気まぐれゲーム雑記
第735回：PC版「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」のMODについて、Team NINJAが懸念をしているそうです

この時代にどうでしょう？

前向きに見て欲しいモノではある

AZです。リニューアル作業の合間を縫って、ほそぼそと続けていたレジェンドオブレガシーがもうすぐ終わりそうなのですが、凄く楽しんでいる反面レビューに需要があるのかどうかを悩んでしまっています。

それはそれとて、「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」のディレクター新堀洋平氏が、PC版のMODに対してモラルをもって遊んで欲しいと発言しているのが話題なようです。

新堀氏によると、ハイスペックPC本体や関連デバイスの普及率はコンソールに比べ低いものの、近年PCゲーミング市場の構造が大幅に変わりつつあり、より多くの格闘ゲームタイトルがPC向けに発売されると想定しているとのこと。

～中略～

版権所有者の観点から、海外のMod文化に対して懸念の声も。同氏は、PCユーザーには道徳心とマナーをもってゲームを遊んでほしい、そうでなければ今後PC向けにゲームをリリースするのは難しいなどと意向を伝えています。

［引用元：Game*Spark］

コーエーテクモらしいですね。

DEAD OR ALIVE（以後、DoA）は、根本的にエロス＆バイオレンスな部分をウリにしている格闘ゲームです。ですが、そのエロス要素が問題視されて、スウェーデンでは児童ポルノ禁止法を侵害した恐れがあるとして発売中止になるような事もありました。それを踏まえれば、エロ関連のMODが作られるのは想定の範囲内でしょう。というか、むしろエロスをウリの一つにしている以上、そのように弄られてしまうのも仕方がない様には思えてなりません。実際、ストリートファイター4やスカイリムでさえエロMODがある始末ですし、PCのMOD文化にはそういったアダルトな一面があるのも間違いない事でしょう。

DoAと言えばかつて改造データについての訴訟があったのを思い出したりもするわけですが、まぁ企業としてはきちんとした筋は通しておきたいという事が何となく分かりそうな気はします。とはいっても、MODで更に広まる可能性もあるわけで、元々エロス方面をアピールしているわけですから、そこらへんも大手を振って許容してしまえば良かった様な気がしないこともありません。……いやまぁ、DLCやら何やら、色々あるのもわからんではない話ですけど。

PCでゲームをする以上、ある程度MODは付き物みたいなモノになってしまいます。企業としては、そこらへんを押さえ込みたいというのは見て取れますが、MODは基本的に「個人の欲求」から始まるモノが大半です。だって、買ったゲームをプレイしないで、「自分が好きなように遊ぶため」MODを作るのですから、それもまた一つの「遊び方」なのでしょう。……そういえば、今年のTGSのテーマは「もっと自由に、GAMEと遊ぼう」でしたっけ？

もちろん、他者にまでマイナスの影響があるような改造データは好ましいとは言えません。モンハン4でも改造データが出回って、パッチで修正されるなど問題がおきていました。そういった事例からみても、何をどこまで自由として認めるのかは、各メーカーやタイトルごとにその対応は大きく違います。ですが、なんだかんだとある程度暗黙の了解的な雰囲気にもなったゲームプレイ動画みたいな存在もあるわけで、日本でPCゲームがもっとでてくるようになれば、MODも広がりをみせるかもしれません。今後、日本のゲームタイトルがPCで出る度にMODも増えていく事にはなるでしょうが、各メーカーがどう対応していこうと言うのかは生暖かくウォッチしておきたいモノですね。