ビジネス:スクウェア・エニックスの平成25年3月期業績予想が下方修正された件についての資料が公開されました
業績予想を下方修正し、和田氏の引責辞任との報道も出たりした「スクウェア・エニックス」さんですが、その下方修正された件についての資料が公開されました。詳しくはこちら(PDFです)。
資料によれば、下方修正した原因の一つとして欧米での売上が予想よりも下回った事が明記されています。なお海外では、以下のタイトルが発売されています。
- スリーピングドッグス:175万本
- ヒットマン アブソリューション:360万本
- トゥームレイダー:340万本
ある程度は納得できそうな数字にも思えますが、これでも足りなかったのは驚きです。
また、これらのソフトの北米での販売数がヨーロッパに比べて3分の2だったことと、海外ならではの流通でネックになるプライスプロテクションも足を引っ張った原因のようです。ちなみにプライスプロテクションというのは、メーカー公認の値下げのことを言います。
日本とアメリカの流通には大きな違いがあり、それがプライスプロテクションです。日本だと小売店が仕入れた段階でメーカーに利益が出る仕組みになっていますが、アメリカの場合はソフトは小売店で売れたら利益が確定します。ですので、ソフトが売れない事にはメーカーが儲からないわけです。小売店はソフトが売れない場合、返品を迫りますので、多少でも利益を出すためにメーカーは全小売店に公認の値下げを切り出します。その値下げの差額分はメーカーが保証することになるので、これが今回スクエニさんが海外セールスで対策費用が想定以上にかかってしまった部分です。
あとは、和田氏の年俸を6割カット、本多副社長、松田CFOの年俸を4割カットするという報告な事と、和田氏の退任は任期満了なので再任しないという事が明記されているくらいでしょうか。今後どのように立て直すのかが注目されます。
とはいえ、どのように立て直すのかはある程度パターンが考えられます。今まで通りにコアゲームとソーシャルゲームを使い分けていくケースや、ソーシャルに傾くケースなどなど。新社長となる松田洋祐氏は経理財務出身ですから和田氏と似たような流れを組むわけで、ゲームビジネスというのは本当にビジネスと化しているのだなぁと実感もしてしまうわけです。
はてさて、今後のスクエニさんが向かう道はどこになるのでしょうね? 国内外から注目が集まっているだけに、その采配に期待したいものです。
[情報元:スクウェア・エニックスさん]
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:先日のスクエニさんの業績下方修正の件で、補足説明みたいな資料が公開されたぞ。
:まぁ、海外での販売戦略に失敗したってところかなぁ。何はともあれ、結果が出てしまっている以上は、そこからどう挽回するかなんだけどね。あとは、失敗した以上はこの失敗を教訓にするくらいの気持ちでいて欲しいとは思う次第。
:そうだよな。なんか、どの会社も失敗は許されないって感じの人が多すぎだと思うわ。……誰しも失敗なんぞしたかないだろうけどさ。
:失敗する余裕があるくらいの失敗ならいいんじゃない? 失敗してもフォローできない失敗をしでかすのが問題なだけだよ。ようは程度の問題。ま、それはともかくスクエニさんの今後はどういった道を辿るのか、生暖かく見守っていた方が良さそうですな……。
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赤字100億分は今後の投資金みたいなもので残り30億赤字はCS不調よいうよりあk-ケード部門の方が赤字な気がする