気まぐれゲーム雑記
第116回「ソニーにとってゲームはコア領域、と言う話題」

Vitaはまだまだ頑張る子なのです。

ソニーはまだまだ頑張ります

今年は次世代機に期待が集まりつつも、Vitaの苦戦をどのように盛り返すのか注目されているSCE。
ソニーグループ全体でも決していい業績とは言いがたいモノになっていますが、やはり社を挙げて回復してきながらもConsumer Electronics Show（CES）で4K対応BRAVIAなどを発表し、勝負してくる様は流石と言いましょうか。実にソニーらしさを感じる事ができます。

そんなソニーの現社長平井一夫氏ですが、ゲーム事業の今後をCESで語りました。詳しくはこちら。
ソニーグループ全体の話をしていますが、ゲーム事業の話だけをまとめておきます。

• ソニーは、主要成長事業として、「デジタルイメージング」「モバイル」「ゲーム」の3つを挙げている
• プレイステーションビジネスは、今までのコンソールとディスクベースにネットのゲームプラスαという形から、クラウドへと進んでいる
• 2013年からではなく、すでに水面下では始まっている認識
• Gaikaiの技術を使ってPlayStationのストリーミングを他のソニー製品でサービス展開していく可能性もあるが、まずはゲームビジネスから活かす
• Vitaは予想している範囲の下の方で推移しているが、まだまだこれからで5年後にPSPのように成功したプラットフォームと言えるくらい育てていかなくてはいけない

以上のような感じでしょうか。

随分と勝負してきている印象もあるわけですが、本日はソニーが目指すゲームビジネスはどんな感じになるのかという話題をしてみようかと思う次第です。

クラウド技術を活用

インタビューを読んでいると、やはりGaikaiを買収したことでクラウド技術を入手できたのは大きいように窺えます。クラウド技術の話は当ブログでも以前こちらでご紹介しました。
クラウドの技術は、PS3やVitaがマルチ展開されていく事にも見受けられるように、PSユーザーという大きな枠組みで活きてくるモノと思えます。これがあるからこそ、ゲーム事業を成長事業と位置付けている大きな要因になるのではないでしょうか。

また、Vitaは現時点で苦戦していますが、少なくとも5年後を考えながら動いていると言う事はかなり長い目で見ているのは間違いなさそうです。その間に、時代が本当にクラウドゲーミングに傾くのか、それとも現状維持なのかというある程度の答えは見えてくるかもしれません。長い目で見ている分、最終的に目標の数値に達すれば良いと考えているのかもしれませんね。

当然ながら今年はVitaにとって勝負の年と見ても良さそうですが、次世代機が出てくるかどうかでも左右される可能性は否定できないところです。ユーザーのお財布的な都合の意味合いで。ともなれば、やはり次世代機に関する何かしらがあるかどうかが焦点とも言えましょう。

E3かTGSでどうなるのか

噂の段階ではありますが、360の次世代機がE3で発表してくる可能性があります。ここらへんは、すでに360の関係者がE3に向けたカウントダウンをしている事でも注目を浴びていますが、ソニー陣営としてはそれに続くのか否かが注目されているところでもあります。ソニーの場合、E3ではなくTGSで発表してくる可能性も否定できませんが、TGSよりはE3の方が市場規模は大きいものなので、やはり狙うならE3でしょう。

また、噂されているVitaの値下げは、次世代機の発売が株価や業績に影響を及ぼすので、そこらへんの影響を考えた時期に配慮されたモノになる気はします。当然ながら、Vitaの値下げも株価や業績に影響があるので、そちらの方が先にくれば、次世代機がいつ頃以降の登場になるのか、というのもなんとなく見えてくるかもしれません。

ともあれ、今年はソニーにとって色々勝負したい年でもありながら、ゲーム事業を主要成長事業と捉えて長期的な目で見ている事も確かなようです。Vitaが成功と言えるくらい普及するのは、一体いつ頃になるのでしょうか？　ユーザーやサードパーティなどを睨んだ駆け引きは、もうしばらく続きそうですね。