連載：気まぐれゲーム雑記　第584回：情報を見る時はソース元を見ましょうというお話

気まぐれゲーム雑記
第584回：情報を見る時はソース元を見ましょうというお話

「どこが」「どういう」情報を出したのかは重要

情報をどう受け取るのかは本人次第

AZです。漫画家というクリエイティブな活動をしている方が亡くなると、凄く切ない気持ちになってしまいます……。

それはそれとて、ビジネスジャーナルが任天堂内部で“岩田社長降ろし”が表面化していると伝えております。

そんな任天堂だが、再建をめぐり内部では激しい対立が生じていると同社関係者が明かす。
「経営陣の中では『元凶は岩田氏』との認識が共有されている。というのは、社内では『スーパーマリオ』などの人気ゲームコンテンツをスマホ向けに制作することを求める声が強いが、岩田氏はこれを強く拒否しているのです。『任天堂の強みはゲーム機本体とソフトを一体で開発するところにあるのだ』と繰り返す岩田氏は、開発畑出身のプライドからか、頑強に『ネット』を拒絶し、『ゲーム機』にこだわるのです。創業者として長年君臨した山内溥前社長が昨年秋に亡くなったことで、岩田氏に逆らえる者が誰もいない。一部の経営陣が岩田氏を排除するべく画策している、との情報がしきりに流れています」
～中略～
「特徴的なのは、岩田氏は任天堂の社長になってからも、経営に加えてプログラマーとしての仕事を手掛け続け、ゲーム開発に携わってきたことです。開発出身であるというプライドにはすごいものがある。だから任天堂生え抜きの役員に対して岩田氏は、『口ばかりで体を張っていない』という批判をもっている。生え抜きの重役たちは逆に、買収会社上がりの岩田氏が社長になって、自分たちの意見に耳を貸さないことが不愉快で仕方ないのです」（前出とは別の任天堂関係者）
こうした社内の反発は、「反岩田派」の動きとして表面化しつつある。同関係者によると、岩田氏の経営路線に反対する経営陣はここへきて、逝去した山内氏の長男、克仁氏（企画部長）を後継社長に推す動きを見せ始め、任天堂内部は一触即発状態だという。
［引用元：ビジネスジャーナル］

これまた、取材した内容……ですかね？

どの企業とて一枚岩じゃありませんし、任天堂は止めどなく赤字続きで叩かれる状況に間違いはないです。スマホというか、スマートデバイスが一大市場を作っているのも確かですし、そちら方面に進出しない任天堂がとやかく言われるのも金儲けをメインに考えれば仕方がない事とも言えます。とはいっても、流石にこの論調は少々無理があると思うゲームファンも多いでしょう。

どこまで裏付けを取った取材内容なのかはわかりませんが、そもそもにどこが出した情報かと言えばビジネスジャーナルで、その大元はゴシップなどでお馴染みのサイゾーであり、それ以上もそれ以下もありません。それに、この記事を書いたのは「編集部」となっているのを見ると、ビジネスジャーナルは建設的な問題定義や現状を伝えたいわけじゃないという印象も受けるところとなります。……この話の情報源はどこなのでしょうね？

ありとあらゆる情報は、自分にとって都合が良いことだけを信じれば良いというわけではありません。このような記事が出た時、色んな情報を複合的に考えていく必要があります。メディアが出したからといって、それを鵜呑みにしていい時代でもなくなったのが今という事も言えるでしょう。センセーショナルな見出しや内容の真偽や如何に？　というのは、常に心がけておいて損はありません。

ともあれ、任天堂の業績が赤字と発表し苦難な状態に陥っているのも、Wii Uや3DS共にテコ入れが必要になっているのも間違いはありません。また、当面は明るい話題がなさそうという雰囲気も漂わせています。ですが、そういった情報に対してあらゆる情報が出てくるのが今の世の中とも言えますので、ソース元はきちんと確認しながら情報を取り扱っていく事をオススメ申し上げておきます。