連載:気まぐれゲーム雑記 第709回:2014年の国内家庭用ゲーム市場は前年に比べて1割減だったようです

気まぐれゲーム雑記
第709回:2014年の国内家庭用ゲーム市場は前年に比べて1割減だったようです

順調に変化しています

娯楽が増えたという事の象徴?

AZです。ここ最近スターウォーズ最新作のCMを良く見るのですが、今から約11ヶ月待ちなのは「月日は長いようで短い」という教えでしょうか?

それはそれとて、国内の最大ゲームメディアであるファミ通が、2014年の家庭用ゲーム市場規模を発表しています。

市場規模比較

※2013年の集計期間は2012年12月31日~2013年12月29日

※単位:億円

<ハード>

2014年(52週):1421.5

2013年(52週):1553.1

昨年対比:91.5%

<ソフト>

2014年(52週):2264.0

2013年(52週):2536.6

昨年対比:89.3%

<合計>

2014年(52週):3685.5

2013年(52週):4089.7

昨年対比:90.1%

[引用元:ファミ通.com

実に悪い傾向ですね。

市場規模というのは、ザックリ書いてしまうと「その業界でどの程度お金の動きがあったか」という事を指します。つまり、ゲーム市場の場合、市場規模が大きいとなれば、それだけゲームに対してお金を出す人達がいるという事になります。そういった数字は、各メーカーが予算を組む際に考慮されるでしょうし、宣伝にかけられる費用も変化してきます。そういったモノが1割減ったという事になります。

理由は様々あるでしょう。即座に考えられるモノだけでも「家庭用機で買うゲームが減った」とか「欲しいモノがなかった」とか「そもそも家庭用機向けゲームが減った」等々の理由が挙げられます。娯楽である以上、個人が好きでもないモノに対して好き好んでお布施を出すわけもないでしょうし、そもそもにTVゲームはソフトとハードが必要とされる高価な娯楽です。家庭用ゲーム機の場合はタイトルそのものも減少していますし、ゲームの価格的価値が変動している昨今において、セットで買おうと思えるようになるには時間がかかる事は予想できます。

一方で、昨年に任天堂が「4タイトルが5ヶ月でダブルミリオン達成」をアピールしていましたが、現実的に見れば売れるゲームと売れないゲームの二極化が進んでいる事を示唆しています。大作や続編ばかりが名を連ねていくと、それは徐々に飽きられていく可能性も否定できません。まぁ、そこらへんはゲームに限らず小説など他の娯楽にも言えるような気はしますが、ゲームの方が開発費はかかるわ、他の娯楽に比べて値が張るわ、難しいところが求められてしまいます。

各メーカーの動きとしては、ここ数年右肩下がりなゲーム市場規模が縮小しているのだから、自社IPを家庭用ゲーム市場の外へ持ち出すのが自然の流れでしょう。その行く先がスマホであったり、ブラウザゲームであったり、家庭用ゲーム機よりもより分母が大きいところへ向かうのはビジネスとして自然な流れと言えます。先日も、PSPやらVitaで出たクリミナルガールズがブラウザゲームとしてDMMからサービス開始されるという話題が出ましたし、その作風に合わせた土壌へ引っ越すIPは今後も増えそうな予感はします。……サービスとして上手くいくかはわかりませんけど。

やや暗い感じの話題ですし、主戦場を変えるメーカーはジワジワと変えていくとも思えますが、家庭用機に残るところは残るでしょうし、それで市場が最適化されていく事も考えられます。2015年は、据え置き機に限定して言うならば日本でPS4がどれくらい普及するかが最大の焦点にはなりましょうか。ソフトで大きく牽引できるかが勝負どころにはなりますが、ハードとソフトが共に高い娯楽である家庭用ゲーム機ビジネスがどうなっていくのかも含め、2015年のゲーム市場はどういった話題が盛り上がるのかを生暖かく見守っておきたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:日本の家庭用ゲーム機市場は確実に縮小してるよーってなお話です。

しゃきーんさん:数字で出てきた以上は、そういうことなんだろうな。

しょぼーんさん:TVCMがそれを物語ってるかなーと。普通のゲームのCMなんてほっとんど見なくなって、「スマホRPG」だの何だのをCMしまくってるのが現実。市場規模は、開発や広告に対する予算にも反映されるだろうからね。そのCMに違和感を覚えている人達がいるうちはいいかもしれんけど、それが当たり前になったら……? って事っすな。……それでもわたくしは、「自分が面白そうと思ったゲームをやり続ける」事しかしませんけどネー。

しゃきーんさん:ま、元気がないよりは元気があった方がいい事に間違いはないから、どのゲームメーカーも前向きに邁進し続けて欲しいもんだわなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第709回:2014年の国内家庭用ゲーム市場は前年に比べて1割減だったようですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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