雑記:任天堂のファミコンが生誕30周年でおめでとうございますという件
Wii Uで苦戦が強いられているものの、年末までに盛り返す事ができるかどうかが注目されている任天堂さんですが、先日7月15日にファミコンの生誕30周年を迎えました。それにかこつける形で日経新聞と産経新聞がそれぞれ面白そうな事を書いているのでご紹介です。
日経新聞
- 任天堂躍進の原動力は「カリスマ」と呼ばれた山内氏のワンマン経営
- 岩田氏が社長になって集団指導体制になり、競合他社から「任天堂も鈍くなるね」と陰口をたたかれたが、ニンテンドーDSやWiiを世界で大ヒットさせた
- しかし、ネットの普及により無料や数百円でできるゲームが広がり、ゲームのデフレが進行
- 「数千円を出してまでソフトを買いたいと思ってもらえるハードルは年々上がっている」と岩田氏は分析
- 岩田氏は、集団指導体制からの脱却を決意し、営業組織再編を実施する
- 1000億円をコミットメントとしたが、市場からは「達成は難しい」(国内証券アナリスト)という声や「ソフトに特化すればいい」(外資系証券アナリスト)という指摘さえ出る
産経新聞
- ファミコンはテレビゲームを普及させた金字塔だが、スマートフォン向けソーシャルゲームにおされて苦境にある
- 任天堂が多様化するゲーム市場で生き残るには、抜本的な改革が急務
- ファミコン発売以降、家庭用ゲーム機市場をほぼ独占し、のちにソニーやマイクロソフトが参入してきてシェア争いは激化したが、任天堂の地位は揺るがなかった
- だが、「家庭用ゲーム機=任天堂などのゲーム専用機」という図式が、スマートフォンやタブレット端末で遊ぶソーシャルゲームに崩されたため、苦境に陥っている
- ガンホーは一時時価総額が、任天堂を上回った
- オンラインゲーム市場が家庭用ゲーム機市場を抜いたが、Wii Uの販売不振はその象徴である
- 事業モデルは大きな転換点にあるが、復活の道はまだ見えない
日経新聞はともかく、産経新聞はアレ過ぎですね。
日経新聞に突っ込むなら、“「ソフトに特化すればいい」(外資系証券アナリスト)”という部分でしょうか。こういった話題は良く出ますが、任天堂さんの経営状況を考えてみても、仮にそうなるとしてもかなり先の話でしょう。少なくとも、現時点では任天堂さんはハードと一緒に出して任天堂さんなのである、というのがスタンスとしてあります。あのゲームキューブ時代ですら黒字だった企業です。よほどの事がない限りは覆らないでしょう。
また、産経新聞は実にアレですね。相変わらずゲームハードとソーシャルゲームの対立を好んでおられるようで、流石にそろそろ芸がありません。Wii Uの販売不振がソーシャルとかオンラインゲーム市場が膨れたからとか、そういった事を書いている時点でたかが知れてしまいます。こういう記事が公然としたメディアとして発表されるのだから、世の中正しいを通すのは楽じゃないという状況が生まれてしまうとも言えるでしょう。
ともあれ、現在Wii Uは苦戦を強いられていますが、ファミコンの生誕30周年ということで奮起してほしいところです。今後、年末までにどのような状況が作れるのかを楽しみにしたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:任天堂のファミコンが生誕30周年でおめでとうございますってな話題にかこつけて、日経新聞と産経新聞がなんか書いてるよーって話です。
:産経新聞は相変わらずなクオリティだな。こう、なんつーか、いい加減ほかのパターンは出て来ないのかねぇ?
:まぁ、野暮ったいことはなしにしてファミコン30周年をおめでとう、ありがとう、ってやっていればいいのです。というわけで、わたくしのファミコンオススメタイトルをご紹介すると、「キングスナイト」「スクウェアのトムソーヤ」「月風魔伝」「バンゲリングベイ」「ゾンビハンター」に「ボコスカウォーズ」。えーっと他は……。
:終わらないからココで会話を打ち切りにします。貴様に古いゲーム語らせるとクソ長いんだよ……。