連載:気まぐれゲーム雑記 第178回:Wii Uの現状を冷静に語っているらしい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第178回:Wii Uの現状を冷静に語っているらしい、と言う話題

すべては見える次の一手にかかっている……のかなぁ?

Wii Uの現状

昨年末の発売から、Wii Uの現状は余り芳しくありません。
年末商戦に殴り込みをかけてきて、3月まで切れることなくタイトルを出し続けて勢いを維持させるとしていたモノの、結果は見るに堪えない状況となっています。今週発売されるゲーム&ワリオやドラクエ10が救いでしょうか。むしろ、それらがなかったら最近発売されたタイトルが、「真・北斗無双」「ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド U」と「TANK!TANK!TANK!」になるわけですが、真・北斗無双やニード・フォー・スピードはすでに他機種で出ているものなので、やはり「TANK!TANK!TANK!」がWii U独占として名乗りをあげてしまうわけです。
あとはバーチャルコンソールもありますが、マザー2やファイアーエムブレムなどは確かに名作に数えられるわけですが、新規タイトルではないのでお茶を濁す程度にしかなりません。……まぁ、そのお茶が非常に美味しいから困るわけですが。

以前、ニンテンドーダイレクトで岩田氏がおっしゃられた通りなら「春から夏にかけてソフトが充実していく」というスケジュールなのでしょう。Wii Uのニンテンドーダイレクトが待たれるところではありますが、そんな中において「Wiiの失敗をWii Uは繰り返すか?」というセンセーショナルに見えて冷静にWii Uや任天堂の現状を書いた記事が掲載されました。詳しくはこちら
まとめると次の様な感じです。

  • WiiはPS3、360世代でもトップハードだったが後半は存在感をなくしてしまった
  • Wii Uでも同じ失敗に陥りそうな兆候が見られる
  • Wiiは、Wiiリモコンを使った直感的操作がライト層に受けて大ヒットし、NewスーパーマリオWiiが450万、Wiiスポーツが370万、マリオカートWiiが360万、Wii Fidも360万、Wiiスポーツリゾートは300万などミリオンタイトルが14本もある
  • Wiiが勢いを失う理由はソフト発売本数で、それは早い段階から出てきていた
  • Wiiソフトの発売本数は2007年約100タイトル、2008年は約120タイトル、2009年は約100タイトル、2010年には約60タイトル、昨年は10タイトルで、この数字はトップハードの終わり方ではない
  • PS3は、2007年に約50タイトル、2008年に約80タイトル、2010年に約120タイトル、2012年は約140タイトルとWii最盛期よりもたくさんのゲームが出た
  • Wiiの反省を踏まえれば、Wii Uはキラータイトルだけでなく、中堅以下のタイトル群が揃えられないといけない
  • ハード発売1年目だから仕方がないのもあるが、今年に入って出たタイトルはわずか数本というのは余りにも寂しい
  • 任天堂はマリオシリーズやスマブラなど強いコンテンツを持っているから盛り上がりを作る事はできるだろうが、強いコンテンツが少数あるだけでは盛りあがりを維持できないのはWiiが証明している
  • 任天堂の岩田社長は、2013年4月から1年の業績で1000億円の営業利益を目指す事をコミットメントであるとしたので、進退問題に関わってくる
  • 3DSは、本体の普及速度がDSに近いレベルで最も上手くいっているが、タイトル数はDSの半分程度の勢いで、Vitaはさらに少ない状況
  • PS4はPCに近いマシンなので、独自性を出すよりはマルチプラットフォームの選択肢から外されない環境を作っていく選択をした
  • 困難になるタイトル数の確保を優先した格好
  • PS4に比べると、Wii Uはゲームパッドを軸にした独自路線を進むことになる
  • そんな状況でたくさんゲームが出るという期待感が必要になる

ざっとこんな感じでしょうか。
かなりわかりやすく現状を捉えているかと思うところですが、本日はWii Uユーザーの一人として、Wii Uが失敗しないように祈る他ないという現状を綴ってみようかと思う次第です。

