連載:気まぐれゲーム雑記 第146回:次世代機でゲームビジネスは変化するのか? と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第146回:次世代機でゲームビジネスは変化するのか? と言う話題
流通やら何やらに影響しそうなのです。
次世代ハードは色々と……
ゲーム業界は今、中々に類をみないハードウェア合戦となっています。
据え置き機は、Wii Uを皮切りにPS3やXboxの次世代機が出るかどうか、といったところですし、他にもOuya、NvidiaのProjectSHIELD、SteamBOXなど非常に面白い勢力図が描けそうなわけで。それぞれにそれ相応の特徴はありますが、最終的にはユーザーがどれを選ぶのか、ビジネス面での企業間の勝負はどういったものになるのか、という2点に尽きます。まぁ、結果はその時が来ないとわからないわけですが。
そんな次世代機を含めた色んなハードですが、Epicのティムスウィーニー氏が次世代機について語っている記事が掲載されました。詳しくはこちら。
まとめると次の通りです。
- 現行機から次世代機の移行は、大幅な飛躍となる
- 現在の市場は非効率的で、デジタル販売することでパブリッシャーやディベロッパーはもっと効率を上げることが可能
- デジタル化すればゲームの売り上げを小売から移すことができる
- それにより、ディベロッパーは臨機応変にスケールの違うゲームの価格を販売する事が可能になる
これは、今までのパッケージ販売の前提を崩すことになりますが、デジタル化がどこまでパッケージ販売を浸食するのか、という事にも繋がるわけです。
というわけで、次世代機によってそういったゲームビジネスの在り方は変わるのかな? といった話題をしてみようかと思う次第です。
デジタル化の流れ
今のゲーム販売の主流は、パッケージ販売です。いやまぁ、Steamが台頭しているPC市場では、すでにデジタル販売に移行しつつありますが……。いわゆる家庭用ゲーム機と呼ばれる類は、まだまだパッケージ販売が主流でしょう。
とはいえ、PC市場がデジタル販売が主流になりつつある現状、家庭用ゲーム機もそうなっていくのは時間の問題でもあります。当然ながら、パッケージ版の需要がなくなると言う事はないわけですが、今よりも減少していく恐れはあります。まぁ、今すぐその波が来るかどうかはわからないわけで、ゆるりと状況をみながら判断していく他ありませんが。
一方で、Ouyaのような最初からDL販売のみにしか特化しないモノもでてきます。OuyaのCEOは、毎年新型機を発売していく意向を示しています。詳しくはこちら。元より、OuyaはAndroidベースで作られたハードなので、携帯電話を変えるようなものなのでしょう。価格も99ドル程度なので、そこまで高いハードということもありません。もし、Ouyaが成功すれば、デジタル化の流れはもっと加速するでしょう。Ouyaのように、ハードベースでデジタル化する、というのもあり得る話なのかもしれません。
他ハードは?
任天堂も3DSのソフトをダウンロード販売していくことをかなり推しています。ユーザーにとっては、今のところパッケージ版かDL版かというのは単なる選択肢にしかすぎませんが、企業にとってはそういう事にはなりません。パッケージを作れば、それなりのコストが必要になります。紙の説明書にだってお金はかかるので、オンライン説明書に変更されるわけです。、そういったコストを削減すればその分開発に回すことができて、そのコストに見合ったゲームを適正価格で売ることが出来る、という事になるわけです。
今後のゲームビジネスは、パッケージからデジタルに移行するのかどうか、という部分になっています。任天堂はその中間に立つスタイルを取りましたが、ソニーやマイクロソフトはどういった答えを出してくるでしょうか? ソニーの場合、2月21日のプレイステーションミーティング2013でその答えが見られるかもしれません。
次世代機の登場に期待したいですね!
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:次世代機がすげーパワーになるんだけど、デジタル化に移行すれば色々と稼ぎも良くなるよってお話です。
:街のゲーム屋さんが良しとするかどうか、って話にもなりそうだな。
:確かにそれにはなるね。でも、パッケージ版が完全になくなるってわけじゃないと思うし、どちらにもハッキリとしたメリットはあるんじゃないかな。Wii Uはその間みたいな道を選んでるけど、ソニーやマイクロソフトの次世代機はどうなるかねぇ?
:流石にいきなりハード単位でOuyaみたいなすべてデジタル化って事はしないんじゃね? ただ、PSNやXbox LIVEに力を入れているのは確かだから、徐々にそういう時代に変化していくのかもしれんな……。
:
:
:
: