連載:気まぐれゲーム雑記 第129回:任天堂がMiiverseアプリでスマホ進出という発想は色んな意味で凄すぎた、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第129回「任天堂がMiiverseアプリでスマホ進出という発想は色んな意味で凄すぎた、と言う話題」

悪意があるかないかはともかくとして、そのアプローチはなかったわけで……。

「任天堂がMiiverseアプリでスマホ分野に進出!」と言う煽り文句の効果は抜群だ!

我らゲーマーからすれば、任天堂がスマホに進出する事は当面ない、という認識であるのは間違いない事かと思います。
これは任天堂社長の岩田氏が常々言ってきた事ですし、任天堂は今のところゲームビジネスをパッケージであれダウンロード販売であれ、少額ではなく確かなクオリティで販売することを目的としています。将来的にどうなるかはわかりませんが現状においては、任天堂はそちら方面で利用できるものは利用するけどゲームを提供するような流れにはならない、という考えでしょう。

ところがどっこい、日本版ウォールストリートジャーナルに「 任天堂、ミーバース・アプリでついにスマホ分野に進出へ」という実にセンセーショナルに思える記事が掲載されました。詳しくはこちら
まとめると次のような感じです。

  • 任天堂は、Miiverseを今年春にスマホ対応させる方針を明らかにした
  • 当初はブラウザからの接続だが、将来的に専門のMiiverseアプリを製作する計画
  • Miiverseで良い感触が得られれば、任天堂専用のゲームを他のプラットフォームでも出すような心変わりに繋がるかもしれない
  • 携帯端末向けゲームの人気が高まっている事から、携帯ゲーム機と据え置き機のチームを統合するという計画も、任天堂が変化しつつある可能性の一つ
  • でも、それ以外では他プラットフォームでのゲーム提供は否定している
  • 反対する理由はビジネスモデル
  • 岩田氏曰く、「任天堂がゲームソフトの価値を破壊しようとすれば、その状況から立ち直るのは困難になる」とのこと

なるほど。こういった解釈は実に感心させられますね。
というわけで、本日は任天堂がスマホをどう見ているか、という話題に当ブログも釣られてみようかと思う次第です。

Miiverseをスマホ対応にしてどうしたいのか

任天堂がMiiverseをブラウザやスマホなどから見られるようにしたい根底には、「ゲームの話題をユーザー間が共有し合うことで、ゲームの販売促進に繋げたい」というモノがあると言えます。極端な話が、MiiverseはSNSツールであると同時に宣伝ツールでもあるわけです。なぜなら、気になるタイトルがあれば、そのコミュニティを覗いてみてそのゲームの感想や雰囲気を知ろうとするからです。……宣伝ツールという言い方は余り聞こえが良くないので、ユーザーの感想やインプレッションを見る事が出来る広場、と言う方が聞こえは良さそうですね。

Miiverseがわからない人だと、ツイッターでも似たような事が行われています。例えばフォロワーさんに勧められたゲームをプレイしたりしている方がいたり、一緒にプレイを呼びかけたりしている光景はたびたび見かけます。Miiverseはそういった雰囲気をつかみ取りやすいものであって、やはり同じゲームの話題を語り合うというのはもっともわかりやすい共感に繋がるという典型でしょう。

Miiverseと言う任天堂が管理するSNSをより多くの人に広めるには、やはりスマホやPCは欠かせないモノです。そこらへんは、どうぶつの森のYouTube動画が何万回も再生されたという結果から導いた答えでしょう。それにWEB開発に精通した「株式会社はてな」が協力しているだけあって、そこらへんのフットワークは軽そうです。

つまりはどういうこと?

結局のところ、任天堂社長の岩田氏がいつも何かしらのインタビューで語っていた通り、スマホやソーシャルメディアを任天堂ハードやタイトルのために上手く利用するというのがやりたいことであって、その先陣を切るモノがMiiverseである、という事でしょう。現時点でそこからバーチャルコンソールをスマホ向けにどうこう、といった心変わりはないものだと言えます。……時代の流れや数年後にどうなっているかは皆目検討もつきませんが。

今、ゲーム業界は大きく変化しています。任天堂はビジネスモデルを「任天堂ハードとソフト」という従来に近いものとし、ソニーはハードとソフトを買うというビジネスモデルが転換期を迎えていると考えています。ソニーのPSビジネスの根底にあるのは、Gaikaiのクラウド技術であるのに間違いはなさそうですが、任天堂の場合はMiiverseなどユーザー主体となるサービスにウェイトを置いている事が窺えます。

今後どういった形に落ち着くのかは、次世代機や出てくるタイトル次第で決まっていくと言えます。どのオチがベストとなるのかはユーザー次第だとも言えますが、より多くのゲーム好きな皆様が納得するようなオチであってもらいたいですね!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:任天堂がMiiverseアプリでスマホ分野に進出へ、という中々面白い釣り効果抜群の記事があったので、ご紹介してみた次第です。

しゃきーんさん:これは、モノは書きようだと言う事だな。あとは、任天堂がスマホ分野に打って出るかどうか、市場が注視しているというのもわかった気がするわ。

しょぼーんさん:任天堂は超協力なコンテンツホルダー(コンテンツの持ち主)だからね。市場からすれば、やれば儲かるのに何でやらないの? というのが当たり前な部分かと。でも、プラットフォームをしっかり守ろうとする任天堂の姿勢は流石ともいえるし、それをどこまで貫き通せるのかも興味は尽きないところ。……どのハードにも頑張ってほしいものだねぇ。

しゃきーんさん:こういった任天堂がSNSゲームとか言う話はずっとついてまわるんだろうなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第129回:任天堂がMiiverseアプリでスマホ進出という発想は色んな意味で凄すぎた、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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