気まぐれゲーム雑記
第555回：2018年に世界のゲーム市場が10兆円規模になるそうです

日本だと何が先行するのか

あらゆるデバイスであらゆるゲームができるようになる時代

AZです。宮崎駿監督がアカデミー会員候補になったそうですが、会員になるのかどうかは公表されないのだろうなぁとも思う今日この頃です。

ところで、アメリカの調査会社DFC Intelligenceが、2018年度にはゲーム市場の世界的な売上が1000億ドルまでに上ると報告しているそうです。

スマートフォンやタブレット端末向けのモバイルゲーム市場が急成長することにより、2018年には全世界のゲームの売上高が約1000億ドル（約10兆円）を突破するという見通しとなった。 

モバイルゲーム市場の売上高は2013年の100億ドルから290億ドルに上昇し、ゲーム市場全体の30%を占めるようになるという。一方で、モバイルゲームはかなり断片化され、過密状態であるため、どういったプラットフォームやマーケットが自分たちのゲームに適しているのかを慎重に見極める必要があるとのこと。

～中略～

一方で、コンソールゲーム市場の調査結果では、PlayStation 4やWii Uの見通しが引き上げられたが、Xbox Oneは下方修正されることとなった。Cole氏は、「Xbox Oneはアクションゲーム好きの人たちの確実なシェアを確保しなければならないが、疑問が残るビジネス上の決定によって、Kinect非同梱版を発売したにも関わらず、マイクロソフトの戦略は混乱している」と分析した。

尚、2014年のゲーム市場のソフトウェア売上高の予測は約640億ドル（約6.4兆円）となっている。

［引用元：クルトゥーアさん］

予想とはいえど、2014年度は6.4兆円規模もあったんですねぇ……。

日本であれ海外であれ、モバイル市場に注目しているのはどのメーカーも同じ事が言えます。ですが、注目すべき点は、予想だと海外のモバイルゲーム市場は「ゲーム市場全体の30%を占めるようになる」というとことであり、日本とは違った様子が見て取れます。ついでに言えば、すでに怒濤の勢いでモバイル市場へと流れ込んでいる様を見れば、そこで勝ち抜いていくタイトルがどれほどでてくるのかは、国内外共に同じ傾向にも思えてなりません。ちなみに、国内2013年度の市場規模についてはコンソールが4465億円、モバイルが6983億円という結果で、割合として逆転しているという話題を以前したのでそちらも合わせて読むと理解が深まる……かもしれません。

海外では、PS4が大きな成功を収めており、Xbox Oneはその後に続く形となりました。初動で大きな普及を果たした方が有利になるというのはビジネスの常ではありますが、E3でXbox Oneはかなりプッシュ出来そうなラインナップを印象付けましたし、最新ハード情勢は海外だとまだまだにらみ合いが続きそうです。まぁ、Wii Uはマイペースにゴーイングマイウェイということで……。

かたや日本では、そもそもXbox Oneが始まっていませんしPS4も始まったとは言いがたいところです。より大きく普及するきっかけが必要になっているわけですが、大手メーカーがどういったタイミングでPS4やXbox One専用を出してくるのかに注目が集まっており、日本のゲームファンはTGSを待つ事になりました。メーカーもそろばんを弾いて考える以上は中々勝負に打って出られないという印象も受けます。

世界のゲーム市場規模が10兆円になるという中で、その内訳として日本がどの程度の割合を占めるのか。また、その時にモバイルやコンソールの比率がどうなっているのかはみておくに値する話でもありましょう。ついでに言えば、海外の場合Steamを筆頭にしたPC勢が存在していますので、国内でもPC勢に動きがあるのかにも注目です。はてさて、4年後にはPS4やらXbox Oneやら色々普及しているでしょうが、日本のゲーム市場がどういった形になっているのかを楽しみにしておきたいモノですね。