連載:気まぐれゲーム雑記 第189回:2012年度はゲーム業界としてプラスだがWii Uに関してはそこはかとない違和感が? と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第189回:2012年度はゲーム業界としてプラスだがWii Uに関してはそこはかとない違和感が? と言う話題

「批評」と「批判」は違うのです。

3DSは盛り上げたけど、Wii Uは盛り上げた?

ファミ通曰く、2012年度のゲーム市場はプラス成長をしたそうです。詳しくはこちら
ささっとまとめると、次のような感じ。

  • 2012年度のゲーム市場は、ハード・ソフト市場合計で1.2%増の4,479億円になった
  • 3DSは565.1万台販売し、Wii Uの発売やPS Vitaの価格改定がハード市場を底上げした結果、5年ぶりにハード・ソフトを合わせた市場規模が前年度を上回った
  • ソフト市場では、「とびだせ どうぶつの森」「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」「New スーパーマリオブラザーズ2」「ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち」の4タイトルがミリオンを達成した
  • 2013年度については、PS4やモンスターハンター4、ポケモンX/Yの発売が予定されていて市場動向が注目されている

プラス傾向になるのは、市場規模が膨らむ=注目タイトルが多かった=市場が活性化しているという意味なので、非常によろしいことです。
しかして気になったのは、Wii Uの発売でハード市場が底上げされたという点。というわけで、今日はそんなWii Uを取り巻く現状をゆるっと整理しながら、マイペースに綴ってみようかと思う次第です。

2012年と2013年ではWii Uの勢いは変化しすぎている

2012年の段階では、それなりに勢いはあったようには思っています。ハードの推移もそう悪い物ではありませんでした。とはいえ、ハードのロンチに買うのは大抵そのハードのファンや、最初から目的のタイトルがある場合のみです。大抵の人は、ソフトが充実してきてある程度選べる状態になったら購入を決意します。任天堂が作ったブラウザがどうしてもどんなものなのか知りたくて買う道を選ぶような、そんな変な発想を持った人間はそうそういないのです(わたくしの事です)。
また、発売後は発売後で、システムアップデートに時間がかかりすぎたり、システムの挙動が異様に遅かったりと、色々賑わせてくれました。……4月のアップデートでひとまずマシにはなりますが、良いと呼べるものになるにはもうしばらくかかりそうな雰囲気です。

2012年はそんな状況でも2013年に入った途端、ソフトのラインナップは沈黙することになりました。任天堂の岩田氏がニンテンドーダイレクトで謝罪をしたり、発売がいつになるかはわからないけど、期待出来そうなタイトル群を紹介するといった今までにない動きをみせたのも記憶に新しいところです。

現状Wii Uが抱えている問題は、ソフト不足です。それもちょっとやそっとではなく、圧倒的な。まだ発売されてから1年も経っていないのだから、と言ったところで、そろそろこの言い分にも厳しいモノが出てきます。
少なくとも2013年に入ってからの3ヶ月間は、Wii Uを賑わせるような動きへ発展する事はありませんでした。任天堂としては春以降充実させていくとはしているものの、残念ながら発売日がハッキリしているWii U専用タイトルは4月24日の「ポケモンスクランブルU」くらいでしょうか。「バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション」も発売されますが、これはマルチタイトルです。すでに普及しているPS3や360の方が売行きが圧倒的になる、なんてことは誰にでも容易にわかります。

今週、Wii Uは2,2万台ほどの売行きを見せました。ソフトがない中では健闘した方かもしれません。しかし、エンターテインメント業界のリサーチをしているメディアクリエイト曰く、今週Wii Uで発売された2本「ゲーム&ワリオ」「ドラクエ10」はハードを牽引する効果は限定的で、今後しばらくの間タイトルは予定されていないので今週増えた販売数は一過性のものとなる懸念がある、としています。詳しくはこちら
Wii U本体を持っている身ではありますが、これには同意せざるを得ません。少なくとも、目に見えて「誰もが」期待できるような「大量の」ソフトが望まれている現状では、反応も難しいものとなります。既存タイトルの焼き増し的なものをWii Uで出しても、すでに持っているハードで買えば良いという結論になってしまうのです。

そもそもに、Wii Uはコアゲーマー層もライトゲーマー層も取り込もうと考えて作られたハードです。ですが、コア層が喜んで買いそうなゲームは今のところありません。残念ではありますが、今のラインナップでは多くのユーザーを動かせないという答えはもう出ています。当然、モノリスソフトの新作など注目されているタイトルはあるものの、それがいつ出てくるかはわからない現状において、まだまだ厳しい状況が続く事でしょう。

持っている身ながら、あまり有効活用できていないハードなので少々手厳しくは書きましたが、コレでもかなり期待はしているのです。今後、E3やら何やらで「任天堂タイトル」として出てくるモノは注目されていくでしょう。ですが、その時サードパーティの状況はどうなっているのかが非常に心配でもあります。
Wiiの時に見られたような、任天堂専用ハード的なポジションに収まってしまうのかどうか、2013年度のWii Uは色んな意味で正念場を迎える事が想定されるでしょうから、何とか頑張ってもらいたいものですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんか、ファミ通が2012年度の市場規模がどうたらって記事を出したんだけど、Wii Uがハードの底上げをしたっていうもんだから、多少はそうかもしれないけど今は少々厳しいよ? っていうのをアレコレ書いてみました。

しゃきーんさん:まぁ、ソフトが充実するには時間がかかるだろうとは思うが、根本的にほとんど出ないって状況は……なぁ?

しょぼーんさん:もうちょっとコンスタントにポンポンでてくるもんだと思ってたけど、今や完全に覆された感じだしね。ソフトの開発に時間がかかるのは分かっているけど、予定していたものが予定通りに出ない現状に苛立つユーザーが出てきているのも仕方がないんじゃなかろうかと。……期待はしているだけに、頑張って欲しいんだけどなぁ。

しゃきーんさん:春以降徐々に増えていくって言ってたんだから、それを信じて待つ他なかろうよ。……余り信じすぎない程度に、な。

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しょぼーんさん

しゃきーんさん

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