ビジネス:ガンホーの2013年第2四半期決算短信が発表、良い面と悪い面が出ていて面白い件
パズドラが絶好調のようなガンホーさんですが、2013年第2四半期決算短信が発表されました。PDFはこちら。
ポイントをまとめると次の様な感じ。
- 四半期純利益が281億7900万円(前年同期比2507.8%増)
- ダウンロード数が1600万を超えたパズドラが、利益を牽引した
- PCオンライン事業に関しては、スマホなどのライフスタイルによって変化した影響で売上が減少し、3700万円の赤字
だいたい、面白そうなところはこの3点でしょうか。
すでに各所でパズドラが利益を牽引して、それが前年同期比2500%とかなんだとかわけのわからない数字になっているというのは実に面白い事で、ガンホーさんがまさにパズドラ一個で成功した象徴とも言えます。
その一方で、ガンホーさんのかつての主力事業であったPCオンライン事業は見るも無惨な結果となっています。
ガンホーさんのPCオンラインゲームと言えばラグナロクで、ラグナロクと言えば運営チームが非常によろしくない事でもっぱら話題でした。古きMMOをプレイした事がある方なら、ガンホーさんと言えば運営がよろしくないMMOの運営会社というイメージしかないでしょう。たいしてプレイしなかった私でさえその話題はよく見かけました。残念ながら、パズドラが出てきた時も「あのガンホーが?」という思いが強かったのは言うまでもありません。
そんなラグナロクも何だかんだと持ち直したのかと思っていたら思いの外そんな事もなかったようです。興味深くまとまっている記事はこちら。同時接続数などがまとまっていて、ラグナロクはすでに最後をどのように看取るかといった段階である、という話題になっています。個人的にもかなり同意見ではありますが、ラグナロクに限らず老舗MMOはフリーミアムや新作MMOなどに淘汰されているのが現状でしょう。WoWのユーザー数が減少しているという話題もそうですし、老舗MMOの一つであるUOも同じです。UOに限っては、あれはもう本当に救いようがなく、どうやってエンディングにもっていくのかというのを見届けたいが故に何となく見守っているという面もあります。
話を戻しまして、要するに今回の決算は「パズドラはガンホーさんのオンラインゲーム運営の経験が光った賜物だよ!」というガンホーさんの良い面と、「ああ、あのガンホーさんね」というガンホーさんのよろしくない面が混在している、実に面白い結果と言えるわけです。
ラグナロクオデッセイなどコンシューマ機でラグナロク展開しているガンホーさんではありますが、その大元となるラグナロク自体が危なくなっているような気配がしている昨今、どのような舵取りをするのかが楽しみです。……あ、パズドラについてはもう各所で話題が散々出ているでしょうから、そのまま良いガンホーさんの運営体制や開発体制で頑張り続けて欲しいというオチで。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ガンホーさんの決算は、光と闇が混在してて結構面白かったヨーって話です。
:ふむ……。MMOの時代も変わろうとしてるってことか。
:むしろ、老舗MMOは今まで利益を出し続けてきた事自体が凄いって話でもあるよね。とはいっても、日本でMMOが凄く活気のあるジャンルかと言えば、んなこたぁない。元々、MMO自体が狭き門だったって話にもなってくる。……今後のMMOはどうなるのかねぇ?
:日本じゃドラクエやFF、あとはPSOくらいしかまともに生き残るところはなさそうだよな。ま、そもそも昔のMMOライクなものを好んだ人達にとって、今の日本のMMOは何かが違うって印象もあるだろうし。……ま、なるようになるとしか言い様はないんだがな。
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