かつて「帰りたい」と願った、夢に見た“光の世界”――目覚めると私は前世の姿、塔垣柚子としてそこにいました。異世界で悪魔として……ユールシアとして生まれ育った記憶をほとんど失って。しかも、身体は五歳の幼女！　これって、二度目の転生？　それともタイムリープ？

五つの術者の家が支配する術者世界の秩序を壊すため、「漆黒」の中でも最強と名高い男が反乱を起こした。五家に衝撃が走る中、低位の術者が妖魔にとりこまれ、命を落とすという事件が発生する。

大きな嵐が近づく宮城では、帝が崩御間近にあるという噂がささやかれていた。玉座の交代が起これば自身の身にも危険が迫る延明（えんめい）は、ひとまず宮中にひそむ間諜の捜索を急ぐ。

犯罪者として追われることになった和人たち。理緒が“黒いエーテル”を使い、どうにか窮地を脱するも、異世界で逃亡生活を余儀なくされる。そんな中、当面の軍資金を稼ぐため現実世界にこっそり戻った和人は、アルバイトを始めた。

男爵家の少女メルフィーは実母が亡くなった後、義妹たちに虐げられ“飯炊き令嬢”として日々料理をさせられていた。そんな中、彼女の婚約者は義妹と浮気し、メルフィーは婚約破棄をされて、家から追い出されてしまう。追放先は冷酷公爵と恐れられるルーク公の家、そこで料理人として働くことに――。

飲み友達だったノア／アインハルトと想いが通じ合ったアリシア。婚約者となったアインハルトのまっすぐな気持ちに気恥ずかしさと幸せを感じながら日々を過ごしていた。

角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。

『ゲームのシステム』により自身の意思すら奪われていた公爵令嬢がゲームの終了（エンディング）により自分を取り戻し、真の幸せを掴むまでの「大逆転」ファンタジー物語――!!