オンライン:The Elder Scrolls Onlineのメディア向けイベントが開催、大量の詳細情報が公開されました

2013年サービス開始予定とされている「The Elder Scrolls Online」ですが、海外ではメディア向け体験イベントが開催、その詳細情報をdoope!さんがまとめていますのでご紹介です。

■ ハンズオンイベントや開発体制について

  • メディア向けのプレビューイベントは17日から19日に掛けて開催され、4時間近いアルファビルドのハンズオンやPvPフッテージの上映、質疑応答などが行われた。
  • イベントには製作を率いるMatt Firor氏を始め、ディレクターのNick Konkle氏やPaul Sage氏も参加した。
  • 現在、開発は350人体制で進められている。

■ ゲームシステムについて

  • 戦闘システムは、タメによる強打が可能な左クリックの攻撃と右クリックによる防御など、The Elder Scrolls V: Skyrimの戦闘に近い
  • 3人称ビューと1人称ビューの両方が確認された。
  • “E”キーはアクティベート機能として割り当てられ、移動はWASDキー、マウスルックが可能。
  • 1~6番まで用意されたホットキーが存在する。6番は“Finesse”を使用する特殊攻撃“Finesse”スキルが割り当てられている。
  • マウスの左右クリックとホットキーの能力は任意に入れ替え可能。(※ デモ版では“CTRL”キーでマウスカーソルが呼び出し可能で、この状態からバインドの変更が可能だった)
  • インベントリ画面では右クリックのみで可能な装備変更や、シフトキーで表示される装備品との比較ウィンドウが確認された。
  • ゲーム画面の右下には目的地、重要なNPCなどを示すコンパス状のガイドUIが用意されている。
  • “T”キーで表示されるメニューからアクティブなクエストを変更可能。
  • “R”キーにポーションを含む消費アイテムが割り当て可能。
  • “Shift”キーで走ることが可能。
  • “Ctrl”キーでインゲームのメニューにアクセス可能、以下の項目が確認された。
    • メインメニュー
    • クエストジャーナル
    • キャラクター
    • インベントリ
    • プログレッション
  • ステルスシステムについて
    • ステルスにもThe Elder Scrolls V: Skyrimと同様の目をモチーフにしたレティクルが使用されている。
    • “C”キーでしゃがむとレティクルが“目”のマークに変化し、完全なステルス状態に至るまで3秒の時間経過が必要となる。
    • ステルス状態での移動はEnduranceを消費する。
    • ステルス状態の検知はSkyrimと同様に“目”アイコンの開く度合いで示される。
    • ステルスとバックスタブの成功にはアーマータイプが影響する。
    • ステルス用のスキルツリー導入は現在のところ検討中とされた。
  • プレイヤーはSkyrimやOblivionと同様にリンゴやプレートといったオブジェクトを任意に掴むことが出来る
  • The Elder Scrolls OnlineにはMegaserverと呼ばれる技術が採用されており、サーバシャードの概念は存在しない。北米やヨーロッパなど大きな地域で分類される プレイヤーがその地域向けに用意された1つのMegaserverにログインし、マッチメイキング機能を利用しシームレスなチームプレイが可能となる。
  • Megaserverのマッチメイキングシステムはプレイヤーの好みやプレイスタイルに併せた自動的なグルーピングも提供する。(※ グルーピングの基準となる多くの質問表が存在するとのこと)
  • タブ表示に対応したチャットウインドウが左下にレイアウトされ、戦闘ログも表示された。
  • ゲームには実績システムとTES世界の知識を記したLoreライブラリが存在する。
  • 武器やアーマーを改良する生産システムの実装が予定されているが、現在は計画の初期段階にある。
  • ローンチ時にプレイヤーハウスは存在しないが、検討は進められている。
  • Cyrodiil(PvPゾーン)エリア以外に存在するフレンドの元に一瞬で移動する機能が用意されているが、まだ訪れたことがないエリアにはジャンプ出来ない
  • 全レベル帯のプレイヤーを共にプレイ可能にするメンタリングシステムが用意されている。(※ 20レベルと40レベルのペアなども可能)

