「レジェンドオブレガシー」のレビュー:システムを理解して試行錯誤を繰り返し遊ぶ、育成と戦闘に特化したクラシカルなRPGに見るダンジョンRPGっぽさ

気まぐれゲーム雑記
連載:「レジェンドオブレガシー」のレビュー:システムを理解して試行錯誤を繰り返し遊ぶ、育成と戦闘に特化したクラシカルなRPGに見るダンジョンRPGっぽさ

人を選ぶけど、ハマったらスゴイかもしれません

昔ながらのRPGだという事です

AZです。最近、寝不足過ぎて自分にキレがないと痛感しています。

皆々様、ゲームに求めるモノは何でしょう? 誰もが酔い痴れるような壮大なストーリー? 露出度が高いor可愛らしい魅力溢れるキャラクター? 斬新なゲームシステムor伝統的なゲームシステム? シビアでマゾい事と引き換えに得られる極上の達成感? それとも、日本のアニメや漫画でありそうな一抹のエロス? これらは、どれもこれもプレイする側が思い描く「自分がゲームに求める基準」だったりします。その基準というのは、今までどういったゲームを楽しんできたかという体験により構築された「自分だけの好み」で人それぞれに違っています。ですが、大体似ている方向性というのも存在しており、それを大きな区分で言ってしまえば「ジャンル」という事になったりもするわけです。そのジャンルが細分化されている分、好みもわかれやすいと言えます。

さて、そんな事を踏まえながら、レジェンドオブレガシーのレビューにまかりでます。いやぁ、やっとこさクリアしました。ちょっと時間をかけすぎて間が空いてしまったのですが、体験版の配信も始まったということですし、しっかりとその面白さを文面化しておこうと思った次第です。ちなみに、このゲームは凄く人を選ぶのですが、私はすっごく楽しめました。なお、毎度お馴染みですが、「ネタバレ満載」ですので注意して下さい。

レジェンドオブレガシー イメージ

フォーエバーです

どういった人が、ハマれるのか

レジェンドオブレガシーは、「ストーリーがない」という意見があります。まぁ、私もインプレッションで「ストーリー性は薄い」と書きましたが、それはあくまでも「ココ数年で出たRPGに比べたら」という事であり、まったくないわけじゃないのです。相当古いゲームになりますが、例えると「初代ウィザードリィ」とかそういった、ゲームの導入としてある程度の前提だけが存在しており、あとはプレイヤーがゲームシステムを遊ぶ類のゲーム、と言えばいいでしょうか。なので、ストーリーよりも、ゲームシステムを遊び倒そうとする人にとっては、楽しめるであろう人の要件の一つを満たしていると言えます。あとは、ある程度自分でその世界観に対し、妄想できる人は結構良い味があるかもしれません。なお、カエルさんのエンディングは最高でした。

レジェンドオブレガシー イメージ

カエルさんのサイドストーリー的なところ

次に、探索です。本作は、街が1つで、あとはすべてダンジョンに出向いて、マップを開いていく事になります。そのマップ情報を元に攻略を進めていくわけですが、この作業はさながらダンジョンRPGといっても過言ではありません。ひたすらに、ダンジョン攻略をしていく事がクリアへと繋がります。それを、そういった街とダンジョンの往復だけのように思ってしまうと結構厳しいモノがありますが、それぞれに攻略ポイントを見出しながらプレイすると結構楽しめてくるモノになります。

戦闘についてハッキリ書くと、このゲームはほぼ一度は死ぬ事が前提にある、といっても過言ではないくらい説明がありません。死んで理解し、自分の知識としての経験を得て進めるタイプです。なので、戦闘は序盤から結構厳しい。そこに、精霊や技、フォーメーションなど勝つ為の要素が色々と加わってきて、それをどう工夫して勝つのかが問われることになります。理解する事、そして理解してからどうやって勝つのか、試行錯誤し、自分だけの回答を導き出すゲームとも言えます。

