任天堂、DeNAと資本業務提携を発表。任天堂IPを使ったスマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営や、会員制サービスも共同開発
健康事業やら何やら色々と話題が絶えない任天堂ですが、DeNAと資本業務提携を発表しました。
1.業務・資本提携の概要・目的
任天堂は、昭和 58 年に「ファミリーコンピュータ」を発売して以降、独創的な娯楽製品を世界に向けて創り続け、「マリオ」を代表とする多数のキャラクターを創出し、ホームエンターテインメントの分野において、ゲーム文化の代名詞として世界に知られるブランドを確立してきました。
DeNA は、創業以来インターネット領域で様々なビジネスに挑戦し続け、さらに平成 16 年より、いち早くモバイルに集中した事業を展開してきたことで、モバイルゲームをはじめとしたインターネットサービスの分野において、世界トップクラスのノウハウを蓄積してきました。
任天堂と DeNA は、これらの強みを融合することにより、グローバル市場を対象とした新たな事業機会を創造できると考え、協議を重ねてまいりました。その協議の結果、以下の業務提携を行うことに合意いたしました。
(1) 任天堂のキャラクターを含む任天堂の知的財産(以下 任天堂 IP)を活用したスマートデバイス向け
ゲームアプリの共同開発・運営
両社は、任天堂 IP を活用したスマートデバイス向けゲームアプリを、スマートデバイスのプレイスタイルに適した形で新規に開発・運営いたします。これにより、任天堂はより多くのお客様が任天堂 IP に触れる事業機会を創出することができ、DeNA は任天堂 IP を活用することで、主力であるモバイルゲーム事業をグローバルに強化することができます。
(2) 多様なデバイスに対応した新しい会員制サービスの共同開発
両社は任天堂のゲーム専用機だけでなく、PC、スマートフォン、タブレットなどの多様なデバイスに対応した新たな基幹システムを構築し、その基幹システムを用いた会員制サービスを、平成 27 年秋の開始を目指して共同開発いたします。両社はこの会員制サービスにより、お客様との関係をより一層強化いたします。 上記の業務提携を行うにあたり、各々の事業に対する相乗効果と両社の中長期に渡る関係強化を図って、両社は資本提携を行うことに合意いたしました。
~中略~
3.資本提携の合意内容
DeNAが保有する自己株式15,081,000株(発行済株式数の10.00%、総額約220億円)を第三者割当の方法により任天堂に割当て、同社が DeNA の株式を取得いたします。同時に、任天堂が保有する自己株式1,759,400株(発行済株式数の1.24%、総額約220億円)を第三者割当の方法により DeNA に割当て、同社が任天堂の株式を取得いたします。
[引用元:任天堂(PDF)]
さて、活気付きますかね?
ある種、DeNAと業務提携という時点で想定された結果ではありますが、会員制サービスさえも共同開発するというあたりはそれ相応に変化がありそうなところでしょうか。クラブニンテンドーに変わる会員制サービスというのは、これの事だったと予想できます。
資本の業務提携で、DeNAの大株主にもなったことになる任天堂ですが、任天堂IPを貸し出すことでスマホ向けにアレコレやれるようになった道筋を立てたことになります。2015年秋に開始されるという会員制せ-ビスも含め、今後どのようなゲームが出てくるのかを生暖かく見守りたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:任天堂とDeNAが資本業務提携したよーってなお話です。
:これで、任天堂もスマホ方面に進出、か?
:どちらかと言えば、IPを貸し出すというニュアンスの方が正しいのだろうね。クオリティを気にする任天堂だから、とことんやっていく姿勢じゃないかな。あとは、会員制サービスについてだけど、DeNAはかつて一度はモバゲで巨大胴元になったわけで、その後は見ての通りの結果だけど、今一度任天堂と組むことで共同で胴元になろうっていうノリかな? とは思う。……目に見えて、変化してくる時がやってきますかね?
:会員制サービスがどれくらい強いのか、次第じゃねーの? 結局、人数を囲えなくなったら意味がないだろうしな。
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