■ 戦闘システムについて

  • 敵に止めを刺す攻撃時にはスローモーションやキルカム演出が見られた。
  • スキルの使用はMMO作品にしばしば見られるスキル別のクールダウン方式では無く、StaminaとMagicka値を消費する近作のTESタイトルと同様のシステムだった。
  • 体力とスタミナは戦闘状態から脱した場合5~10秒程度で自動回復する。
  • 敵のプレイヤーに対する状態は色分けされ、赤は攻撃的、黄色は中立を示していた。
  • 敵モンスターはそれぞれ固有の戦略を持ち、互いに協力する相互作用を持つ。
  • キャラクターには総合的なキャラクターレベルとは別に武器カテゴリ別にスペシャライゼーション的なレベルが用意されている。(例:キャラクターレベルは6だが、片手剣スキルがレベル4、両手剣はスキル2)
  • 戦闘時のターゲットは“Tab”キーで切り替え(循環)可能。
  • 敵のAggro(戦闘を開始した状態)はリセット可能。
  • “The Elder Scrolls Online”独自の戦闘システム“Finesse”について
    • 戦闘時にはプレイヤーがスキル利用を含む攻撃やブロック、回避等のアクションを成功させる度に“Finesse”ポイントが与えられる。
    • この“Finesse”ポイントはホットバーのスキルとは別に用意された強力なスキル“Finesse”スキルの使用時に消費される。
    • “Finesse”ポイントを多く貯めて戦闘を終えることで、より多くの経験値ポイントやルート品が得られる。
    • プレイヤーに敵の攻撃がヒットした場合は“Finesse”ポイントが減少する。

■ キャラクター種族や成長システムについて

  • 本作には以下の3党派に属する計9タイプの種族が登場する
    • “Ebonheart Pact”:Dark Elf、Nord、Argonian
    • “Aldmeri Dominion”:High Elf、Wood Elf、Khajiit
    • “Daggerfall Covenant”:Breton、Redguard、Orc
  • キャラクターメイキングでカスタマイズ可能な要素
    • 3文字以上のファースト/ラストネームが設定可能、ハイフンとアポストロフィが使用可能
    • ボディタイプ:スライダーを用い筋肉のたくましさと大きさ、厚みが調整可能
    • ボディカラー
    • フェイスタイプ:スライダーを用いた調整が可能
    • ヘアスタイル:スライダーで11種が選択可能だった
    • 装飾:スライダーで選択
  • キャラクターのレベルアップ時にはHealthとStaminaとMagickaにポイントを費やしステータスの強化が可能。
  • 固有のアビリティを持つクラスシステムが存在するが、習得可能なスキル等に制限はなく、従来のTESシリーズと同様の自由なキャラクター育成が可能となっている。
  • 今回のデモ版には選択可能なクラスとして“Dragonknight”と“Templar”、“Sorcerer”が用意されていた。(※ あるレビューではEbonheart PactのNordでプレイした際“Dragonknight”と“Templar”のみが選択可能だったと記されていることから、選択可能なクラスは種 族によって制限が設けられていると思われる)
    • “Templar”はパラディン系の近接攻撃を得意とするクラスで、作成時に以下のような能力が利用可能だった。
      • “Reckless Attacks”:スタミナを使用しより大きなダメージを与える直接攻撃
      • “Rushed Ceremony”:パワフルな範囲回復スペル
      • “Sun Fire”:敵にダメージを与えるスネア設置
      • “Sun Strike”:敵へのダメージを与える能力とヒールスペルを同時使用
    • “Dragonknight”はAkaviriの伝統的な武道を使用するクラスで、炎の範囲攻撃を行うダメージディーラー的なクラスだった。
    • “Sorcerer”にはライトアーマーを着用することで魔法やその他能力に関するボーナスが存在する。(※ ミディアム以上をあえて着用することも可能)
  • デモ版で選択可能だった種族は3種(他の6種は選択できなかった)で、所属する2つの追加党派の選択が用意されていた。

