気まぐれゲーム雑記
第140回「コナミとソニーの決算は何とも難しい、と言う話題」

またもや決算話なのです。

特徴が出た結果

コナミとソニーの決算が公表されました。毎度ながら、主にゲーム部門だけに焦点を当てて書いて見ます。

コナミは大きく減益となりましたが、一応黒字は確保。ゲーム部門を見ると、家庭用ゲーム機の売り上げを大きく落としていて、33.6％減少の235億円。SNSが244億円となっているので、逆転してしまった事になります。今後は、どうやってコンシューマー事業を回復させていくかが勝負になりますが、特にメタルギア ソリッド グラウンドゼロズやそれに続くようなトリプルA級タイトルの開発と、それに合わせたグローバル展開を睨んでいるようです。……グローバル展開を考えるとなると、うまくいくかどうか色々と考えさせられるところでもありますが、カプコンのようにそれなりにそれなりの結果を出すかもしれません。

一方ソニーは、PS3、PSP、Vitaのハードウェアおよびソフトウェアの減収により、ゲーム分野は大幅減収。しかしながら、46億の黒字は確保しました。大幅減収とはいえど、赤字を出すより黒字の方が遙かに良いのは、誰の目にも明らかでしょう。ただし、ソニーグループ全体としては赤字を出しています。営業損益は黒字に転換しているので、ある程度は安心できる結果かもしれません。
また、Vitaのコストダウンができれば値下げに踏み切ると考えられますが、次世代機の発表タイミングでどうなるかは何とも言いがたいところでもあります。

というわけで、最近決算話が続いていますが、そんなタイミングなのだと思って頂ければソレ幸いと言う事で、今日は決算を交えながら次世代機とか何だとかの妄想話をしてみようかと思う次第です。……妄想ですからね？

それぞれどういった感じだったかを思いだしてみる

まずコナミが大きく減収になったのは、家庭用ゲーム機が一番収益を落としたからですが、そもそもに去年コナミは、そこまで強いアピールをするタイトルがありませんでした。、決算に書かれたとおりだとサッカーゲームが強かったとのことなので、ウィニングイレブンがそれにあたるのでしょう。あとは、パワプロなどの野球ゲームといった感じでしょうか。

宣伝にあまり費用をかけていない印象でもありますが、もうじき発売となるメタルギアライジングや、開発中のメタルギア ソリッド グラウンドゼロズといったトリプルA級タイトルがどのような市場評価を受けるのか、というのは何とも興味深いところです。ついでに、メタルギア ソリッド グラウンドゼロズを「現行機で出すか否か」は何とも面白い話題で、公開された動画のようなクオリティをどのようなハードで出すのか、というのも睨んでいくことになるでしょう。……まぁ、グローバル展開だというのだからPC版があっても良いような気はしますが……。

またソニーの場合、Vitaの値下げに踏み切るか否かはゲーム部門が再び赤字を出すか否かになります。今期ゲーム部門を黒字で終えたいと考えているなら値下げには踏み切らないでしょうが、そこらへんは何とも読みづらいモノがあります。
というのも、やはり次世代機は初期投資がかかるでしょうから、来期の決算は良い色にはならない事が想定されます。もちろん、爆発ヒットすれば問題はないと言えますが、新ハードが出していきなり爆発ヒットなんて事は早々ありません。そうなると、基本的に値下げに踏み切れば赤字になる可能性が高くなるVitaの値下げタイミングというのは、何とも難しいと言う事になります。

もちろん、その間にコストダウンを図るでしょうし、それが功を奏せば値下げに踏み切っても大丈夫な経営状態になるとは言えます。多くのユーザーが望んでいるのは、このような値下げに踏み切っても経営に支障が出ない値下げでしょう。企業にとっても、ユーザーにとっても利があります。Vitaにいつそのタイミングが訪れるのか、皆目分からないというのがネックなわけですが……。ともあれ、プレイステーションミーティング2013で何が発表されるのかを待つ他ない、というところでしょう。

経済は日々変化する生き物だと言われます。企業経営は、その経済の流れの中にあるわけですが、決算はさらにその途中経過を発表したに過ぎません。
次世代機が登場するかどうかで、ソフトメーカーはまた多くの対応を迫られるでしょう。その時どういった結果になっているのか、今後も楽しみにしたいですね！

［情報元：コナミ 2013年3月期第3四半期決算発表資料,ソニー 平成25年3月期 第3四半期決算短信より］