連載:気まぐれゲーム雑記 第756回:Steamで長く遊ばれているゲームなどの興味深い分析データが公開
気まぐれゲーム雑記
第756回:Steamで長く遊ばれているゲームなどの興味深い分析データが公開
Steamも売り方を色々考える必要はあるみたい
話題作ばかりが売れるのはSteamも変わらなさそうです
AZです。先日、気まぐれ雑記をアップし忘れるという失態を繰り広げてしまった事について、深くお詫びすると共に今後もそのような事が極力起こらないよう気を引き締めて参りたく思う所存で御座います。
それはさておき、フリーランスライターのKyle Orland氏が、Valveから提供されたデータ解析APIで調べたSteamのデータ収集結果がGDCで発表されたようです。長いのでざっくりまとめると次の様な感じ。
- Steam IDは、Valveが公表しているアカウント総数「1億2500万」よりもかなり多い「2億2100万」あったが、その差は“捨てアカ”によるものと推測
- ゲームソフトのプレイ時間は、2009年3月以前は個々のプレイ時間が非公開だったため、古いゲームは誤差が大きくなる
- 「Dota 2」と「Team Fortress 2」は、なぜかValve APIから弾かれてしまったので、集計に含まれない
Steamのユーザーが「所有しているゲーム」の上位10本
- Counter-Strike: Source
- Unturned
- Half-Life 2: Lost Coast
- Counter-Strike: GO
- Left 4 Dead 2
- Counter-Strike
- Half-Life 2: Deathmatch
- Garry's Mod
- The Elder Scrolls V: Skyrim
- Half-Life 2
「最も遊ばれているゲーム」上位10本
- Counter-Strike: GO
- Left 4 Dead 2
- Counter-Strike: Source
- Unturned
- The Elder Scrolls V: Skyrim
- Garry's Mod
- Counter-Strike
- Sid Meier’s Civilization V
- Portal
- Terraria
「プレイヤー全体の総プレイ時間から算出した」上位10本
- Counter-Strike: GO
- Counter-Strike
- Counter-Strike: Source
- Sid Meier’s Civilization V
- The Elder Scrolls V: Skyrim
- Garry's Mod
- Call of Duty:MW2 - multi
- Left 4 Dead 2
- Football Manager 2014
- Terraria
統計を取り始めた2014年4月4日以降、ゲームを購入したプレイヤー1人あたりのプレイ時間の上位10本
- Football Manager 2015
- Football Manager 2014
- Counter-Strike: GO
- Dark Souls II
- Europe Universalis IV
- Arma III
- Pro Evolution Soccer 2015
- OMSI2: Steam Edition
- EVE Online
- Binding of Isaac: Rebirth
- 「最も遊ばれているゲーム」の上位13本は、調査対象になったその他の4391本と総プレイ時間がほぼ等しい
- ダウンロードしたゲームのうち、まったくプレイしていないものは26.1%で、プレイ時間が1時間以下のモノを含めると45%になる一方、平均プレイ時間が30時間を越えているゲームは13%ある
- セールス面においても、上位15%(約675本)に入るゲームが全体の80%を占めており、下位の75%は全体の10%を食い合っている
[情報元:4Gamer.net]
大体こんな感じになります。
Steamがより大きくなっていったことで、売れるゲームと売れないゲームの二極化がSteamでも見られるという結果になっています。Terrariaがランクインしているのを見れば、インディーゲームも話題になっているのもわかりますが、それでもインディーゲームなどはまだまだ肩身が狭いという事も窺えてくるわけです。いやまぁ、だからこそインディーゲームなのかもしれませんが。
また、Steamのみならず、国内外でプレイ動画、実況動画が出てくるようになり、その総数が増えた事で埋もれるようなゲームが出てきている様な印象はあります。動画として、より多くのプレイヤーが取り上げればそれだけ目に付くのは当然ですが、メジャータイトルばかりに集中してしまう傾向は、コントロールがなかなか難しいところにはなりましょうか。買う買わないは好みの問題であれど、「知っている」か否かは結構重要なポイントにもなりそうです。
その一方で、日本のインディーゲームに焦点を合わせれば、PLAYISMがついにPS4で「クロワルール・シグマ」を配信開始し、「アスタブリード」も3月19日に配信開始される事が決定しました。どちらもPCで出たモノですが、日本のインディーゲームとしては非常に出来が良いのは確かです。PS4版の拡張要素などを携えるなど、力の入れようも見えてますし、今後もPCで足場を固め、家庭用機に進出するという動きが加速するのかどうかが注目されます。
どこもかしこも、売れるタイトル売れないタイトルの二極化が進んでいるようですが、根本的に「売れないタイトルは果たして多くの人達に知られているのだろうか?」というのが最大の問題点でしょう。どのプラットフォームも、偏ることなく多くの人達に知れ渡りながら、より良いゲームが広まっていく事を期待したいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:Steamの遊ばれてるゲームとかそういうデータが出てるヨーってなお話です。
:ふむ。これはこれで結構見てる分にゃ面白いな。
:こういうデータから分析して、今後ゲームをどのように売っていくかを考えるってのは凄く大切な事だと思う。それによって、メディアも在り方を考えた方が良いところはあるだろうし。わたくしとしては、国内外問わずメジャーなモノ以外も話題になっていくようなスタイルが望ましいかなと。……大作思考なのは、メディアも一緒だからねぇ……。
:……大義としては良いのだろうが、ニッチなゲーム雑誌がなくなっていった経緯を見りゃ、そういう風になっても仕方がないところはあるのだろうよ。
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