気まぐれゲーム雑記
第631回：据え置き機がだめかどうかは、どの視点で見ているのかで大きく変化する

どこであろうとゲームを作り続ける人達はいます。

どこの市場が縮小するのかという話

AZです。何故だか意味はわからないのですが、Windows9を飛ばして10になるあたりにマイクロソフトの得体の知れない侠気を感じてしまいました。

それはそれとて、All Aboutにて日本の据え置き機市場に対し悲観的にとらえる記事が掲載されました。

しかし、ここまでお話してきた通り、最も売れているWii Uですら、好循環を生むほどの市場を獲得することはできていません。PS4はまだ1年経っていませんから、ソフトが集まってくれば状況が改善していくのではないかという期待はありますが、それにしても、相当の時間がかかるでしょう。また、状況が改善したとして、PS3以上の規模になっていくかは非常に怪しいものがあります。Xbox Oneに至っては、現時点でも極めて厳しいと言わざるを得ません。

性能の高い据え置きゲームハードの開発費は高騰を極め、しかしながら市場は縮小しているというミスマッチの中で、日本の据え置きハード市場はビジネスモデルが通用しなくなってきています。スマートフォンのゲームが流行っているからというような理由づけをするメディアも多いのですが、それよりも根本的に、日本における据え置きハードというプラットフォームのビジネスが、難しいところに来ている印象があります。

一方で、次の時代のゲームの形も生まれつつあります。もちろんそこには、スマートフォンのゲームも含まれるでしょう。クラウド上で処理することでハードの制約を受けずにコンテンツを供給できる「クラウドゲーム」の流れも、これまでの枠組みを壊していく流れのように思えます。独立系、小規模のゲームプロジェクトを指す「インディゲーム」が世界的に盛り上がってきているのも見逃せません。

［引用元：All About］

まぁ、わからんでもないですね。

あくまでも日本を主軸にして捉えた場合、現状を捉えるという意味ならブレていない様にも見えます。テレビゲームが崩壊するかどうかはさておいて、日本での据え置き機市場が盛りあがっていないというのは何となく感じられる記事に仕上がっているのではないでしょうか。そういうのを理解しながら読むにはアリな内容です。

とはいっても、以前から書いている通りすでに据え置き機市場における主戦場は「海外」であり、今まで日本だったと言うモノがそうではなくなったというだけの事です。元々PS4やXbox Oneの発売が遅れた事などその兆候はありましたが、それが表面化してきたという事とも言えるでしょう。それに、逆を言えば日本の据え置き機市場が縮小する一方で海外市場はそれだけ大きくなった、という事にもなるわけです。

また、PCゲーム市場も日本の大手メーカーは世界市場を睨んでいる動きを見せています。何故だか日本じゃ「おま国」扱いタイトルが多いわけですが、無双7猛将伝も配信されました。また、あのスクエニでさえFF13をSteamで配信するような流れになってきています。相変わらずおま国が多いのを見ると、日本でゲームを売る気があるのかどうかイマイチわからないところもありますが、大手メーカーは海外市場を見据えて動いている様ははっきりと見えてきます。

もちろん、偉そうに海外がどうこうとか言う前に、日本市場だけでどうにかなるならそれも良しでしょう。また、据え置き機に拘らなければ、スマートデバイス・PC・携帯型ゲーム機などゲームは多く存在しています。とりわけ、日本で今のところ奮っているのはスマートデバイス市場ですが、Steamの台頭でPCゲーム市場がどういった変化をしていくかなど、注目すべき点も多い事が挙げられます。そういった中で、日本の据え置き機市場が今後どういった盛り返しをしていこうというのかは大きな注目点です。これといって、ただの消費者に何ができるわけでもありませんが、今後がどうなるのかはノンビリと見守りたいモノですね。