連載:気まぐれゲーム雑記 第220回:セガサミーとバンダイナムコの決算が発表されたらしい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第220回:セガサミーとバンダイナムコの決算が発表されたらしい、と言う話題

そろそろ決算シリーズも締めなのです。

あとはこまごまと

先週からの流れを引き継ぐように決算の話ですが、セガサミーとバンダイナムコの決算が発表されているので今日もそちら関連の話題をしてみようと思う次第です。
セガサミーはこちら(PDFです)。バンダイナムコはこちら(PDFです)。そろそろこれ関連の話題は締めにしまして、あとはこまごまと取り上げていく方針です。……たぶん。

ということで、両方ともまとめちゃうと次の様な感じ。セガサミーはゲーム事業のみに絞ります。

セガサミーの決算

  • 主に欧米における経済環境の影響によって、パッケージの需要が低調に推移した
  • 一方でソーシャルやスマホの需要は拡大していて、変化への対応が求められる
  • 国内では「龍が如く5」、海外では「Sonic & All-Stars Racing Transformed」「Aliens:Colonial Marines」などタイトル数を絞ったが、結果として前期を下回る1078万本の販売本数となった
  • PSO2の課金は予想を上回る水準だった
  • 次期の見通しとして、合理化に取り組み安定的な収益を出せる体制を構築する
  • また、PS3に7本、Wii Uに7本、360に4本、3DSに6本、PSPに2本、Vitaに5本、PCに11本のタイトルを予定し、合計1166万本の売り上げを目指す

バンダイナムコの決算

  • 純利益が323億円で黒字となった
  • コンテンツ事業でも、ソーシャルゲームが大きく貢献した
  • 家庭用ゲームソフトは、国内外でソウルキャリバー、ナルト、テイルズ、ワンピースなどの人気シリーズが好調に推移した
  • 2013年3月期では国内で149タイトルあったものを、2014年度には79タイトルへ減らす予定
  • 次期の見通しとして、IPを軸に商品やサービスを提供するIP軸戦略をさらに強化し、ソーシャルやオンラインゲームへの安定的な展開を推進する

ざっとこんなところでしょうか。
そんなわけで、本日もまた両社共にそれぞれ思うところを書いて見ようかと思う次第です。

セガサミーについて

セガはコンシューマ事業が世知辛く赤字となりました。サミー側の利益がありますので難無く黒字ではありますが、コンシューマ事業が企業の足を引っ張ってしまっている部分は大きいようです。

数字だけ見れば良い売り上げにも思えるわけですが、どこかしらアウトな部分があるのでしょう。開発費だったり宣伝費だったり何だったり。そういった部分を合理化した方が良い気がしてなりません。本当に数字だけは無難に思えるだけに、ここらへんはどうなのでしょう……?

また、Wii Uに7本という勝負を仕掛けるのは、セガらしいと言うべきでしょうか? 現時点においては、どういった代物がでてくるのかはわかりませんので何とも言いがたいですが、少しでもタイトルラインナップを充実させたいWii Uにとっては良いことかもしれません。……本当に何が出てくるか次第ですが。

セガサミーとしては黒字なだけに企業としては問題はないでしょうが、コンシューマ事業が肩身が狭い状況ではなかろうかと心配もしてしまうところです。黒字化が中々維持できない事業ではありますが、ぜひ頑張ってもらいたいですね。

バンダイナムコについて

家庭用ではなく、ソーシャルに注力して利益を上げていた印象です。まぁ、そこらへんは多くのゲーム好きな皆様の方がわかってらっしゃるとは思いますが……。

もとより、現在のソーシャルゲームはキャラクターの知名度なり何なりが活かしやすい環境にあります。ワンピースやらナルトやら何やらを抱えているバンナムとしては、そういった導線は作りやすいでしょう。サモンナイト5にも初回封入特典でソーシャルゲーム「サモンナイト コレクション」のシリアルコードが同梱されているあたり、バンナムがどれだけソーシャルに人を運びたいかが垣間見えます

こういったソーシャルへの注力はバンナムだけに限らず、マーベラスAQLもそうですしファルコムもそちら方面への本格参入を試みています。スクエニもそうですし、カプコンもそうです。時代と言えば時代ではありますが、そちらに注力するということはそれだけ人員を割くということになります。それが国内への販売タイトル数の減少に繋がり、ゲーム業界衰退が云々といった話になっていくるわけです。
とはいえ、すべてがなくなる何てことはなくゲーム業界に残る企業は残ります。残った企業は問題ないでしょうが、ソーシャル方面に全力を出す企業は、ソーシャルの波が終わってソーシャルゲームがユーザーによって精査されるようになり、ソーシャルゲームの開発費が高騰し始めたらどういう事になるのかを注意深く見守りたいところです。もちろん、すべてのソーシャルゲームを否定するわけでもなく、面白いものは面白いと思いますけど。

バンナムが今後もソーシャルに注力するのは間違いない事ですが、企業規模として大きいだけに家庭用タイトルもそれなりに出し続けていくでしょう。上手い事バランスをやりとりして欲しいところではありますが、さて来年はどうなっているでしょうね?

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:本日は、セガサミーとバンダイナムコの決算な話題です。

しゃきーんさん:セガはコンシューマ事業が赤字だったのか。バンナムは、ソーシャルが稼いだ感じ?

しょぼーんさん:セガはまぁなんでこうなんでしょ? って感じ。売れてはいると思うんだけど、色々とお金使いすぎな部分も多いんでしょうな。バンナムは安定のソーシャルです。家庭用でも稼げる部分は稼いだと思うけどね。まぁ、ソーシャルの今後がどうなるのかを生暖かく見守るにはもってこいかなーと。

しゃきーんさん:バランスよくやって欲しいとは思うが、企業だから儲けが出そうなところに全力投球するのは仕方がないよなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第220回:セガサミーとバンダイナムコの決算が発表されたらしい、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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