一週間を振り返るコラム的な何か
第29回「各ゲームメーカーの決算が出たりレイマンレジェンズで海外が賑わったりした一週間、と言う話題」

まずは、今年度を乗り切る方が重要……かもしれません。

ぼちぼち情報量も増えてきた

まだまだ寒い季節が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
世間様は、某政治でグーグルアースが話題になったり、某知事様が気象庁を批判してみたり、なんといいましょうか……。感性や考えの違いはあれど、「理解出来ない」というのは甚だ珍しいなぁと。
また、ちょっと街を歩けばそこら中でチョコレートなるモノが売られていまして、なるほど……「ばれんたいんでー」が近いのですね。もらえるかどうかなんぞさておいて、ばれんたいんでーの経済効果ってどれくらいなのかなぁと漠然と思う今日この頃です。

さて、今週のゲーム業界は主に決算の話題が多かったです。あとは、他にもちまちまとありましたが、海外だとレイマンレジェンズの話題が賑わっているようなので、今週は各社の決算とレイマンレジェンズについて振り返ろうかと思う次第です。

各社の決算

各社の決算が出ました。
まずは黒字組を紹介していくと、バンダイナムコ、コナミ、カプコン、セガ、コーエーテクモ、マーベラスAQLとなっています。
次に赤字組としては、スクエニと任天堂、あとは日本一ソフトウェアの3社。ソニーはゲーム事業は黒字でしたが、グループの決算としては赤字となっています。

今後は次世代を睨んで各社動いていく事になるとは思いますが、とりわけ赤字組の各社はどのように業績を回復させるのかが注目されるでしょう。特に、任天堂はWii Uと3DSの海外市場をどうするのかといったことや、スクエニも海外ゲームを日本市場でどうするのか、という課題があります。日本一ソフトウェアは、タイトルを作るほかないですが、ソニーは次世代機次第でしょうか。Vitaもちゃんと普及させていかないといけません。

特にソニーは、2月21日8時から開始される「プレイステーションミーティング2013」で何が出てくるかも注目されています。今年は「次世代機」がキーワードになって各所を盛り上げているだけに、「本当に市場が盛りあがるのか」が最大の注目点のように思えます。まぁなによりも知りたいのは、価格だと思いますが……。果たして何がでてくるのでしょうね？

レイマンレジェンズが海外で賑わっている……悪い意味で

元々Wii U独占タイトルとして発売されるはずだったレイマンレジェンズ。
それが海外だとマルチタイトルとして発売されることになったのは記憶に新しいところですが、海外では延期された理由が「他ハードと同時に発売するため」ということで、Miiverseやらネット上やらで色々と紛糾している次第です。詳しくはこちら。

インサイドの記事ではWii U版延期のお詫びに独占デモを配信すると言う事です。心情としては、独占だったものが延期された挙げ句、他ハードと同日発売というのは憤りを感じてしまう人がいるのも仕方がありません。とはいえ、ビジネス的な判断でしょうから、Wii Uを見限ったというよりは「現時点だとWii U独占で出すのはリスクが高い」という結果のようには思います。なにせ、国内外問わず普及台数がアレですし。

ついでに言えば、日本のWii U公式ページには未だ「Rayman  Legends（仮称）」が明記されていますが、ニンテンドーダイレクトでは日本のパブリッシャーは任天堂が担当すると言う事でした。海外がこういった流れになっている中、日本はどうなるのかが注目されるところです。

UBIはCEOが「各ハードでの独占タイトルは少なくなる」と明言しています。それがそのまま自社のレイマンレジェンズになったわけですが、各ハードは今後どうやって自社ハードへの囲い込みを行うかが重要になります。ある程度、明確にわかる特徴がないと、各ハードの独占は難しいかもしれません。……もっとも、企業が「独占のうま味」を得られない限り、独占的な何かを作ろうとは思わないとも言えてしまいますが……。
なんにせよ、Wii Uに限らず次世代機で独占タイトルを作ろうとすると、企業はそれ相応のリスクが伴います。そのリスクをどう軽減するのかが重要なのかもしれませんね。