連載:気まぐれゲーム雑記 第107回:どの企業も生き残りに必死である、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第107回「どの企業も生き残りに必死である、と言う話題」

ビジネス市場は終わる事なき戦国乱世なのです。

ゲーム業界とソーシャルゲーム業界、と分けて考えるのはいかがでしょう?

去年やら一昨年やら、ゲーム業界は空前のソーシャルブームです。
今年もその流れを引き継ぐ形にはなるでしょうけど、今やどこの大手もソーシャルゲームの開発をやっているわけで……。ですが、ソーシャルゲームは既存のゲームユーザーと非常に折り合いが悪いと言うのは、明々白々な事実です。
そこにあるのは、ゲーム性や品質、ゲームの在り方といった根本的な問題であり、似たようなカードゲームばかりが乱立する様は、まるでファミコン初期に見られる「何でも良いから出しとけ!」的なものに思います。市場そのものがまったくクオリティを考えていないために、出てくるゲームがほぼ同じ内容というカオス的状況が発生しているわけです。

そのような訳の分からないクオリティのゲームを、Free to Playでやるというのだから始末に悪い。我らゲーマーは、パッケージを4千円~1万円程度で買い続けてきた経緯も考えれば、値段相応のクオリティという部分に文句を言うこともままならない現状というのは、ソーシャルゲームと既存ゲームの相性が悪くて当然とも言うものです。少なくとも個人的意見ではありますが、価格に対して面白さが見合ったものであるかどうか、というのが従来のゲーマーの価値観であってると思っています。某ジャーナリスト様が「ソーシャルゲームに対するユーザーの反感はデータが機械的に云々」という統計の話がしたいのか、データの話がしたいのか、大変わかりにくい面白持論を唱えていましたが、まさに言語のわからない呪文を唱えるが如くの面白さでした。管理人には、何が言いたかったのかさっぱりわかりません。

そんなこんなのソーシャルゲームにゲーム業界、ユーザーとの関係ではありますが、ソーシャルゲームをゲーム業界と一つに括ってしまうから既存のゲームユーザーとソーシャルゲームの隔たりが出来てしまい見栄えが悪いわけで、面倒だから既存のゲーム業界とソーシャルゲーム業界に分けて考えてしまうと、何となくオチの付け所はそこか、みたいな謎の納得感が出てくる存在でもあります。
というわけで、今日はソーシャルゲームとゲーム業界をみたときに、どういった企業が生き残るかなぁ? といった話題をしていこうかと思う次第です。

ソーシャルゲーム業界の弱点は人材不足……で?

ソーシャルゲーム業界は、人材不足だそうです。詳しくはこちら
ざっとまとめると以下の通り。

  • グリーやDeNAが大阪での開発拠点設立を加速させている
  • 家庭用ゲーム機出身の技術者が欲しい
  • 今までのソーシャルゲームは単純なものだったが、家庭用並のゲームをユーザーは欲している
  • 関西にはゲーム機市場の“土壌”があり、優秀な経験者確保に最適
  • 高収入目当てに転職を希望する技術者が後を絶たない
  • ユーザー離れが加速する家庭用ゲーム業界に身を置いていたら、自分の将来が危ない
  • スマホの普及などで急成長したソーシャルゲーム業界の唯一の弱点は、人材不足
  • 即戦力が欲しい

だいたい以上のような感じです。

で、ここでやっと冒頭に書いたソーシャルゲームのクオリティどうこうといった話につながります。前置きが長かったですね。
このような流れを受けて多くの技術者がソーシャルに流れるのなら、それもまた時代でしょう。ですが、それで任天堂やら既存のゲーム業界やらの規模が縮小することはあれど、潰れると言う事はないでしょう。だって、ビジネスですから。

ビジネス的に考えれば、何をどうあがいたところで据え置き機はなくなりはしないでしょう。規模を小さくしても、儲けどころがそこにある、というのさえ失われなければ企業は残り続けます。まぁ、ハード会社なりゲームメーカーなりの企業体力が持つかどうかの問題にもなりますが、そこは人数バランスということも言えます。当然ながら、残り続ける人もいるのです。

つまりどういった企業が残るの?

先日もこちらで書いた通り、Vitaは現状成功しているとは言いがたい位置付けです。ソウルサクリファイスのような期待されているタイトルが多くあれば良いのですが、それらは必ずしもユーザーを突き動かすとは限りません。ソウルサクリファイスはVitaの既存ユーザーは動くと思いますが、新規ユーザー獲得となるかどうなるかは未知数でしょう。
ともなれば、ソニーの場合は他事業との足並みもありますので、PS3発売当初のようにどこまで耐えている事ができるかがポイントに思えます。もちろん、俺屍2など期待されているタイトルをドンドン投下して、価格面をどうにかすれば自然と売れるようには思いますが。

それと同じように、Wii Uも未知数です。現状予定がガラガラなのは誰の目にも明らかな話ですし、期待したいとはいえど先立つものがなければ期待する事もままなりません。とはいえ、64やGC時の耐え抜きっぷりを見れば、ポケモンやマリオといった強いコンテンツを所持しているのは大きな強みです。あとは、いつも言われる事ですが、サードパーティでWii U独占となるタイトルをどこまで呼び寄せる事ができるかにかかっています。

マイクロソフトは、まぁ帝国ですから。何をどう考えても潰れる事はありませんし、事業撤退もないでしょう。……日本の重要度は下がっていそうですが。
それに他のサードパーティは、今家庭用とソーシャルの両方を手がけて、「どちらがコケても生き残れる術」を得ようとしています。ということは、「ソーシャルがどうなるか次第で変化」していくわけです。

需要があれば供給される仕組みを構築するのがビジネスです。極端に減ったところで、ビジネスとして成立する「人数」でやれば、儲けが出る市場であるとも言えます。また市場があれば、インディーズのような人達もどんどん増えていくでしょう。当然、大きすぎて潰れていく会社が出てくる可能性もあります。
そんな中、ゲーム業界やソーシャルゲーム業界はどこに活路を見出すのか、というのが今後の課題になりそうです。……多くの企業がPC市場に突撃する、という考えも面白いかもしれませんね!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ソーシャルやらなんやらの影響で生き残りを賭けた企業間ビジネスというのは、まっこと大変なりというお話です。

しゃきーんさん:ま、ビジネスなんてそんなもんだろうよ。

しょぼーんさん:ごもっともで。わたくしとしては、何をどうあがいたところで、最終的に最強のゲーム機はPCになるんだから、PCゲーム市場にみんな移り住めばいいんじゃね? PCを日常的にも使えて、ゲームにも使えて、もはや言う事なしじゃね?

しゃきーんさん:……まぁ、みんながみんな、PCを自作できたりなんやできたりするわけじゃねーから……。そもそも、日本のPC市場はちょっとアレすぎて、色々ともりあがるところから始めないと話にならんから……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第107回:どの企業も生き残りに必死である、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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