何はともあれ、「新規」のタイトルを下さい

春から夏にかけてソフトが充実していく、という事を述べた以上はそれに従って待つほかないのが現状です。ですが、基本的に「マルチ化されたタイトルの後出し」は必要ないようには思えてしまいます。所謂完全版的なモノも含めて、ですが。

すでに多くで言われている通り、Wii Uは発売当初「すでに他機種で発売されたタイトル」を持ち込んで来ましたが、功を奏しませんでした。日本でもすでにマルチで発売されていたタイトル群はどれも惨敗で、新規タイトルだったマリオやニンテンドーランド、モンハン3G HDが売れたくらいです。特にモンハン3G HDは、ソフトラインナップが薄い中、サードパーティとしてはマトモな選択肢です。とはいえ、すでに3DSで出たゲームをWii UでHDに持ち込んだからと言ったところで、ハードを大きく牽引できるわけはありません。3DSで出来るゲームを、あえて高いお金を払って新ハードを買うという行動に出られるユーザーはそこまで多くないのが現実です。

ユーザーは、「やったことがないゲーム」や「大作シリーズの続編」に興味を持つ人が多いわけで、「すでに他機種で発売されたタイトル」には興味が薄くなります。いくらゲームパッドが独自性を出しているからとはいえ、ゲームパッドの独自性だけで他機種で出たマルチタイトルを買おうというきっかけになりえるかといえば、現時点では厳しいです。そういった意味において、Wii Uはハードとしての魅力云々よりもソフトで惹きつけないと売れない事を露呈しました。

元より、ゲームはハードではなくソフトで選ぶのが基本です。当然、PS4の動画をシェアする機能やら、Wii UのMiiverseやらはサービスの一環としてよりハードを普及させる可能性を秘めているでしょう。ですが、それもこれも「面白い」と思えるタイトルが「たくさんある」状態になって初めて出てくる可能性です。ソフトがないハードほど意味のないモノはありません。ハードを買う人は「ゲームがしたいから買う」のです。
ハード性能の云々もありますが、まぁ性能だけを言ったら「安くて」「高性能」なハードが良いというのは誰しも一緒でしょうし。

そんなわけで、春以降に期待したいのは「Wii Uだからこそ出来る新規タイトル」ということになります。そこらへんがすべて「予定」になっているから怖いモノがありますが、春以降に動くということでまず第一歩となるのは4月24日に予定されている2013年3月期 決算発表でしょうか。この決算発表で、任天堂がWii Uをどのように考えていて、今後どのように展開していくのかという方針が出てくると思います。それにあわせるように、ニンテンドーダイレクトもあるのではなかろうか? と踏んでいます。……まぁ、妄想ですけど。
ともあれ、海外ではすでに値下げとか何だとか、Wii Uにとってはネガティブな情報が多く出てきています。任天堂もこのまま黙っているわけもありませんので、今後の一手どういったものになるのか、Wii Uを一応ながら持っている身としましては期待しすぎない程度に期待したいですね!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:まぁ何はなくともWii Uにはソフトがねーよってなお話です。

しゃきーんさん:春以降を待てっていうからには、ユーザーとしてはそうするほかないんだがな。

しょぼーんさん:インディーズにも活路を見出して欲しいところではありますな。一応、今年のGDCに任天堂も参加するって言う事だから、そこに結構期待はしてるけど。あ、GDCってのはゲームディベロッパーズカンファレンスといって、開発者が集う会議の事です。……はてさて、どうなるかねぇ?

しゃきーんさん:ある程度は開かれた開発ってのが重視されていくのかな。まぁなんにせよ、ユーザーは良いゲームがたくさん出てくれるのを願う他ないって事だってのだけはわかるわ。3DSの時みたいに、持ち直してほしいものだな……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第178回:Wii Uの現状を冷静に語っているらしい、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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