WEB関連な四方山話
第11回「Wi-Fiとは違う、スーパーWi-Fiなるモノが登場したらしいと言う話題」

これはまた……面倒な予感なのです。

無線技術でもWi-Fiってなんぞや？

ゲームでも使われている無線技術、Wi-Fi。
ニンテンドーWi-Fiコネクションという言葉や、Vitaでも3Gモデル、Wi-Fiモデルと2種類発売されたりしたり、某白い犬のおとうさんが出るCMでもWi-Fiがどうたらこうたら、などと何かとよく出てくる言葉です。
でも、そもそもにWi-Fiってなんぞや？　と思っている人も多いはず。……そういう事にしておいて下さい。

Wi-Fiというのは、無線通信技術の一つです。
もうちょっとマニアックな話をしますと、IEEE（アイトリプルイーと読みます）なる組織（とはいっても学会）がアメリカにありまして、そこの方々がアレコレ決めた無線技術の規格の中にIEEE 802.11a/IEEE 802.11bというのがあります。そこらへんの技術を使っているモノがWi-Fiになります。一応、認定試験があり、それに合格するとWi-Fiロゴが使えたりするという、かなり本格的なモノだったりします。

大体こんな感じのロゴです。

で、そういったWi-Fiの話を踏まえつつ。
何やらアメリカでは「スーパーWi-Fi」なる技術がサービス開始になったぞぉー、という話に繋がっていくわけなのです。

スーパーWi-FiはWi-Fiじゃない？

このたび、アメリカの一部地域で「スーパーWi-Fi」のサービスが開始されたようです。詳しくはこちら。
端的にいってしまうと、単なるWi-Fiは数百メートルしか使えないけど、スーパーWi-Fiなら数キロメートルの範囲をサポートするぜぃ！　と言う話です。ですが、スーパーWi-FiはWi-Fiとは別の周波数帯域を使用し、更に特別な機器を必要とするので、正確にはWi-Fiを使った無線技術とは異なるモノとなります。
ようは、Wi-Fiと似ていてWi-Fiよりも距離が遠くまでサポート出来るから、スーパーWi-Fiと名乗っても良いよ！　的なモノになったわけです。FCC（米連邦通信委員会というアメリカ政府の独立機関です）が認証したのだから、OKなのでしょう。

現在のところ、スーパーWi-Fiの機材が少ないため、Wi-Fiに変換して利用されている、という何とも世知辛いところではありますが、こういった新しい技術は、海外ではそのうち普及していくことになるでしょう。……一応、グーグルさんやマイクロソフトさんも注目してるみたいですし。

じゃあ日本は？

と、なると注目すべきは日本です。
恐らくこういった、新しいWi-Fiっぽい技術が出来た、ということをご存じの方は少ないと思います。
それに「新しい機材が必要になる」とすれば、消費者は中々に動かないモノとなるでしょう。Wi-Fiの時のように、ノートパソコンに標準搭載したり、ゲーム機に搭載するなど、自然な流れとしてそれらを入手するという事が出来れば別です。しかし、ゲーム機がそれらを採用する可能性は未知数ですし、もしかしたら海外でも失敗に終わるかもしれません。

しかし、スーパーWi-Fiは結構新しい恩恵を生み出すことにもなります。例えば、自分の家から数キロ外出しても、自分の家のホットスポットを使う事ができる、というのは何とも夢のある話には思いませんか？　Wi-Fiの範囲が広がるというのはそういう事になります。
恐らく、日本の場合はただ乗りする人が出たりなんだりで、セキュリティに対しての課題が多く出てくる事だと思います。でも、Vitaあたりでこの辺のことが出来れば、3G回線なんて……という時代がくるやもしれません。……当然、まだまだ日本にはやってこないであろう話だと思いますが。

ですが、日本でもこういった技術をいち早く取り入れて、通信網のインフラ整備というのを最優先に行っていく必要があると思います。通信手段の選択肢は色々あった方が良いでしょうから。
当ブログとしましては、願わくばこのスーパーWi-Fiなるものが日本にもやってきて普及すれば、ネットワークの世界ももっと広がりを見せて面白いモノが作り出せる世の中になりそうな気がしてならないと思えるので、日本に来た際はまた改めてアピールしまくろうと思う次第です。……それまでこのブログ続けていられるかが心配です……。

［情報元：AFPBB Newsさん］