連載:気まぐれゲーム雑記 第549回:コア層を取り込んでからが勝負という事はわかったXbox Oneの記者説明会

気まぐれゲーム雑記
第549回:コア層を取り込んでからが勝負という事はわかったXbox Oneの記者説明会

Xbox Oneに限らず、どのハードも良いタイトルが出る事に期待したいのです。

コア層に普及させるのは大切、その後どうするのかも重要

AZです。ドラクエが「最も長く続いている日本のRPG」としてギネス認定されたそうですが、RPGの定義や今ブラックオニキスとかダンジョンの新作が出たら……? とグルグル考えるハメになりました。

ところで、初代Xboxの登場から12年が過ぎ、日本でもXbox Oneの記者説明会があったようですが、日本マイクロソフトXbox部門のトップで知られる泉水氏やマーケティング統括の磯貝直之氏がターゲット層について語っています。

―――日本市場に対する取り組みを教えて欲しい

泉水: 若干遅れてのスタートとなりますが、Xbox Oneの登場によって日本市場でも新世代のマーケットがより活性化していくと考えていますので、そこに最大限貢献していくつもりです。日本独自のゲームやアプリも多数用意していますので、新しいゲーム体験、日本のユーザーに喜んで貰える新サービスをどんどん実現していきたい。

磯貝: まずはゲームが本当に好きなコアゲーマーの方々にバリューをきちんとお届けしたいと思っています。一方でゲームの置かれた環境は変わりつつある事も理解していますので、幅広い方々に価値を提供できるようなアプリも、最高のゲームと一緒に提供することを重視しています。『出前館』や『WEAR』という生活密着のアプリもあるのですが、こうしたアプリを提供していこうというのは日本発の取り組みです。

泉水: 最初のユーザーは間違いなくゲームファン。一方で、テレビを取り込んだり、生活に密着したアプリを提供することで、周りにいる家族や友人と一緒に楽しんで、Xbox Oneを共有いただくような世界を作れたらと思います。

[引用元:Game*Spark

概ね、正しい路線ですかね。

コア層に売って、そこから広げていくという手法は大いに賛同できるものがあります。アプリやTV、音楽等々の付加価値はありますが、やはりゲーム機はゲーム機である事が主役でありそれ以上もそれ以下もありません。コア層の支持を得られないと後が続かないのは、過去のハード達が示してきた事とも言えましょうか。

課題となるのは、コア層にどの程度の速度で普及するのかという事と、カジュアル層への普及をどうするかという点です。日本でのPS4の推移を見ればわかるとは思いますが、現時点で海外とは雲泥の温度差があります。日本向けタイトルがない以上盛りあがりようもないわけですが、カジュアル層は何がきっかけで盛りあがるのかは見えて来ないモノもあります。どのハードも、火付けとなるタイトルが何なのかを虎視眈々と狙っている状況とも言えるでしょう。来年にもなれば、多少方向性はわかりそうなモノですが。

そういった中、Xbox Oneはコア層の支持を得る為にKinectの排除という選択をしたのが一番印象深い一件でした。泉水氏も

―――キネクト無しのバージョンを用意した意味を改めて教えて欲しい

泉水: 一人でも多くのユーザーの方に手に取っていただけるように、値段を抑えたバージョンを用意しました。キネクトを使った音声コマンドは快適ですし、ゲームでもキネクトがあれば更に面白い体験が出来るゲームもあるので、理想はキネクトありです。ただ、ファーストステップとして普及価格帯のモデルもあるということです。

[引用元:Game*Spark

と、Kinectの存在感を出しつつも、使う側に選択権があるというのを提示した形となっています。もちろんKinectの存在を否定するつもりはなく、むしろVRの時代がくればより有用になる可能性は高いです。ですが、日本において、また海外においても、Kinectの有無を選択できる様になったのは大きかったという事かもしれません。

Xbox Oneの登場で日本でもやっと最新ハードがすべて揃う事になりますが、各社それぞれの対応が見られ面白い形相になってきました。Xbox OneはKinectを排除したお陰か海外ではコア層からの支持も上がったようですし、ソニーはとことんPS4で走り抜けちゃおうという強い意志が感じられます。そして任天堂は、相変わらず我が道を行くスタンスを崩しておりません。生粋なゲーム好きの私としましては、ハード間の対立等々には皆目興味ありませんが、どういった方向を目指しどのようなモノが多くの人に受け入れられるのかという動向には強い興味がありますので、各社の対応は生暖かく見守って参りたいと思う所存で御座います。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Xbox Oneの記者説明会でコア層に売っていきたいと語ってたみたいだけど、まぁその後がどうなるのかは一つのターニングポイントなのかなぁと思ったわけです。

しゃきーんさん:根本的なところとしては、最初はコア層以外興味を持たないだろうしな。

しょぼーんさん:まぁ、どのハードも爆発ヒットするための下準備としてコア層に盛り上げて欲しいわけで。海外じゃすでにPS4がかなりの勢いで盛りあがっていて、Xbox Oneも後に続く形になってるけど、日本じゃまだどちらも始まってないって印象があるからね。……日本の場合、ハード云々よりは牽引出来るソフトの登場が一番のポイントなのかなぁと。

しゃきーんさん:ま、各社それぞれの思惑はあるだろうし、面白いゲームがぽんぽん出てきてくれるのを願うほかねーわなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第549回:コア層を取り込んでからが勝負という事はわかったXbox Oneの記者説明会に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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