連載:気まぐれゲーム雑記 第112回:任天堂なりのソーシャルゲームを発展させていくらしい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第112回「任天堂なりのソーシャルゲームを発展させていくらしい、と言う話題」

ソーシャルは色々とややこしいのです。

どうぶつの森が違うユーザー層をとらえたらしい

昨年の11月に発売された「とびだせ どうぶつの森」は、まさにタイトル通りキラータイトルとなって飛び出てきました。
結果として、昨年で200万を超えるセールスとなり、このゲームが売れにくいと言われている中で何とも恐ろしい勢いでもあります。こういう前例を作るとなると、次回作は果たしてどうなることやら……と、期待しつつも不安にもなってしまうのがゲーマーのサガ、というものでしょうか。

そんな任天堂ですが、スマホを味方につけ、ソーシャルゲームとして成功している、といった旨を任天堂社長こと岩田氏が述べたという記事が公開されました。詳しくはこちら
まとめちゃうと次の様な感じです。

  • 岩田氏曰く、Wii Uは買ってくれた人達には満足して貰えているという手応えはある
  • でも、それ以上に好感触なのが「どうぶつの森」が流れを変えた
  • 昨年3月期の赤字は3DS不振によるもので、値下げ効果もそこまで強いモノではなかった
  • どうぶつの森のヒットで3DS本体の売れ行きも伸び始めた
  • 1ヶ月半強で230万本の大ヒットをして、3DS本体は1月中に1000万台に乗る見込み
  • どうぶつの森の230万本のうち、50万はダウンロード販売で、パッケージと同額で50万売れたのは事件らしい
  • どうぶつの森が発売されてから3週間の集計で一番買った年齢層は19歳~24歳の女性
  • どうぶつの森と3DS本体を同時購入した人は男性が44%、女性が56%になった
  • 19歳~24歳の女性という、スマホを使う層がゲーム専用機の価値を認識してくれた
  • Wii版どうぶつの森は反省点が多いソフトになってしまったため、コアメンバーは執念で面白くなるようにした
  • YouTubeの動画が160万回再生されて、その過半数はスマートデバイスからの視聴だった
  • ソーシャルメディアで話題になって、47分も開発者がダラダラとしゃべっているだけの動画が160万回も再生された
  • ソーシャルゲームの定義を広くみれば「ユーザー同士の交流できるゲーム」という言葉で捉える事もできるので、3DSのどうぶつの森も立派なソーシャルゲームだと言える
  • Free to Playの販売方法を否定するつもりはなく、Free to Play向きのゲーム構造ならば、任天堂でもありえるかもしれない
  • 販売方法の自由度が生まれたので自分達から消そうとは思わないが、マリオやポケモンの売り方を変えようという話ではない
  • 任天堂は任天堂なりの方法でソーシャルゲームを発展させて健全なゲームビジネスを維持していく

以上となっています。

Wii Uはさておかれ、どうぶつの森にスポットが当たっているのは、昨年見せた大ヒットを受ければ仕方がない話でもあります。ですが、どうぶつの森を任天堂なりのソーシャルゲームと位置付けているのは、中々に面白い考えです。

というわけで、任天堂なりのソーシャルゲームとは如何に? という話題をしていこうかと思う次第です。

ソーシャルゲームの再定義が上手いやり方

ソーシャルゲームと言われ結構な人が想像するのは、モバゲやGREEに代表されるモバイル向けの基本料金無料のゲームではないでしょうか。もうちょっと踏み込んで言えば、ユーザー間で交流をしながらスマホでわいわいできる基本料金無料のゲーム、といったところかもしれません。そこにどんどん課金が加わっていくわけですから、質がどうだのなんだのと色々出てくるわけですが、その話は置いときまして。

そもそもそういった考えは、マスコミやCMがアレやコレやと色々してくれた賜物とでもいいましょうか。ですが、実際のソーシャルゲームの定義は人それぞれ違いを見せるようなあやふやとしたモノで、そこをどうぶつの森でソーシャルゲームが「ユーザー同士の交流できる質の高いゲーム」であると再定義したのは、実に上手いやり方です。まぁ、もっとも話をわかりやすくするために、ソーシャルという言葉を使っているだけかもしれませんが……。

また、売れ方が今までの任天堂タイトルとは一味違ったモノで、ソーシャル的な要因が強かったのかもしれません。ツイッターやニンテンドーダイレクトを公開したYouTube、それを閲覧するためのスマートデバイスなど、様々な要素が重なっての大ヒットと言えます。今までにない手応えがあったようにも思えてなりません。

今後の任天堂なりのソーシャルゲームって?

どうぶつの森の大ヒットは、面白いと思われるための要素が文字と画像の雑誌ベースだったゲームメディア以外にも、まだまだ宣伝面でやれることがある、という可能性を示せたのが一番大きかったようにも思います。
とはいえ、それはゲーム性に依存する部分が多く、やはりどういったユーザー層を取り込みたいのか、という部分が重要なのは変わりません。

どうぶつの森を任天堂なりのソーシャルゲームと位置付けていましたが、Wii UのMiiverseはそういった要素を含んでいますし、任天堂が次にどういった事で手を打ってくるのかというのは非常に楽しみなところでもあります。どのメーカーもそろそろ年始モードから仕事モードに切り替えてくるでしょうし、任天堂は今のところWii U/3DS共に予定が余り埋まっていないので、どれだけ充実させてくれるのかを楽しみにしたいですね!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:どうぶつの森は、任天堂なりのソーシャルゲームだよーって記事があったんで、わたくしなりの考えみたいのをダラダラと書いておきました。

しゃきーんさん:ふむ。そもそもソーシャルってよくわからんよな。

しょぼーんさん:まぁ、コレ! って定義があるわけでもなし。厳格にはあるのかもしれないけど、実際それは浸透していないのだから、ほとんど意味をなさないしね。でも、任天堂なりのソーシャルってのはこんな感じだよ! って代表作がどうぶつの森ってならわかりやすい例かと。……ま、それはともかく今年のスケジュールを何とかして下さい。

しゃきーんさん:まったく関係ないオチだな。……いやまぁ、確かにそれは同意せねばならんが……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第112回:任天堂なりのソーシャルゲームを発展させていくらしい、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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