業績予想を上方修正していたスクウェア・エニックスですが、2014年3月期決算短信を発表しました。内容は次の通り。

2014年3月期 連結決算

• 売上高：1550.23億円
• 営業利益：105.43億円
• 経常利益： 125.34億円
• 純利益：65.98億円

2015年3月期 業績予想

売上高：1400～1500億円

営業利益：50～100億円

経常利益：50～100億円

純利益：35～65億円

2014年3月までの推移

• 家庭用ゲームソフトは「ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター」「Thief」（欧米のみ）「トゥームレイダー ディフィニティブエディション」などが好調
• PCブラウザゲーム、スマートフォンは「戦国IXA」、「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が好調で、「拡散性ミリオンアーサー」が韓国に続き台湾・中国本土でもヒット
• 「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼア」のソフトウェア販売が好調で、運営も堅調に推移

次期の見通し

• 事業構造・組織体制の改革を進めることによって、新たな収益基盤を確立
• 事業環境の変化に伴い、売上・損益の変動がより大きくなる事が想定される

［情報元：スクウェア・エニックスホールディングス公式サイトさん（PDF）］。

だいたいこんな感じとなっています。

すでに業績予想を上方修正した際に、上方修正された理由として何が好調だったかを挙げていましたが、その内容と差分ないモノになりました。とはいっても、やはり注目どころは2015年度の利益が基本的には下がると予想しているところでしょうか。

業績が下がると予想していると言う事は、スクエニとして2014年よりも目を見張るような注目作が多くないという事が予想されます。元よりスマホにずいぶんとシフトしているスクエニではありますが、大作は据え置き機で出すという考えは変化がなさそうな事を踏まえれば、キングダムハーツ3やFF15といった話題作が出て来ない可能性が高くなったとも言えるでしょう。……まぁ、多くの人にとって予想通りの流れにも思えてならないところですが。

ともあれ、業績そのものは良い方向へと動きましたが、2015年度にはどういった結果になるのかが注目されます。よりスマホへのシフトが目立つ事になるのかどうか。じっくりと見守りたいモノですね。