12月26日発売予定の「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」ですが、社長が聞くが公開され、気になるところをまとめてみました。

60フレームについて

• 今までの「ゼルダ」は30フレームだったが、立体視がすごく安定するという理由から今作は秒間60フレームで作った
• 3Dボリュームをオフにした状態で遊んでも、コマ数が多いためリンクが剣を振る動きがなめらかになり、敵を倒したときもきめ細やかな表現でやられてくれる
• 30フレームだとタッチペンの動きに追いついてこないところがあったが、60フレームにするとスムーズに操作できるようになった
• 下のタッチスクリーンを使って直感的な操作でアイテムがセットできるようになった

絵について

• 壁に入ったときの絵は、「壁に入る→壁に張り付く→絵になる→壁画になる」と考えて、最終的にあの絵柄になった

開発コンセプトについて

• 今作の開発コンセプトは「ゼルダのアタリマエを見直す」
• 後半の７つのダンジョンに関しては、どこでも好きなように行ける“順不同ダンジョン”
• 今までのゼルダは“ゼルダの方程式”と呼ばれる、まずダンジョンに入り、そこで新しいアイテムを手に入れ、そのアイテムを使って次の新しいダンジョンを見つけるという内容になっていて、一本道にならざるを得なかった
• “順不同ダンジョン”を攻略するために、いろいろなアイテムをショップで買えるようにした
• 最初は安くレンタルで借り、ルピーが沢山集まったら自分用を買う方向に持って行った
• 借りたアイテムはゲームオーバーになったら、勝手に回収されてしまうシステム
• ゲームオーバーになっても、すぐにアイテムを借り直せる
• 自分用のアイテムはバージョンアップできる
• ダンジョンにもワープポイントがある
• フィールドでもある程度好きな場所にワープできる仕組みを入れた
• 世界を歩き回るのがすごく楽になったと思う

今作のゲーム全体について

• 開発の途中で、スタッフ全員がほかのプロジェクトにさらわれ、プロジェクト進行がしばらく止まったりと開発はけっこう大変だった
• とくに海外から「ニンテンドー3DS用の新作『ゼルダ』が2013年の年末には絶対にほしい」という声が、たくさんあった
• 「ハイラル」と「ロウラル」の２つの世界を行き来しながら遊ぶが、デザインでとくに意識したのはその世界の対比
• 2つの世界のフィールドをくまなく冒険しながら、違いを発見してほしい
• 今作は前作のフィールドをベースに作ったが、ダンジョン全てを新しくし、前作にはなかった新しいネタもたくさん詰め込んでいる
• 今作は新しさと懐かしさが両立している感じがある
• 3DSを持ち歩くと貯まるゲームコインを使って、ヒントを聞ける仕組みを入れている
• ヒントがあるおかげで、これまで「ゼルダ」を触ったことのない初めての人にも遊んでもらいたい
• もちろん、これまでの「ゼルダ」が大好きな人にもオススメ
• 一度クリアしても、その先に敵の攻撃力がアップしているきついモードなども用意している
• 3DSというプラットフォームがなければ、きっと生まれなかったであろう「ゼルダ」ができた

すれ違いについて

• すれちがい通信では、すれちがった相手とバトルができる
• その勝負に勝つと、ルピーががっぽりもらえる

開発者からの挑戦状

• 今回はミニゲームがけっこう入っている
• その中の「コッコのミニゲーム」の最高レベルはスタッフの誰もが、クリアできなかった
• ひょっとしたら、発売されたあとでも世界で数人しかクリアできないんじゃないかと思う
• もし最高レベルをクリアした人がいたら、積極的に自慢してください

以上となります。

何時ものゼルダとは違うと言うアピールがかなり強く、伝統あるものを変化させることの苦労が何となく垣間見える気がしないこともありません。その変化をプレイする人達がどう受け取るかが、今作における最大のポイントとなるのは間違いないでしょう。特に、神々のトライフォースを現役でプレイしたオールドな方々がどう反応するかは、私自身も含め楽しみなところです。

気合いで年末発売にねじ込んできた印象がなきにしもあらずですが、海外メディアのIGNでは9.4/10というレビュースコアを出すなどジワジワと注目もされています。昔からのゼルダ好きから新しく始めるであろう層まで上手く取り込めるのかどうか、任天堂さんの手腕に期待したいものですね。

［情報元：社長が訊く「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」より］