連載:一週間(2015年1月18日~1月24日)を振り返るコラム的な何か 第127回:「H1Z1」の返金騒動が起きた一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第127回:「H1Z1」の返金騒動が起きた一週間
Steam絡みの話が多かったです
AZです。レジェンドオブレガシーは結構楽しめています。
さて、2015年1月18日~1月24日までの間に一番見られた記事は、「早期アクセスを開始した「H1Z1」がいきなり返金騒動。返金という行動が今後どう影響するのか?」でした。当ブログは、何気にSteam絡みの話題がよく閲覧されますね。また、「18禁要素など規制を解除するようなパッチはValve公認と話題になっているらしき件」もよく読まれていたようなので、そういったPC関連の話題をまとめて振り返っちゃおうと思います。
早期アクセスをどう理解するか
「H1Z1」で返金騒動が勃発しました。早期アクセスタイトルな「H1Z1」が騒動に至った論点は主に2つ、「ゲームがマトモにできないくらいサーバー環境がよくなかった(要するにログイン祭り的なモノ)」と「課金要素がPay to Winになっている」というモノです。前者ならまだしも、後者で返金に至ったのならよくない前例にはなりましょうか。
とはいったところで、概ね2つの出来事が重なったので一挙に解決するため返金へと至ったような気はします。それに、そもそも「早期アクセス」のタイトルであって、そこに「素晴らしい出来」を期待してはいけないというのも当然あるわけですが、SOEのタイトルという事で期待があった可能性は否定できません。
そもそもに、SOEは大手であるにも関わらず、早期アクセスを導入してきました。その背景には、同じく同社が運営している「Planetside2」がモデルになっているような気はします。プレイヤーの声を聞きながら長期に渡るアップデートでまともなゲームへと成長させていくというスタイルを実践したタイトルですし、それはMMOらしいとも言えますが、SOEのような大手が「LandMark」や「H1Z1」などで早期アクセスを採用しているのは、何だかモヤッとした気分にもさせてくれます。
早期アクセスは、実際リリースされるのかどうかやアップデートの頻度、買う人の評価基準など色々と難しい問題を抱え込んでいます。願わくば、大手は大手である事を理解しながらしっかりと作り込まれたモノをプレイヤーに提供していって欲しい限りですね。
Steamで18禁解除パッチは流行るのか?
Steamで配信されるゲームは、18禁要素を排除して配信されますが、その後公式サイトなどで18禁パッチを配信する事はValve公認である、という話題を取り上げました。まぁPCで18禁と言えばアダルトを連想してしまうのは理解せざるを得ませんが、焦点になるのはアダルトだけではなく、グロなどの暴力表現も含まれるというのがポイントなわけです。
残念ながら、日本でこの手法を採用しているところはまだありません。むしろ、危ない橋は渡りたくないというところはあるのでしょう。法的な問題やら何やら、色々と面倒な部分がチラリと垣間見えてきますし、やはり企業としては妙なリスクを負うのは望ましくありません。
とはいっても、需要があれば供給もあるというビジネスの基本的な原理である以上は、ある程度望む声が出てくるのも当然です。まぁ、グロ系の18禁描写という事を予約限定DLCとして付けるという売り方をした「サイコブレイク」はいささかどうかとも思えてしまいましたが、それ自体に需要があるという事は明確にわかるのではないでしょうか。
先日も、コーエーが「真・三國無双7 Empires」をSteamでの配信を発表するなど、一応日本の大手も何となくPCゲーム市場にユルッと参戦しているかのような空気を出し始めています。日本でもPCゲーム市場がどう扱われていくのかが何となく注目を浴びているような気はしますが、本件のような18禁規制解除パッチをメーカーがどのように扱うのか、その采配を生暖かく見守りたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、「H1Z1」の返金騒動が一番話題になったよーってなお話です。
:ふむ。まぁ、何で返金? とは思うよな。
:正直、大手ならある程度しっかり作ってからっていうのは思ったりもするんだけど、やっぱりプレイヤーの声ってのをいち早く取り込みたいのかな? とも思うねぇ。「H1Z1」の発想そのものは面白そうなのだから、今後はノンビリと改善していって欲しいと願わずにはおれませんよ。……いつ「良いゲーム」になるのかはわからんけどネー。
:早期アクセスタイトルだしなぁ……。
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