気まぐれゲーム雑記
第187回：ソーシャルゲームの消費者庁分析結果をみてちょっと驚いた、と言う話題

な、なんだかなー？

責任の有りどころは？

ソーシャルゲームでの高額請求が未だに問題となっているソーシャル業界。
従来通りのゲーマー達からすれば、「またか」といった思いや「今更」という返し文句が出てきてしまうほど、もはや定番となりつつあります。対策を講じたはずなのにこういう問題が出てくるのは、業界としていささかどうなのかとも思いますし、健全化が求められているのは当然のことでしょう。

そんなソーシャルゲーム業界に対して、消費者庁がインターネットでの取引に関する資料「消費者が実行すべきポイント～『ソーシャルゲーム』、『口コミ（サイト）』、『サクラサイト』について～」を発表しました。詳しくはこちら（PDFです）。
まとめると次の様な感じ。

• 契約者の年齢層は30代が最も多く、10代以下が続いている状況
  利用金額は10万円以上が多いが、１万円以上のものはやや減少傾向している
• 相談内容については、「高額利用・返金など」が最も多く、その中身は、「未成年者取消」や「未成年の高額利用」等の未成年に関する相談が半数近くを占めている
• 「未成年の子供が、許可なく親のクレジットカードを使い課金した」等、請求が来て初めて保護者が気付くという相談が多い
• オンラインゲームを中心に「不正利用」等のトラブルも発生
• 事業者は、未成年者に対する課金上限など一定の仕組みを設けているので、正しい生年月日を登録すべき
• パスワード等の登録情報を厳重に管理し、むやみに他人に教えないことが重要
• どんなにゲームに熱中していても「課金された感覚」を忘れないことが重要
• 保護者は、家庭内での子供の課金サービスの利用を適切に管理すべき

と、流石にお役所なだけあって当たり前な事を書いているわけですが、スクエニもソーシャルゲーム「拡散性ミリオンアーサー」をVitaで発表しましたし、本日はソーシャルゲーム業界をほっとくとよろしくないんじゃない？　という話題を書いて見ようかと思う次第です。

知識の違いは大きい

知識の差は、世代や職業で大きく変化します。
特に今の時代は技術の進歩が著しいものがあり、ついていけない人や興味がない人は事態を見ないようにするのが大半です。特にゲームというのは、そういったポジションにつきやすいジャンルでしょう。

高額支払いなどソーシャルの問題は、親のクレジットなどを勝手に使うなどして発覚するケースが多いということですが、そもそも親のクレジットを使わせているという状況が中々にすごい。親からすれば、面倒だからとかなんだとか色々あるとは思いますが、それで余計に面倒な事になっていては話になりません。そういった意味では、ある程度親にも喚起していかなければならないところでしょう。

ソーシャルゲームに限りませんが、この問題をいつまでも引っ張っているとフリーミアム自体が問題である、という見解が出てきてしまいかねません。フリーミアムに良い印象をもっていない人達も少なからずいる、という現状がその可能性を示しているようには思います。もちろん、理解のある人達にとっては何ら問題がないわけですが、ついていけない人、興味がない人からすれば「ソーシャルだろうとそうじゃなかろうと同じゲーム」なのです。印象の悪化は避けられません。

この問題は、かなり解決が難しいです。なにせ、興味がない人に興味を持てといっているわけですから。子供のする事に親が興味を持たないから何ちゃら等々感情的な部分もありますが、機械系統が苦手な人はどうしても無理という人もいるわけです。それに引き替え、今の子供達は生まれた時からインターネットに接してきた子供達です。時代も変わると言うモノでしょう。

消費者庁の分析結果で注意喚起をしていることは、パソコンに詳しかったりインターネットが使える人にとっては当たり前の事です。ですが、それを理解できない人達もいるのは確かな事でしょう。
そういう人達に対して、どうやって理解をしてもらわないといけないのかが重要となります。そして理解してもらえた時、ゲーム業界にとってもプラスにはならないかもしれないけど、マイナスになることがなくなるのも確かなのです。
ソーシャルゲーム業界がどのようにこの問題を受け止めているのかは皆目わかりませんが、極力早期解決を求めたい限りですね。