連載:気まぐれゲーム雑記 第166回:日本のゲーム業界はまだまだ盛り上がれる、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第166回:日本のゲーム業界はまだまだ盛り上がれる、と言う話題

それいけ、僕らのベンベン!

インディーズ開発者向けイベントBit Summitがすげー面白そうだった

先日当ブログでもご紹介したインディーズイベント「Bit Summit」にて、僕らのベンベンが吠えてくれたようです。
そもそもにベンベンことベン・ジャッド氏(以下、ベンベン)は、かつてカプコンでバイオニックコマンドーを現代に復活させた、男前なプロデューサーです。……いやまぁ、バイオニックコマンドーの売上が余りにもアレすぎて、その後はカプコンを退社しゲーム開発向けの代理業会社Digital Development Management(DDM)の日本支部取締役となるわけですが……。

そんなベンベンが、「日本のゲーム業界が終っているという声には納得していない」という実にナイスガイな講演をBit Summitにて行いました。詳しくはこちら
まとめると次のような感じ。

  • 日本のゲーム業界はいろいろ終わってるという声を聞く
  • だが、日本のゲーム業界が終わっているという声に全く納得をしていない
  • 当然、柔軟性、新しい考え、新しい対策は必要になってくる
  • 日本のパブリッシャーからの開発者会社の契約を見ると、パブリッシャーの言いなりになるようなものばかりになっていて、開発会社にとって不利な内容が多い
  • このような不利な契約から逃れる第一歩として、BitSummitのようなイベントに参加し、Epic、Valve、Unity、Umbra Softwareや日本のインディーズに興味がある企業と知り合い、連携を組む事が重要
  • 次の解決策として、クラウドファンディングで資金を集める
  • クラウドファンディングサイトKickstarterは、日本から直接プロジェクトを立ち上げる事はできないが、ベン・ジャッド氏の会社と協力して北米からスタートさせる事もできる
  • 日本のゲーム業界は、パブリッシャーのIPをデベロッパーが自社開発したと報告し辛いが、それができないとベンチャーでの資金調達は難しい
  • 海外パブリッシャーとの連携も可能で、それはコラボレーションのようなプロジェクトとなる
  • 最終的には、エンドユーザーのために色々な方法で自分の商品をアピールしてほしい

流石は僕らのベンベン。バイオニックコマンドーを熱意だけで現代に蘇らせただけの事はあり、良い事を言ってます。
というわけで、ここからみる日本のインディーズの現状とかその先の未来を考えてみようかと思う次第です。……最近、インディーズの話ばっかで申し訳ない気もしてなりませんが……。

予想出来ていたけど、現状はやはり余りよろしくない

ベンベンが講演した内容によれば、やはりパブリッシャーとデベロッパーのパワーバランスは、圧倒的にパブリッシャーの方が有利に動いているようです。それもそうで、デベロッパーが表舞台に出てくる事は余りないのが日本のゲーム業界であって、プラチナゲームズのような存在は非常に奇特なモノでしょう。大体は、下請け業者的なポジショニングに収まってしまっている現状が窺えます。
そういった影響もあってか、デベロッパーにどういったところがあるのかもあまり知られていませんし、そもそもデベロッパーがどういったものなのかを正しく理解していない人達も多いです。

日本のデベロッパーと言えば、閃乱カグラや、ドリームクラブ、お姉チャンバラZらを開発したタムソフトや、ドラクエシリーズを手掛けた経験もあるトーセ、最近だとサモンナイト5のフェリステラもそうでしょうか。当然他にも多々ありますが、それぞれ開発したタイトルにクレジットがあったりなかったりするのは、ベンベンの言うような契約の問題があるのでしょう。そこを強く主張できないのは何とも残念な話ではあります。

日本で活躍しているデベロッパーでそれなのだから、インディーズなら尚のことそういう風潮が強いのは想像に容易い事です。昔ならそれに甘んじるしかなかったのでしょうけど、今だとクラウドファンディングは注目の的でしょう。他にソニーは「ゲームやろうぜ!」の頃から、比較的そういったデベロッパーが表舞台に立てるようアレコレ施策してきたような気はしますし、ValveのSteamやPLAYISMのようにインディーズタイトルを大切に扱ってくれる場もあります。

今後のゲームは、パブリッシャーで見るよりもデベロッパーで見る時代が来るかもしれません。そうなれば、インディーズタイトルも比較的その市場に入りやすくなるとは思います。なぜなら、販売会社でみるよりも「どこが作ったゲームなのか」が明確に分かった方がユーザーにとってわかりやすい情報だからです。もしくは、いちクリエイター単位でしょうか。
インターネットのインフラ整備などにより、色々とゲーム業界のお金の流れも変化しています。そんな中、インディーズがどのように盛り上がる事となるのか。次世代機も注目していることですし、ゲームをする我らもたまにはそちらの方に目を向けてみるのも良いかもしれませんね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:僕らのベンベンが、日本のインディーズやデベロッパーも頑張れるぜ!? って熱弁したらしいんだけど、リアルで聞きたかったわぁってな話題です。

しゃきーんさん:僕らのベンベンってわけわからんわ……。まぁ良い人なのはわかるが。

しょぼーんさん:やっぱりパブリッシャーとデベロッパーのパワーバランスは、パブリッシャーに重きがあるのだなーと痛感した次第。インディーズはそのパブリッシャーすらないのだから、中々難しいよねぇ……。でもValveとかPLAYISMとかあるから、開発の人は大いに頑張って欲しい。……わたくしもお手伝い出来る事があったらしたいなぁ……。

しゃきーんさん:……どう頑張ってもレビューするとか、宣伝する以外できることなんてねーだろが。

連載:気まぐれゲーム雑記 第166回:日本のゲーム業界はまだまだ盛り上がれる、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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