連載:気まぐれゲーム雑記 第592回:ヤギシミュレーターが100万セールス間近、ブームになる恐ろしさを垣間見る
気まぐれゲーム雑記
第592回:ヤギシミュレーターが100万セールス間近、ブームになる恐ろしさを垣間見る
ノリや勢いの大切さ
プレイヤーが盛り上げていく事こそ一番求められていることなのかもしれない
AZです。「ハイスコアガール」の名前を見ると、ハイスコアと言えばゾンビハンターだと答えたくなる類の人間なのですが、このネタが通じる人はどれくらいいるのかが心配です。
それはそれとて、PCゲームでもシミュレータージャンルで一大ムーブメントを巻き起こしたヤギこと“Goat Simulator”ですが、近いうちミリオンを達成する見込みである事を発表し、過去4年間のスタジオ収益を4ヶ月で越えてしまった事を報告しています。
現在開催中のGDC Europeにて、Coffee Stain Studioは同作が「ほぼ」100万本セールスを達成したと発表し、近くミリオンに到達する見込みであることを明らかにしました。
Coffee Stainのゲームデザイナー兼PRマネージャーArmin Ibrisagic氏は、開発費は発売してからわずか「10分間」で回収できたと話しており、タワーディフェンスシューター『Sanctum』シリーズを開発販売してきた過去4年間のスタジオ収益を4ヶ月で軽々と超えてしまったことも伝えています。
[引用元:Game*Spark]
なんというか、ブームというのは恐ろしいですね。
日本で今ブームが起きていると言えば、妖怪ウォッチになります。ですが、あれは子供層へのアピールをとことんして上手く成功した一例であり、ヤギシミュレーターに見るブームとはちょっと違ったモノがあると言えるでしょう。
PCでは、少しばかり前から訳の分からないシミュレーターシリーズが何故か流行っており、少し前では岩になる「Rock Simulator 2014」というシュールなゲームさえ登場しました。シミュレーターになっていないシミュレーターが流行るというのは何とも妙な話ではありますが、何に火が付くかわからないという意味では本当にブームであるという事も伺いしれます。
ヤギシミュレーターの場合、元々1ヶ月の間でどういったゲームが作れるかというGameJamセッションから生まれた一作です。ですが、それを真面目に作り上げるというのは、ゲームならではの醍醐味とも言えるでしょう。多くのプレイヤー達は、ある種それに「悪ノリ」したわけですが、その「悪ノリ」こそがブームにもなったと言える気がしないこともありません。全く持って末恐ろしい山羊ですし、私としてはそういった悪ノリが大好きだったりもしますので、ヤギシミュレーターは成功するべくして成功した……ようにも感じてしまうわけです。
ともあれ、ヤギシミュレーターが無事謎のヒットをしたことで、Coffee Stain Studioはかなり資金的にも潤った事に違いはないでしょう。今後とも、良い作品を作り続けて欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ヤギシミュレーターを作ったところが、過去4年で稼いだ収益をヤギシミュレーターの4ヶ月だけで超えちゃったヨーってなお話です。
:それだけ、爆発力があったんだろうな。
:良い話だと思うよ? ちゃんと作った側も「レンガとかフラフープ買った方が良いよ?」って警告してるのに、ヤギに魅了されたプレイヤー達が次々に突撃して、それでいて何故か他の人達にもヤギ感染しちゃったんだから、それをブームと言わずに何と言おう? ……こういう馬鹿ゲーは、ほどほどの数じゃないとダメだとは思うけどネー。
:それでもなお馬鹿ゲーに挑む方々は、是非にヤギ越えを目指して欲しいものだな……。
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