一週間を振り返るコラム的な何か
第106回：カプコンのモバイル戦略見直しが話題になったらしい一週間

人間、分からない事の方が圧倒的に多いのです。

戦場の有明に出向く方は最後まで気を抜かないよう注意しましょう。

AZです。コミケのようなカオス感溢れる場所は非常に好きだったりしますが、人ゴミが酔うほど苦手というハンディキャップをどうすべきかに悩んで数年が経ちました。あ、ちなみに数度行った事があります。

さて、2014年8月10日～8月16日までの間に一番見られた記事は、「カプコンが「モンハン商店　アイルーでバザール」などiOSタイトル5つの終了を発表、今後どれほど注力するのか？」でした。ぶっちゃけ、何故にこれが一番見られたのかがさっぱりわからないわけですが、グーグル先生がそういう以上はそうなのでしょう（グーグルのアクセス解析を使っております）。他には、「プレイアブルティザーとして登場したホラーアドベンチャー「P.T.」をプレイしている様子が窺えるゲームプレイトレーラーが公開」なんかも見られていたようなので、そこらへんについて振り返っておこうかと思います。

スマートデバイスやモバイル事業はもはやレッドオーシャンなわけで

カプコンが、iOS向けとして出していた5つのタイトルのサービス終了を発表しました。まぁ、それだけ「利益がでなかった」という事以外、言い様がありません。

モバイルでも売り切りではないタイトルは、サービスとして運営している面が大きいです。そうともなれば、より多くの人を集めなければなりませんし、より長い事プレイヤーを拘束し続けなければなりません。そういう意味で、運営する側は常にコンテンツを排出し続けなければなりません。開発費や維持費・将来性を考慮しながら、そろばんを弾いてサービスの継続か否かが問われる事になります。

カプコンのサービス終了となる5タイトルがダメっぽいムードだったのは言うまでもありませんが、すでにスマートデバイス市場はレッドオーシャンになっています。一昔前なら「出せば何とかなる」という雰囲気もありましたが、今はそんな事ではやっていけません。スマートデバイス方面であれど、プレイヤーに受け入れられないものはあっという間に廃れます。かなり、しっかりとした投資が必要になるのは言うまでもありません。

レッドオーシャンをどのように乗り切るのか、今後は各メーカーの対応が問われていく事になるでしょう。とりわけ、より大きな見直しが求められているカプコンがどのような采配を見せるのか。色んな意味を含め、楽しみにしておきたいですね。

センセーショナルな宣伝が必要

謎のホラーアドベンチャー「P.T.」の体験版ですが、そのゲームの内容はサイレントヒルシリーズのプレイアブルティザーという宣伝手法だったというお話です。まぁ、文字にするとややこしいですが、「サイレントヒルシリーズの最新作をアピールするため、まったくわからないようにして体験版を出した」という事になります。

このような手法は、人達に強い興味を抱かせる手法とも言えます。一言で言えば、センセーショナルという事です。何故かと言えば、それは「知らないモノを提供された結果、期待を寄せられそうな一作が出てきたから」という事に他なりません。

情報というのは、目で見て、頭で理解して初めて価値がわかります。その「知らなかった事」の価値が非常に大きかった時、それはセンセーショナルなモノとして認知されやすい。「P.T.」の手法は、そういった意味で価値があったというべきところかもしれません。

メタルギアシリーズの小島氏が手がけるサイレントヒルと言う事ではありますが、どの程度「プレイヤーが求めるモノになるのか」は未知数とも言えます。ともあれ、最近コナミは出しているタイトル数が少ないという印象もありますし、上手く名作のネームバリューを活かしながらプレイヤーの期待に応えて欲しいモノですね。