連載:気まぐれゲーム雑記 第578回:フロムソフトウェア宮崎氏「マーケティング主体でものを作るのが苦手」
気まぐれゲーム雑記
第578回:フロムソフトウェア宮崎氏「マーケティング主体でものを作るのが苦手」
つまりメタルウルフカオスの出番が近いと考えてよろしいだろうか?
今も嫌いじゃないけど私はその「変なモノ」も好きなのです
AZです。夏の花火大会が随所で始まるようですが、もう久しく見ていないくらい引きこもっています。
ところで、フロムソフトウェアの新社長となりダークソウルシリーズ等々でもお馴染みの宮崎英高氏が、メディアのインタビューに答えています。
――日本と海外のユーザーの違いは意識していますか?
私自身はあまり意識していません。日本であれ海外であれ、その前に“ゲーム好き”な方がいる感覚ですね。もちろん、例えば○ボタンと×ボタンの理解といったように、文化的な差異というのはあるのですが、それでも“ゲーム好き”で共有できる部分は多いなあと。
あとは、我々がマーケティング主体でものを作るのが苦手である、ということもあります。だから、我々が海外ユーザーさんの好みを忖度(そんたく)してみても、あまりよい結果にはならないだろうと思いますし、彼らの文化依存性の高いところで勝負しようとは思っていませんね。
[引用元:電撃オンライン]
素晴らしいお答えですね。
兼ねてから、大手メーカーは海外へ進出しなければならなくなり、日本と海外の両方を攻略する必要が出ています。とはいっても、なかなか功を奏していないのが現状であり、海外における日本メーカーの存在感は今年のE3も見てみれば一目瞭然とも言えましょうか。そういった中で、公然と「マーケティング主体が苦手」と言い切ってしまう当たりは素晴らしいとも言えますし、自社のスタンスがはっきりと見て取れます。マーケティング主体となれば、それこそ色んなタイトルが思い浮かぶと言わざるを得ません。
さらに注目なのは、
――宮崎さんの考える“フロム・ソフトウェアらしさ”とは何でしょうか?
~中略~
いいものを作ろうよ、という結果が“ダークである”こと、あるいは、フロム・ソフトウェアタイトルの特徴として、そうした構成要素が語られることは、いずれもなんの問題もないのですが、我々自身がそれにとらわれてしまうのはよくないだろうと。これはおもしろそうだ、いいものになりそうだ、作ってみようよ、となった時に、“ダークでない”という理由でそれが却下されるのはよろしくない、ということですね。それはつまらないじゃあないですか。だから、“たま~にあいつら変なもの出すなぁ”くらいのイメージがよいなあ、と勝手に思っています。
[引用元:電撃オンライン]
という一文にある「“たま~にあいつら変なもの出すなぁ”くらいのイメージがよい」という一言です。これぞ、私が求めていたフロムソフトウェアとも言いましょうか。
アーマードコアやデモンズソウル、ダークソウルといったシリーズも嫌いじゃありません。ですが、明らかにフロムソフトウェアらしい雰囲気なのにどこか違う感を出していた「メタルウルフカオス」や「O・TO・GI 〜御伽〜」「クロムハウンズ」など、ちょっとした名作的なモノも作って欲しいと願わずにはいられないのです。それこそ、大作思考のみになってしまったら、他の大手と何ら変わらなくなってしまいます。
大手が軒並み続編だらけのゲーム業界になっておりますが、フロムソフトウェアが好きと言えるようなコアな方々からすれば、ちょっとしたゲームにも興味を示すような気がしないこともありません。メーカーへの信用やら何やら色々と考えても尽きない話題は多いですが、フロムソフトウェアはどこまでもフロムソフトウェアらしく突き進んで欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:フロムソフトウェアの宮崎氏がインタビュー受けてるよーってなお話です。
:普通の企業とは一風違うところだからな。
:ほんとにね。大手とは一線を画したところで、マイペースにやっていって欲しいと思うよ。わたくしとしては、メタルウルフカオスを早く復活させるべきだと思っておりますけどね。……フロムって濃いゲームが多いよねぇ……。
:だから今まで生き残れてきたんだろうよ。
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