Wii Uの苦戦が伝えられ続けている「任天堂」ですが、2014年第1四半期の決算を発表しました。該当ページはこちら（PDF）。いつも通りの内訳は次の通り。

2014年第1四半期決算

• 売上高：746億9500万円
• 営業利益：94億7000万円の赤字
• 純利益：99億2400万円の赤字

以上となります。

その他の細かい情報としては、「星のカービィ トリプルデラックス」「トモダチコレクション 新生活」などが海外で人気をあつめ、Wii Uでは「マリオカート8」が282万本のヒットでハードも牽引したけど、他のヒットソフトが少なかったため最終的に赤字へと転換したとの事です。まぁ、それだけソフトがないという事でしょう。自社タイトルだけで牽引する事の難しさは、しっかりと露呈しています。

今後としては、3DSは「大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS」と「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」を世界で発売するという事と、Wii Uは「ゼルダ無双」「ベヨネッタ2」「進め！キノピオ隊長」「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」といった有力タイトルのほかに、キャラクターフィギュア「『amiibo」でプラットフォームの活性化に努めるとあります。それらの理由から、業績予想の変更はないともあり、今年1年で黒字に転換できるかどうかは企業として勝負どころとも言えましょう。上場している以上は、あれこれ言われてしまうのも仕方なき話です。

非常によろしくない赤字を叩き出したわけですが、年末に向けてどのようなやりくりをしていくのかが問われるところでしょう。娯楽産業なので浮き沈みが激しい昨今ではありますが、任天堂が上手く黒字転換してくれるのを生暖かく見守っておきたいですね。