■ 党派間で争われるPvPシステムについて

  • Cyrodiilを舞台に展開される党派間のPvPは最大で220人のプレイヤーが参加可能
  • 現在はCyrodiilが唯一のPvP対応エリアとして登場する予定。
  • PvP戦はレベル10から50のプレイヤーが参加可能
  • PvP戦に参加したレベル10から49のプレイヤーには、生存性を改善させる為のヒットポイントBuffが適用される。
  • PvPエリアには攻城兵器が登場し、レベルが低いプレイヤーも大規模戦に参戦可能な機会が用意されている。
  • 壁を燃やし尽くし、ドアを打ち破るなど、敵の砦に侵入する方法が多数用意されている。
  • 大規模PvP戦はローンチ初日から利用可能となる予定。
  • PvP時にはキャラクター同士の衝突判定が存在していないように見受けられた。
  • スキルベースのアリーナ戦がローンチ後に実装される可能性は0ではない。
  • 3党派間の勢力分布が著しく崩れた場合、2党派が共闘し最大勢力に戦いを挑むことが出来る。(※ 勢力間のバランス調整として機能する)

■ 世界設定や環境について

  • 戦士ギルドとメイジギルドがローンチ時に登場することが示唆された。また、Dark Brotherhoodがローンチ後の追加ギルドになる可能性も提示された。
  • 3党派の1つ“Ebonheart Pact”に属するプレイヤー達が最初に利用可能なパブリックなダンジョン“Crows Rock”は非常にオープンで広大なものに感じられた。
  • パブリックダンジョンは5レベル程度で侵入可能だった。
  • 3党派の1つ“Ebonheart Pact”でスタートした場合、Skyrimの北東に存在する“Bleakrock”が開始エリアで、“Daggerfall Covenant”の侵入に対抗し村民の逃亡を助けるクエストが与えられた。
  • NPC達の会話はフルボイスで、Tamrielの知識に詳しい熱心なファン達を幸せにする多くのダイアログが含まれていた。
  • Paul Sage氏とNick Konkle氏が紹介したデモンストレーションではパブリックダンジョンの巨大さを示すため“The Crypt of Hearts”と呼ばれるDwemer遺跡のプレイが提示され、Dwemer Spiderとの戦闘が行われた。
  • ダンジョンにはTESシリーズでお馴染みのパズル的な要素も用意されている。
  • タスクやクエストを成功させる方法はこれまでのTESシリーズと同様に複数用意されている。

これはまた凄く大量ですね……。

TESシリーズでも、スカイリムをベースに作っていることははっきりしたようです。また、シリーズでもお馴染みのFPS視点とTPS視点が存在するのも安心できるという人も多いのではないでしょうか。更に、PvPは200人以上のプレイヤーが参加できるというのも、興味を惹くところです。

とはいえど、分かってはいましたが相変らず日本でのサービスは未知数なものがあります。海外ゲーム自体流行りにくいというのもありますし、本当にコアな層が大半を占めるPCゲームとあればなおのことでしょう。……いやまぁ、真のPCゲーマー達は英語すら乗り越えていくわけですが。
どちらにせよ、スカイリムのPC版を日本語で発売してくれたゼニマックスさんのさじ加減一つで決まるかもしれませんし、影ながら応援はしたいですね!

[情報元:doope!さん]

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:The Elder Scrolls Onlineの大量な詳細が公開されたよーってお話です。

しゃきーんさん:とんでもなく多いわ。

しょぼーんさん:これらをまとめたdoope!さんは本当にご苦労様でした。ともあれ、凄く大量すぎるわけだけど、スカイリムテイストだけどPvPにも耐えられる仕様になってるよーって事みたいね。あと、大人数でのPvPは楽しそうだわぁ……。

しゃきーんさん:そもそも、日本に来るかどうかがポイントだがな。日本でも注目されたシリーズだし、オンラインも日本語化されれば良いのだが……。はてさて、どうなるかねぇ?

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