連載:気まぐれゲーム雑記 第135回:ハードを牽引するのはソフトだけど、それを作るのが難しい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第135回「ハードを牽引するのはソフトだけど、それを作るのが難しい、と言う話題」

ハードに求められるモノはなんぞや?

2月21日に何が出てくる?

ソニーが日本時間の2月21日8時頃から、プレイステーションミーティング2013の開催を予告しました。
プレイステーションミーティング2011の時はVitaを発表したこともあり、当然ながら次世代機の噂でもっぱら話題状態になっている昨今においては、これで次世代機の話じゃなかったら一体何の発表なのか? といった雰囲気が非常に高まっているところです。実際、次世代機の発表ではなかったら、この高まった雰囲気に対してやり場のない何かが滲み出てしまうわけです。

ですが注意して欲しいのは、Vitaの時は発表当時は盛りあがっていた印象もありますが、その後の盛りあがりは今の現状が示しています。その後のアプローチが重要であることは誰しもが理解しているところで、今回の噂されている次世代機については互換がどうなっているかという部分や価格帯の問題、発売時期等々諸問題が色々とあるわけです。それらは、もはや予測や妄想の域を脱しないわけで、正式な発表を待つ他ありません。まぁわかりやすく言えば、「期待しすぎると、期待外れだったときに世知辛い思いをする」という事です。

とはいえ、「本当に次世代機の発表があるという事を前提」にすると、発売時期も何となく見えて来るモノがあります。
E3に向けてのプレイステーションミーティング2013であるのには間違いないでしょうから、来年のE3までには何かしらのアクションはあるでしょうし、海外市場の方が大きいのも分かっていますので、海外のホリデーシーズンくらいに照準をあわせてくる……のかなぁ? と。まぁ、Wii Uは2011年のE3で発表しながら2012年のE3時にも発売はできていなかったケースがあるので、一概に1年以内に確実にどうにかなる、とは言いがたいわけですが。あとは、マイクロソフトの次世代機がどのタイミングになるかが注目されますが、似たような時期で似たようなタイミングになれば、それはそれで面白いかもしれません。

先週発売タイトルの消化率を見るに……

そんなソニーの次世代機が出るか出ないか的な話題が飛び交う中、先週発売の「デモンゲイズ」と「限界凸騎 モンスターモンピース」の消化率がメディアクリエイトに掲載されました。詳しくはこちら。まぁ、リンク先は週替わりで変化していますがまとめておきますと次のような感じです。

  • 消化率は「デモンゲイズ」が94.53%、「限界凸騎 モンスターモンピース」が95.59%
  • 消化率は高いモノの、市場を盛り上げるには至っていない
  • ダウンロード販売が販売店の発注不足を補った
  • この2タイトルで多少にVitaを牽引したが、増加幅が非常に小さいことから、購入者の多くは既存ユーザーである

各タイトルは、メーカーにとっては非常に良い結果だったと言えるでしょう。そこらへんは消化率となって表れています。ですが、やはりハードを牽引するにはコアすぎるジャンルとも言えます。とはいえ、こういったタイトルが、一定のファン層にもウケるというのが形として出たのは成果があったと言えることでしょう。両方共に、今後の展開にも期待を寄せたいところです。

どのハードも欲しいのはキラータイトル

こういった情報でわかることは、Vitaにはそれ相応にユーザーがVitaを欲しがる何かが必要というわけで、とどのつまりはキラータイトルを持ってしてアピールする他ありません。Vitaとトルネ・ナスネのような組み合わせ技や、PSモバイルといった試みもありますが、それが購入する動機になるほどの強みになるかは少々懐疑的なところもあります。
そもそも現状Vitaの場合は、そのキラータイトルを模索している段階でもあるとしか言いようがないわけですが……。

3月までは盛りあがりを見せるVitaですが、現状4月以降に出るのは「迷宮クロスブラッド インフィニティ」と発売日がはっきりしていない「ゴッドイーター2」、コーエーの「討鬼伝」「俺屍2(仮)」くらいでしょうか。「ゴッドイーター2」と「討鬼伝」に限ってはPSPとのマルチなので何とも言いがたいところでもありますし、当然ながら今後もコンスタントに発表はされていくでしょうが、現時点ではソフトの供給が途絶えてしまうような印象も受けます。やはりゲーマーとしましては、安定したスケジュールであって欲しいと願ってしまうものです。

これは、Vitaに限った話ではありません。Wii Uにも、ソニー、マイクロソフトの次世代機にも言える事で、ゲームビジネスはキラータイトルにハードを牽引してもらってからが、本当の勝負となります。
当たり前の話ですが、そのキラータイトルを作るのが難しいから各ソフトメーカーは四苦八苦するわけで、ハードメーカーも大変な思いをしながら開発を続けるわけです。すぐさまそれを提供するのは難しいと思いますが、どのハードにもはっきりと分かるキラータイトルがあれば、ハードを購入するきっかけともなりますし、市場を盛り上げる一因となれます。ですので、どのメーカーにも頑張ってキラータイトルを目指して欲しいですね! ……まぁ、そこには開発費だの何だのと色々問題もあるとは思いますけどね……。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ソニーの話とか、Vitaの話とか、キラータイトルとか複合的に見てみたよって言うお話です。

しゃきーんさん:まぁ、キラータイトルがポンポン作れたら苦労しねーわな。

しょぼーんさん:開発費の問題があるから、やっぱり最初はコツコツとってところから始まっちゃうんだけどね。でも、やはりハードを普及させるのはソフトだというのもわかってるから、そこがいつ出てくるか次第なんだよねぇ。……企業体力的に待てるかどうかってのもあるし。

しゃきーんさん:やっぱ、ゲーム作りとビジネスという兼ね合いは色々とややこしいよなぁ……。ソフトメーカーは、ユーザーが少しでも面白いと思えるような、市場のニーズに沿うゲーム開発を頑張ってもらいたいものだわ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第135回:ハードを牽引するのはソフトだけど、それを作るのが難しい、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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