レジェンドオブレガシー イメージ

クイックセーブを多様します

戦闘がそんな感じなので、どのキャラクターも自分好みで好きなように育てる事ができます。技は、某サガの閃きが如く、覚醒して覚えていきます。また、強い敵と戦うと覚醒しやすい、というのも変わらないので、上手く覚醒させていきながら育成を進めていく必要があります。対ボス戦としてどういった技が有効なのかも試行錯誤が必要となり、そういった部分は明確に「能力アップする事や技を覚える事が強敵を倒すための手段」になっていると言えます。「レベル上げが目的になりがちなRPG」よりも、作業化する事無く楽しむ事ができるのではないでしょうか。とはいっても、経験値があるわけじゃないので、レベル上げが可視化されていないと嫌な人にとっては苦手なタイプにも思えてしまいます。

レジェンドオブレガシー イメージ

色々とレベルをあげます

つまり、簡単にいうとダンジョンRPGっぽいクラシカルなRPG

上記の内容を何となく考えてみると、私自身は本作を「ダンジョンRPGっぽいクラシカルなRPG」であると位置付ける事にしました。ストーリーはアッサリ風味ですが、ゲームシステムについては、しっかりと理解して自分で考えながら何度も実践して何も死んでその果てに答えに行き着く。そういった過程を楽しむゲームであり、ゲームシステムを理解して自分風に楽しみを見出せる人なら本作に没入できるくらい楽しめる事でしょう。また、ここ数年のRPGには余りないストイックさもありますので、そういう意味でも昔風と言うべきところかもしれません。

逆に、ストーリー重視な人や、全滅を嫌う人、試行錯誤したくない人にとっては、余り好ましいゲームではないでしょう。ストーリーはかなり軽いモノですし、強敵に対して試行錯誤を繰り返す必要があるので、全滅は必至です。延々とダンジョンに行く事になるので、そこでダレる可能性も否定できません。ですが、それらに該当しない人なら本作を十分に楽しめる可能性を秘めているといっても過言ではない……かもしれません。

コマンド式のRPGでここまで尖っているのは、ダンジョンRPGでは世界樹などが該当しそうな気はしますが、純粋なRPGとして見るならそう多いモノでもないでしょう。ゲームシステムを理解して、全滅した知識をフル活用し、試行錯誤を繰り返しながら楽しむRPGというのをしてみたい人は、体験版から初めてみる事をオススメしておきます。なお、今一度書きますがカエルさんのエンディングは最高だった、とお伝えして本レビューを締めさせていただきます。

レジェンドオブレガシー イメージ

カエルさん、吼える

以上、「レジェンドオブレガシー」のレビューでした!

本作を楽しんでできるであろう人

  • ストーリーよりシステムを楽しめる人
  • 全滅しても挫けない心を持っている人
  • シミュレーションが如く、強敵をどう倒すのか試行錯誤するのが好きな人
  • 戦闘中、強敵との戦いで技を閃く事にときめく人
  • ウロコのないカエル族が好きな人

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:「レジェンドオブレガシー」のレビューですよー。

しゃきーんさん:ついに書きましたか。

しょぼーんさん:書きましたよ。我ながら時間がかかったけど、カエルさんの物語はマジで最高でした。うん、カエルさん超良いわ。どう考えても、パッケージの端っこに居ていい存在じゃなくて、真ん中以外の選択肢なかったはずなのに。謙虚なカエルさんだったのだなぁとまで、思わせてくれました。……いやほんと、本気で尖ってて良いゲームだと思ったよ?

しゃきーんさん:……つまり、尖れない人にとっては厳しいという事でもあるわなぁ……。

「レジェンドオブレガシー」のレビュー:システムを理解して試行錯誤を繰り返し遊ぶ、育成と戦闘に特化したクラシカルなRPGに見るダンジョンRPGっぽさに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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