだけスマートデバイスでそういったゲームをしたい人達がいるのか、ちょっと見えてきません。今のところ、スマートデバイスでのゲームは「お手軽に、簡単に出来る」事が重視されています。今後はスマートデバイスの高性能化によってそういったシングルプレイをするユーザーも増えてくる可能性はありますが、そうなると収益の回転速度がどうなるのかは何とも難しいところです。経営的な判断が求められるような気がします。

また、新規IPの開発は急務でしょう。ココはもうどうにかしていかなければなりません。FF・ドラクエだけで稼げるわけはないのです。スマートデバイスへの注力が空回りしている感がなきにしもあらずですが、既存のIPをそちら方面へ向かわせたところでついてくるユーザー層は限りがあるようには思えますし、本来のパッケージ販売で良い印象が生まれるかどうかが悩ましいところです。

E3ではすでに発表が明かされている新生FF14や、噂されているFF13ヴェルサスなどが出てくるなどの予想がでていますが、100億の特別損失を計上した結果が今後は上手く出てくるでしょうか? 良くも悪くも、スマートデバイスへの対応と新規IPが作れるのかどうかに掛かっている気がしてなりませんが、今年度である程度の道筋が見えるくらいな結果がでてくると良いですね。新生FF14、期待しています。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:スクエニが第2四半期決算説明会概要を公開していたんで、そちら関連の話題をしてみました。

しゃきーんさん:まぁ、スマホ関連に注力するってのは前々から言ってたからなぁ。

しょぼーんさん:でも、スマホ関連に持っていくIPを何にするのかっていうので、ユーザーから飽きられたり何だったりっていうのは想像に容易いから、上手く配慮してもらいたいところっすな。……ま、どうにかなるっしょ! スクエニだし!

しゃきーんさん:企業が事態を楽観視してどうにかなるなら誰も苦労はせんだろうに……。

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しょぼーんさん

しゃきーんさん

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